転職の準備は何をすればいいのか?安心して転職活動を行うために必要な5つのポイント
転職活動には、応募書類の作成や面接の段取りなど、さまざまな準備が必要になります。この準備をしっかりと行っておくことで、いざ転職活動はじめた際もと戸惑うことなく、スムーズに進めることができます。
また転職を成功させている人々の多くは、「事前準備が丁寧である」といった傾向にもあるのです。転職をスムーズに成功させるためには、転職活動に必要な準備項目をしっかりと確認していきましょう。
ここでは転職成功のカギとなる「転職活動の準備」について、詳しくご紹介していきましょう。
目次
転職準備の第一歩は、転職が必要だという意思を明確にする
まず転職活動を行うにあたり、いろいろな思いがあるのではないでしょうか。
- 「次のキャリアップのための転職」
- 「やりたいことがある」
- 「会社に不満がある」
など
上記のように、その理由は様々です。
仕事は今後なりたい自分のイメージに大きく影響します。そのため、まずは自分の中で「どうして転職したいのか」を考え、その動機を明確にしましょう。
そして今後のキャリアプランについてイメージした上で、今の会社をなぜ辞めるのか考えてみるとよいでしょう。3年後、5年後の自分をイメージしてみると、いま本当に転職するべきなのか判断することができます。
なんとなく転職したくなったから、ではなく「目的」と「将来像」を具体的に見据えた転職であるほうが失敗も少なく、自分とって良い会社を厳選しやすくなります。
漠然とした理由で転職するのは危険!
「突然思い立って転職活動を始めた」というのも、ダメというわけではありません。しかし転職活動の計画が曖昧なまま退職を決めてしまうと、次の仕事先がなかなか決まらず、転職が長期戦になってしまう恐れがあります。
また次がなかなか決まらない焦りから、希望に合わない会社に入社してしまい、後悔の末に転職を繰り返してしまう…という悪循環にもなりかねないのです。
そのため退職を考え始めたら転職活動の期間をスケジューリングし、具体的な方法を考えることが大切です。
- 「なぜ今の会社を辞めたいのか」
- 「転職先でなにがしたいのか」
- 「自分にできること(スキル、資格、実績)に生かせるものはあるのか」
など
上記のような「不満」で辞めるのではなく、今後のキャリアアップをしたいという、前向きな考えで転職活動をスタートさせることが大切です。
経歴とスキルの棚卸をしよう
転職活動を始めるにあたり、ただ単に「御社に入社したい」と言ったところで内定を勝ち取るのは難しいでしょう。
まずは自分の「スキル、能力、実績、資格」などを棚卸し、自分に出来ること・今後やっていきたいことについてまとめましょう。その過程で自分のウリを見つけることが大切です。
自分のことについてノートに書きだすと言っても、「なんの能力もない」「思い出せない」と感じるかもしれません。
しかし今まで経験してきた仕事で、「興味をもって取り組めた業務」や「楽しかった業界」はありませんか。何年も前に取得して使っていない資格でもよいです。
とにかく丁寧に思い出して、自分の持っているものを箇条書きでノートに書きだします。まとまりが悪くてもかまいません。
次は具体的に内容をまとめていきましょう。
- 今まで行ってきた業務内容
- それによって得たスキル
- どのような実績を挙げたのか(達成率やどんなポジションについたかなど)
- 印象に残ったエピソード(工夫、苦労、失敗、周りの反応など)
今まで行ってきた仕事で自分が学んだもの、得たものを考えながら書いていきましょう。
今後なりたい自分の将来像をまとめてみましょう。上記を元に、次の会社で自分が生かしたいスキルやチャレンジしたいことを具体化します。
- 「どのような自分になりたいか」
- 「仕事内容は?」
- 「年収は?」
など
数年先の自分をイメージしながら、現在足りないものについても考えてみます。
ここまで整理することで「職務経歴書」と「自己アピール」でも困ることはないでしょう。経歴とスキルの棚卸作業は、職務経歴書や面接時の自己アピールでも活用することができます。
まずは難しく考えこんでしまうのではなく、過去の自分を振り返る感じで、思い出しながら書いてみてくださいね。
求人情報を集めて企業研究や業界研究を徹底する
自分のチャレンジしたい業界や仕事がある程度固まったら、次は企業や業界の研究を行っていきます。転職先も同業者であれば内部事情はわかりやすいです。しかし未経験の業界では、ある程度の情報を集めなければなりません。
「未経験だからわかりません」では、転職活動はうまくいきません。そこで入念な下調べは人事担当者に入社意欲を強くアピールできます。新卒などと違い、途中採用は即戦力となる人材を求めています。
実際の研究方法について、下記でご紹介していきましょう。
求人情報を集める
まずは求人情報サイトや企業のホームページをチェックします。サイトをチェックすることで、企業トップの考えや企業理念を理解しましょう。また先輩のインタビューなどが載っていれば、入社理由ややりがいなども確認できます。
ネットの口コミサイトなどを利用すれば、求人票や企業のホームページからは得られない社員の生の意見を知ることができます。
業界研究や企業研究はしっかりと行う
新聞や雑誌で業界の動向を確認します。業界の状況や実情、転職市場のニーズなど、世の中の動きをリアルタイムで確認できます。また希望の業界が決まっているときは、業界誌に目を通すのもおすすめです。
同じ業務でも企業によって内容が異なることもあります。求人内容をよく確認し、自分の希望する仕事であるかをしっかりと確認しておきましょう。
転職活動の準備はいつから?転職活動期間のスケジュールも管理しよう
転職にかかる準備期間は、基本的には2か月から3か月ほどあればよいでしょう。時期は業界内の需要が高まるときがベストです。
一般的には、春(3月から4月)と秋(9月から10月)に求人は増えるといわれているので、転職を決めたらチャンスを逃さないよう求人情報をチェックし、準備を始めておきましょう。
まず自分のキャリアの棚卸や転職の目的を固めます。ある程度の方向性を考えた上で求人情報を探した方がスムーズです。また、この時期に履歴書などの準備も行います。
気になる企業に応募してみましょう。応募方法はウェブ応募やハローワーク経由での応募方法がありますが、方法はなんでもかまいません。転職サイトを経由して応募した場合、履歴書を予め登録することによって複数企業に同時に応募できるため便利です。
書類審査が通過すれば次はいよいよ面接です。面接の回数は企業によって異なりますが、2回から3回くらいのところが多いです。在職中の人は有休の申請を行うなどし、スケジュールはしっかりと組んでおきましょう。
内定が出たら現在の会社に退職の申出を行います。一般的には1か月前までに申し出るところが多いですが、念のため規則を確認しておきましょう。
退職にあたっての引継ぎなども上司と確認しておきます。
転職準備をする際に必要なものは?
転職活動を行うために、必要な費用はどの程度になるのでしょうか。転職にかかる費用は書類代や企業までの交通費などがあげられますが、転職したのが在職中か退職後かによっても大きく差が出てきます。転職にかかるお金についてもリアルに知っておきましょう。
リクナビNEXTの調べによると、転職活動に必要な支出の全体平均は54万3589円となっています。これは転職活動を行ったのが、在職中か退職後かによって金額に大きな差が出てきます。
退職後の転職活動資金…71万円
在職中に転職活動を行った人の平均は約37万円に対し、退職後に転職活動を行った人は約71万円の費用がかかっています。退職後の場合は、収入がなくなる上に、生活などがかかるためだと考えられます。
20万円未満の人…全体の27%
全体の平均準備資金額 49万円
転職活動を行うにあたり準備した金額については、「準備しなかった」という回答が全体の27%、20万円未満が約27%となっています。全体的な平均は49万円となっており、在職者は約36万円、退職者は63万円とほぼ倍の差がついています。
準備金のあまりについても、在職者の約62%が余ったと回答しています。
退職後は収入がなくなってしまうため、思ったよりお金がかかってしまい生活に影響が出る恐れもあります。あらかじめ十分な生活費を確保しておくことはもちろん、退職金や失業保険なども踏まえて予算を立てておきましょう。
転職準備に必要となる書類についてもチェック
転職活動をするにあたって必要な書類には以下のようなものがあります。
履歴書
自分の基本データを企業に伝えるために必要な書類です。細部までに気を配り、人事担当にアピールすることが大切です。誤字脱字に注意して丁寧に仕上げましょう。
職務経歴書
できるたけ箇条書きにし、社内用語などは使わないようにしましょう。業務経験や実績に関係ない経歴(短期アルバイトなど)の記載は不要です。
添え状
なくてもよいですが、丁寧な添え状は印象がよく担当者に興味を持ってもらえます。大きさは履歴書と同じ大きさにすると企業担当者が整理しやすいでしょう。
説明、補足資料
応募業種によって異なりますが、自分をプレゼンするときの資料となります。
転職活動の準備をするときは転職エージェントの活用がおすすめ!
転職活動を成功させるためには、入念な準備と多くの情報を集めるのがコツです。もし自分だけの情報で限界を感じた場合は転職エージェントなどのプロに相談するのもおすすめです。
転職エージェントでは、転職に必要となる情報を教えてくれることはもちろんのこと、書類の書き方や面接のコツ、応募先の企業の特徴まで聞くことができます。
いくら熱意や意欲があっても、準備を怠ってしまっては採用は遠のいてしまいます。リサーチをしっかりと行い、自分にとってベストな企業を見つけましょう。