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海外転職にボランティア経験が役立つ?そのまま転職した人も

海外転職の前にボランティアっていう選択肢、アリ?

ボランティア

ビジネスマンやさまざまな専門家、プロのスポーツ選手やアーティストなど、海外で仕事をしている日本人はたくさんいます。そうした中、企業で働く一般の私達が、同じような会社員の仕事を「海外でしたい」と思った場合、選択肢としては、主に3つがあると言われています。

海外で働く

  • 日本企業の駐在員として海外に赴任する
  • 日本企業の海外拠点で現地採用される
  • 海外に住み、海外の企業で働く

これら3つです。

ところで、この主な3つについては、昔はどれもが難関といえました。求人情報や現地情報をはじめ、なかなか情報を手に入れにくかったことが、そもそもの理由です。ですが、いまはそうでもありません。

インターネットの普及によって、たくさんの情報が流通するようになりました。さらには、海外への転職をコーディネートしてくれる「転職エージェント」も増えたからです。

転職の選択肢として、国内同様、海外の企業や団体も視野に入れることがとても容易になりました。

とはいえ、やはり海外転職は、さまざまなリスクや、それなりの覚悟が必要な点で、国内での転職に比べるとかなりの冒険です。

そこで、本格的な転職の前に、海外でボランティア活動をしてみることで、海外で働くことと、自分自身とのマッチングを試してみようとする人も増えてきています。人の役に立ちながら、自分自身も見つめ直すためのよい機会づくりです。

海外ボランティアに参加する4つの方法

海外ボランティア

海外でボランティア活動をするには、主に4つの方法があります。事前の準備や心構えといった点から、参加しやすい順にそれらを挙げると、以下の通りとなります。

海外でボランティア活動

  1. スタディツアーに参加する
  2. ワークキャンプに参加する
  3. NGOなどの行う中・長期の活動に参加する
  4. JICA(独立行政法人 国際協力機構)のボランティア活動に参加する

なお、このうち3と4は、参加する活動のかたちや内容によって、難度が逆転することもあるでしょう。現地での仕事次第、現場の状況次第ということになるものと考えて下さい。

では、以上4つを順番に説明していきましょう。

スタディツアーに参加する
スタディツアーについては、「視察旅行」と訳すと、イメージが湧きやすいでしょう。主には5日間~10日間といった、短い日数で行われます。たとえば、発展途上国で福祉活動を行っているNGOを尋ね、その現場を見学するなどします。

簡単な作業を体験したり、現地の人々と交流したりといったプログラムにも参加します。工場や農村で、ものづくりを手伝う機会などが用意されているツアーもあります。日本語を話せる現地係員や添乗員が同行するため、言葉の心配は要りません。

スタディツアーは、自費を負担しての団体旅行となるかたちが通常です。純粋な観光のための時間が設けられているものもよく見られます。

これといった気構えや特別な準備も必要なく、とても参加しやすいのですが、ただの観光旅行とはもちろん意味が違います。現地での出会いや体験を通して、人生のこれからを見つめ直すきっかけになったという人も少なくありません。

ワークキャンプに参加する
スタディツアーは、基本的にボランティア活動を外から視察・見学するための旅行ですが、ワークキャンプはボランティア活動そのものです。海外での本格的な活動体験の機会とイメージするのがよいでしょう。

期間は短いものでは4~5日程度のものもありますが、多くの場合10日~3週間程度の日程が組まれています。世界各国、あるいは日本各地から集まったボランティア仲間達と合宿生活をしたり、現地でホームステイしたりしながら、さまざまな活動に従事します。

その内容は、たとえば発展途上国の場合、植林や土木といった農村開発や、農作業の手伝い、あるいは学校校舎の修繕、貧しい子ども達への教育、障がいを持つ人へのケアといった福祉活動が中心となっています。一方、先進国においては、環境保護や文化財保護のための活動なども数多く見られます。

ともあれ、プログラムは実にさまざまです。各国のNGOなどが行う、ありとあらゆるボランティア活動を日本から出かけて行って、サポートします。

費用については、通常は、参加登録費用のほか、渡航費用や保険料、その他個人的に必要な費用などを参加者自身が負担します。そのうえで、現地での宿泊場所と食事については、受入れ側が用意してくれるかたちが普通です。

参加登録費用については、3~5万円程度におさまるものや、宿泊場所の充実度や日数なども絡んで、10万円前後になるものなど、ケースによってさまざまです。

気になる言葉については、現地語まではともかく、仲間とのコミュニケーション手段としての英語での会話能力は、当然求められる機会が多くなってきます。ただし、さほど自信がなくとも、「4~5日や10日を乗り切れば」と考えて、短期間のプログラムに臨むことも、人によっては可能でしょう。

主催者側との事前相談を経て、そのあたりを判断するのがベターです。日本のNGOが共催に入るプログラムなどの場合、日本人を一定数募集することで、言葉の不安をある程度取り除いてくれるケースもあるようです。

NGOなどの行う中・長期の活動に参加する
こちらの場合、期間はワークキャンプよりもずっと長くなり、1ヶ月~1年程度です。最低参加期間が示されていて、それ以上の期間を自ら申し出て、参加するかたちが一般的です。

参加が決まれば、その間は現地に暮らしながら、じっくりとボランティア活動に取り組みます。ワークキャンプ同様、渡航費用などは自己負担。現地での宿泊場所と食事は、受入れ側のNGOなどが提供してくれるのが通常です。

ワークキャンプのように、ある程度の人数がボランティア側の人員として集まるケースもありますが、それよりも、1人~3人といった少人数で現地に乗り込み、大勢の地元の人々とともにプロジェクトを進めていくかたちの方が、中・長期での活動の場合は多いようです。

期間が長くなりますので、当然、参加者はその間、ワークキャンプでは目にすることの難しい、現地社会における厳しい現実を目の当たりにすることにもなります。JICAの青年海外協力隊などへの参加者もよく経験させられる、現地の人や仲間とのぶつかり合いや、さまざまな無力感、葛藤に悩まされることも多くなってくるはずです。

ですが、誰もが承知のとおり、それこそが本物の現地体験です。その国やその地域のありのままの現実の中に、自分の身を置いてみることにほかなりません。将来その国で働くことを視野に入れている人にとっては、またとない勉強の機会であり、よい人脈をつかむ好機ともなるでしょう。

ただし、以上のように、NGOなどの行う中・長期の活動においては、現地での滞在期間が長く、自分以外に日本人がいないといった状態での参加もありうるわけですから、言葉については当然ハードルが高くなります。現地NGOスタッフ等と意思疎通するための英会話能力さえおぼつかないという場合、参加はかなり厳しいと考えておくべきでしょう。

JICA(独立行政法人 国際協力機構)のボランティア活動に参加する
JICA(独立行政法人 国際協力機構)のボランティア活動といえば、誰もがご存知なのが、「青年海外協力隊」です。20歳から39歳までが対象です。

また、これに加えて、「シニア海外ボランティア」という制度があります。こちらは40歳から69歳までが対象です。

(さらに、青年、シニアともに、「中南米の日系社会」でのボランティアという特別な人材枠も設けられています)

また、派遣期間はいずれも原則2年間ですが、さらに短い、短期ボランティア制度もあります。期間は職種・案件により1ヶ月から1年未満の間となっています。短期ボランティアに複数回参加することで、幅の広い知見を掴もうとする参加者もいるようです。

なお、JICAの青年海外協力隊、シニア海外ボランティアにおける、多くのボランティア活動との違いは、専門性が前提であることです。開発途上国からの要請に基づき、それに見合った技術や技能、知識、経験を備えた人材を日本から送り出します。

その分野は、JICAのサイトより引用すると、

「計画・行政」「公共・公益事業」「農林水産」「鉱工業」「エネルギー」「商業・観光」「人的資源」「保健・医療」「社会福祉」

※参照進路状況 | JICAボランティア

と、まずは大まかに分かれた上で、これらがさらに多くの専門分野に細かく分類されています。加えて、実際の開発途上国からの要請を見ていくと、その内容は現地個々の実情に応じ、きわめて具体的かつ、多様です。

それだけに、派遣された人材の知識や技能が派遣先のニーズに的確に合致した場合、大変大きな成果が上がることも予想されます。

一方、逆に、いざ現地に行ってみると、先方が要請していたはずの仕事が無くなっていたり、行き違いから想定外の仕事を頼まれてしまうことも、時には起こってしまうようです。

さらには、長期にわたる現地での生活の中(短期ボランティアであっても1年近い期間のものは多数見られます)、病気や治安の問題など、過酷な環境に順応することを強いられる場合が多いのも、青年海外協力隊等、JICAでのボランティア活動の特徴といえるでしょう。

それでも、チャンスを前向きに生かすことができれば、JICAでのボランティア活動は、環境が厳しいだけに、人生における貴重な経験の場になるはずです。

以前は「35歳限界説」もあった主な転職年齢層も、最近はどんどん上がってきていますので、青年海外協力隊だけでなく、シニア海外ボランティアも、将来海外で働こうとする人にとってのよい見聞の機会だったり、トレーニングの場であったりするケースが増えそうです。

JICAの青年海外協力隊に関しては、こんな話を聞いたことがある人も多いカモ。

「協力隊に参加して、帰国後、せっかく貴重な体験をしてきたのに、日本の企業はあまりそこには注目してくれず、かえってブランクの長い人と思われて、就職活動に苦戦してしまう…」

これについては、実際にそうだという人もいれば、そんなことはないという人もいるよ。

この記事では、「海外転職を目指す人の事前体験の選択肢」という位置づけで、海外ボランティアのことを話してきたけれど、ちょっと気になる話ではあるよね。

ちなみにJICAでは、こんなデータを公開しているよ。

2014年4月1日から、2015年3月31日までに帰国した、青年海外協力隊および日系社会青年ボランティアの方へのアンケート
(計780名へ尋ね、期日までに回答のあった634名のデータ)

・就職 56.9%
・現職参加復職 24.0%
・進学、復学 7.6%
・アルバイト、非常勤 5.8%
・家事手伝い等 5.7%

※進路状況 | JICAボランティア

ちなみに、就職した人のうち、民間企業に勤めている人の割合は43.2%だ。それ以外では、公務員や、公益法人、政府・自治体関係団体、国際機関の職員になった人が多いね。学校の先生(地方公務員の教育職)が12.7%もいるのが特徴的カモね。

なので、回答が無かった人の進路や、民間企業へ就職した人の少なさは、たしかに気にはなるよね。とはいえ、もともと民間企業を目指す人が少なかったのカモしれないし…、「青年海外協力隊に参加するとかえって就職に不利になる」っていう、一部のウワサが真実かどうかは、なかなか微妙なところだよね。

海外でのボランティアを経験し、多くの知見やスキルを備えている人が、しっかりとそのことをアピールし、企業に伝えて、次のよい仕事の舞台を得るためには、「転職エージェント」を活用するという選択肢もあるでしょう。

人と仕事とのマッチングというのは、その人がひとりでじっと考えていても、なかなか見えてこないことも多いものです。多くの人にはない貴重な経験を転職エージェントの担当者というプロに伝えることで、社会におけるその価値を最大限に見出してもらうのもおすすめです。

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