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転職の多い薬剤師は不利!?優位に転職を進めるために知っておくべきポイント

薬剤師の転職回数や理由について触れながら、転職を不利にさせないために知っておきたいポイントをお話しします。

「転職したいけど、回数を重ねると不利になるのかな…」と、転職することに罪悪感を感じてしまう薬剤師の皆様へ。

薬剤師に限らず、一般的に転職を繰り返す人はネガティブなイメージが持たれがちです。退職や転職のことを履歴書についた『傷』や『汚れ』だと例える意見もあり、その印象から転職に踏み出せないでいる方も少なくはないでしょう。

結論を先に申し上げれば、たしかに転職を繰り返す事がその後の薬剤師人生に悪い影響を与える可能性も十分に考えられます。したがって軽はずみに転職をするべきだとオススメする事はできません。しかし、「転職は良くないことだから、絶対にするべきではない」と断言することもできないでしょう。世の中には、転職によって人生を好転させた薬剤師も数多く存在しています。

ここでは、不利になる転職を避けるために押さえておきたいポイントを説明します。この度の転職活動を、より有意義なものにするための参考にご一読ください。

業界的に転職は多いのか?

昨今の薬剤師不足により、薬剤師の転職シーンでは引く手数多な売り手市場が続いています。貴重な薬剤師を確保するために、魅力的な条件を掲げて人材を募る企業や病院も数多く見受けられますね。そのため薬剤師の皆様にとっては、より優位な転職を叶えやすい環境が整っている状態です。

その傾向を受け、好条件な職場への転職活動に踏み切る薬剤師の存在も増加しいると言われています。医療分野に特化した人材採用支援事業を行うリクルートメディカルキャリアによる調査結果では、現在活躍している薬剤師のうち実に70%もの方々が「過去に転職を経験している」という実態も明らかになりました。

不利になる転職を避けたい薬剤師の方へ!

とはいえ、「多くの人がやっている事だから、転職をしても問題はないカモ」と考えることはとても危険です。冒頭でも触れた通り、退職や転職に対して世間が抱くマイナスイメージも嘘ではありません。採用担当者にしてみても、何度も転職を繰り返す薬剤師より、同じ職場で長く働き続けた薬剤師の方を雇用したいと考えるのは自然な事。

転職をお考えであれば、どのような転職が不利になるのか、また不利にならない転職にするためにはどうするべきかを理解しておく必要があるでしょう。

転職が不利になる場合は何回目から?

転職を不利にしてしまう要因として第一に考えておきたいのは、その回数や頻度などについて。全ての薬剤師に対して「○回まではOKです!」と断言することは難しいので、以下に許容される転職回数の目安を業種や年齢別に紹介します。

薬局(調剤薬局やドラッグストアー)

薬剤師が活躍する業種の中でも、比較的転職回数が問われにくいのが薬局です。年齢別な目安としては、20代であれば2回程まで、30代であれば4回程、50代であれば5回程までは然程問題はないでしょう。

病院

病院薬剤師の場合、薬局よりもシビアに転職回数が問われやすいカモ。10年に1回程度までは許容範囲ですが、それ以上(例えば、30代で3回を超える転職など)であればその後の職探しが不利になりやすい様子です。

転職が不利になる場合・有利になる場合

たとえ上記で紹介した転職回数や頻度をクリアしていたとしても、「なぜ前職を辞めたのか」、「なぜ転職したいのか」といった理由次第では、職探しが不利になってしまう可能性もあるでしょう。

転職が不利になる場合

以下では、転職が不利になる場合について、転職の理由に触れながらお話しします。

あなたが男性の薬剤師である場合

結婚や妊娠、出産、子育てなど、女性の人生には働き方をシフトしていかなければならないタイミングが度々起こります。それらライフイベントが原因(たとえばご主人の転勤や、出産・子育てなど)となる退職や転職であれば、回数を気にする必要はないでしょう。しかし、男性の場合はそうも行きません。もしもあなたが男性薬剤師であるなら、より慎重に転職理由を用意しておく事が重要です。

前職の悪口とも取れる転職理由の場合

転職活動では、必ずと言ってもいいほど「なぜ前職を辞めたのか、なぜ転職するのか」の理由を問われる事になります。その時、以下のように前職の悪口になる理由を述べる事は避けておくべきでしょう。

  • 給料が低いから
  • 人間関係が悪いから
  • 業務がキツすぎるから
  • などなど…

単にイメージが悪くなる事も考えられますが、それよりも懸念されるのは「採用しても、また同じような不満を抱えるのではないか?(つまり、また転職してしまうのでは?)」という印象を与える事。面接でネガティブなイメージを持たれないためにも、前職についての愚痴を転職理由にしないよう注意しておきましょう。

転職が有利になる場合

以下では、有利になる転職の理由についてを説明します。

スキルアップを目指した転職の場合

この度の転職で、薬剤師としてさらにスキルアップしていきたい!とお考えであれば、ぜひその旨をしっかりとアピールするべきです。スキルアップを目指した前向きな理由はイメージが良く、転職を有利にさせることが期待できるでしょう。

その職場でどのように活躍して、どんな薬剤師になりたいのか?というポイントを明確にして、学びたいノウハウや習得していきたいスキルを伝えてください。

本人にはどうすることもできない理由の場合

上記(『転職が不利になる場合』)で女性のライフイベントを理由とした転職は不利にならないとお話ししましたが、その他で考えられる本人にはどうすることもできない理由も不利にはなりにくいでしょう。たとえば身内の介護や、勤めていた職場が閉局・閉店してしまったなど、薬剤師本人に落ち度がない場合は、たとえ転職回数を重ねていたとしても妥当だと判断されるケースが多いようです。

人間関係を転職理由にする事はNG!

おそらく、薬剤師の転職理由として最も多いのは『人間関係』だと言っても過言ではないでしょう。しかし、この本音を面接で伝えることはあまりオススメできません。

面接官は、転職理由からあなたがどのような人物であるのかを判断しようとしています。そんな時に「転職理由は、人間関係によるストレスです」という答えが返ってきたなら、一体どのようなイメージを持たれるでしょうか?

  • 「嫌なことがあると逃げる(退職してしまう)人物なのでは?」
  • 「気の合わない上司や同僚への対応ができない人物なのでは?」
  • 「本人にも問題があったのでは?」
  • などなど…

なにしろ面接官は、あなたについてを何も知りません。たとえどんな事情があったとしても、相手に「人間関係を理由に辞めた」という情報しか伝わらなければ、我慢の足りない未熟な人物であると印象付けてしまうリスクも十分にあり得ます。

上記(『前職の悪口とも取れる転職理由の場合』)でお話ししたポイントにも似ていますが、なかもで前職の人間関係を転職理由として掲げることはとくに避けるべきでしょう。

転職先を決める際の基準について…

不利になる転職を避けるためには、転職の回数だけではなく『理由』が重要カモ。有利な転職への第一歩として、転職理由をしっかりと固めておくことをオススメします。そしてその理由は転職先を決める際の基準となり、この度の職探しを成功へと導く道しるべとしても役立つでしょう。

「退職・転職理由」を「希望条件」にかえる3段階

高収入を狙う方や、薄給でもやりがいを重視する方、また計画的にキャリアアップを目指す方などなど、転職のテーマは人それぞれ異なります。希望条件が異なれば、転職先を決める基準も大きく変わってくるでしょう。納得できる転職を目指すなら、希望条件を明確にしておくことがポイント。以下では、ネガティブな転職理由から希望条件を見出すステップを紹介します。

転職を決意させた前職でのストレスの正体を探る!

まずは、あなたに転職を決意させたストレスの原因を探りましょう。ここでは、例として上記でも触れた『人間関係』についてを考えます。

前向きな表現にすると…?

つまり、あなたは人間関係に恵まれた職場で働きたいという事。「前職のココが嫌だった」ではなく、「こんな職場で活躍したい」というポジティブな印象が出てきました。

具体的に「どのような」職場を望んでいるのかを明確にする

とはいえ「人間関係に恵まれた職場」と言っても、その基準はとても主観的です。もう少し掘り下げて、どのような環境を望んでいるのかを振り返ってみましょう。

  • 前職は個人での行動が重視される職場だったので、“チームで協力し合える職場”で働きたい
  • 前職は出産後に折り合いがつかなくなったので、“育児に理解のある職場”で働きたい
  • などなど…

このように、具体的にどんなポイントが不満だったのかを明らかにすれば、転職先に望む条件も見えて来るはずです。前向きな表現ができるようになれば、面接官が抱くあなたへの印象もグッと良いものにする事ができるでしょう。

なにより、あなた自身がこの度の転職へポジティブな感情を持つことも大切です。転職活動は、その後の人生を大きく左右する重要なターニングポイント。前向きな姿勢で、より有利な転職を成功させてください。

ポイントを抑えれば、不利にならない転職を目指すことも可能!

いかがでしょうか?ここで紹介した事をまとめると、以下のポイントが重要です。

  • 薬剤師のうち実に70%もの方々が、過去に転職を経験している
  • 薬局薬剤師の場合、許容される転職回数は、20代で2回程、30代で4回程、50代は5回程まで
  • 病院薬剤師の場合、10年に1回程度までは許容範囲だと言われている
  • 男性に比べて女性薬剤師の方が、比較的転職回数を問われにくい
  • 前職の悪口を転職理由として掲げている場合は、優位な職探しを進めることが難しくなる
  • 介護や、前職が閉局・閉店した場合など、本人ではどうすることもできないケースは転職も妥当だと判断される
  • 「人間関係によるストレス」を転職理由にすることは避けるべき
  • 優位な転職を目指すなら、退職や転職の理由を、ポジティブな希望条件に変換しておくべき

転職回数や転職理由などがネックとなり、なかなか次の職探しに踏み出せないでいる方は、ぜひ転職支援サイトのコンサルタントによる転職カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?

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