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幸せになれる年収について徹底検証!1,000万円?1億円?現実的な金額は果たして!

いくらあっても困ることがない「お金」、年収ベースで考えると一体いくらあれば人生を幸せなものにできるのか

都心の広い超高級マンションに住み、高級車に高級ファッション、高級料理、高級ワインと何から何まで高級ずくめの生活を送り、近場の温泉にふらりと旅行に行くかのように海外へ出かて5つ星ホテルの超高級スイートルームに宿泊。

仕事を持ってはいるものの、毎日あくせく残業に終われているような様子もなく、悠々自適な生活をまるで老後のように送っているようにしか見えない若きセレブ。

何をどうしたらそんなにお金が集まるのか思わずため息をついてしまいます。ほとんどの人にとってファンタジーの世界を見ているようなもので、身近な現実とはとらえていないことでしょう。「それって本当に幸せなのだろうか」という、うっすらとした疑問すら湧いてくるかもしれません。

結論から言えば人生お金がすべてではありません。しかし、お金がないと絶対に生きてはいけません。では、いくらの収入があれば人は幸せになることができるのでしょうか。お金と幸せについてじっくりと考えてみることにしましょう。

現実的にいくら年収があれば幸せなのか?生活水準から考えてみる

「もう少し収入が多ければどんなにか生活は楽になるだろう」と、ギリギリの収支に悩んでいる人は多いのは事実です。お金が欲しいと思っている人が求めている現実的な金額は何億何千という額ではなく、意外と月に数万円程度だったりします。

そこで大幅に年収をアップさせるために、今より条件の良い会社に転職するか独立するしか方法がなく、現状のままではあっても昇給賞与の小幅なアップにとどまるでしょう。

また、お金が足りないなら支出を削ればいいのですが、一度定着した生活水準を一気に数万円分下げるというのはなかなか難しいことです。そこで支出を減らすよりも収入を増やす方向で、つい考えてしまうものでしょう。

収入がいくら増えても「あともう少し」になっていないか

仮に望み通り月数万円の収入が増えたとします。すると、お金が足りない悩みが解決するでしょうか。それとも収入が増えると同時にまた生活水準を上げているでしょうか。

しかし家庭を持っている人であれば、子どもの数や年齢などによりお金のかかり方が違うこともあります。そこで収入が増えて生活水準はそのままでも、支出はもっと増えている可能性があります。

上記のような場合は仕方ありませんが、収入が増えたのでもう少し良い車、良い家、良い洋服など、少しずついろいろなものをランクアップしていると、いつまでたっても「あともう少しお金が欲しい」状態が続いてしまうでしょう。収入の多い少ないにかかわらず、贅沢を言い出せばきりがありません。

大切なのは自分の資力の範囲内のどのあたりで満足するか、というポイントをしっかり決めておくことなのです。

あればあるあるだけ使っちゃう人はお金が貯まりにくいよね。臨時収入があったときにパーっと使っちゃうタイプの人は要注意カモ!?

年収と幸せの関係とは

幸せと資力が比例しているとするならば、富んでいる人が幸せで、貧しい人が不幸という明確な境界線がわかるはずです。しかし現実を見るとお金のあるなしにかかわらず、幸せな人は幸せで、不幸な人は不幸です。

アメリカの心理学者で、2002年にノーベル経済学賞を受賞しているダニエル・カーマネン教授の研究では、人の幸福度は年収7万5000ドルまでは比例して増加し、それ以上は年収がいくら増えても幸福度は比例しなくなるという興味深い結果が発表されました。

※参照:週刊現代

年収7万5,000ドルとは、1ドル100円なら750万円で1ドル120円なら900万円というように、為替によって日本円が大きく異なります。ここでは、幸福になれる年収の基準を800万円として考えてみることにしましょう。

年収800万円の暮らしとは

年収800万円の手取り額はおよそ600万円。単純に12で割ると、毎月50万円手元に入ることになります。さらに賞与があるので、毎月の手取りはもっと少ないかもしれません。ここではわかりやすくするため均等に割ります。

夫婦2人(子どもなし)の生活費シミュレーション

  • 電気・ガス・水道 2万円
  • 通信費(スマートフォン、固定電話、インターネット) 3万円
  • 食費(外食含む)6万円
  • 保険料 3万円
  • お小遣い(1人3万円)6万円
  • 雑費 3万円
  • 家賃 12万円
  • 支出計 35万円
  • 年間計 420万円

夫婦2人(子ども2人)の生活費シミュレーション

  • 電気・ガス・水道 3万円
  • 通信費(スマートフォン、固定電話、インターネット) 5万円
  • 食費(外食含む)8万円
  • 保険料 3万円
  • お小遣い(1人3万円)6万円
  • 雑費(子どものお小遣いも含む)5万円
  • 教育費 6万円
  • 家賃 12万円
  • 支出計 48万円
  • 年間計 576万円

以上を見てわかるように、同じ年収800万円(手取り600万円)でも夫婦2人なら少しゆとりのある生活をしながら、月に15万円を貯蓄などにあてることができます。

しかし子どもが2人増えると、同じ年収800万円でもほとんど残らないという結果になります。これに加えて車を持っている場合はさらに支出が増えます。

シミュレーションはあくまで例なので、内訳は人によって違いますが、年収800万円はよほどの大家族でもない限り毎月の衣食住には困らない額でしょう。とはいえ子ども2人のシミュレーション通りの生活水準なら、年間24万円しか貯蓄することができません。

今後の子どもの教育費等を考えると、生活水準をもっと下げるか夫婦で共働きをするかの対策が必要になるでしょう。

どこで満足するかが幸せのカギ

極論から言えば年収800万円あっても、精神的に満たされていないと幸福感はいくら待ってもやってきません。ただし衣食住については一通り足りているので、自分で満足するポイントを定めることができるなら幸福感を味わえるでしょう。

ダニエル・カーマネン教授の研究通りなら、800万円以上に年収が増えても幸福度はそれほど変わらないことになります。つまり生きていくために必要な最低限のものと少しの余裕さえあれば、あとは別のところに幸福のポイントがあることを意味するのではないでしょうか。

幸福感は普段のふとした瞬間にある

「ありがとう」や「お疲れ様」などの夫や妻からの優しい一言、子どもの成長、一家団らんのひと時など、家族で楽しく過ごすふとした時間は、かけがえのない幸福感をもたらしてくれます。

家族を持たない人であれば趣味や仕事など、好きなことに自分の時間とお金を自由に使って人生を存分に謳歌できます。もちろんそのほかにも嬉しいことは日々たくさんあります。例えば・・・

  • 仕事の成果を上司に認められた
  • 趣味のギターが上達した
  • おいしいものを食べたa
  • 好きな人ができた
  • 結婚した
  • 子どもが生まれた
  • 自動販売機でジュースが当たった
  • みんなで大笑いした
  • いいことをして人から「ありがとう」と言われた

このように、ちょっとした喜びを感じられる瞬間は、数え上げればキリがないほどたくさんあるのではないでしょうか。人の幸福感は、お金では買えない人生の節目やちょっとした日々の出来事の中にあったりするのです。

幸せか不幸かは、客観的状況よりもその人の考え方に依存している部分が大きいよ。だからポジティブな人はどんな苦境にあっても幸せで、ネガティブな人は物質的に満たされているように見えても不幸な場合があるよ。
要するに幸福かどうかを他人が推し量ることはできないってことなのカモ。

幸せになれる年収は自分が決める

上を目指すのは良いことですが、いつまでも満足することなく上ばかりを見ているなら、常に満足できない心境を抱え続けてしまいます。その心境のまま年収アップのために転職したとしても、また満足できずに不満をくすぶらせてしまうだけでしょう。

これではいくらお金があっても幸せになれないのではないでしょうか。

年収800万円は、全国の平均年収と比べると高いほうです。年収500万円の人から見れば十分贅沢できる年収に思えるでしょう。しかし、もし年収500万円から年収800万円になったとしても、その生活に慣れたらさらに上を望むようになるかもしれません。

結局のところ、年収が高ければ幸せになれるということではなく、今あるもので満足したり、日常のちょっとしたことに喜ぶことが本当の幸せへの近道なのかもしれません。