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【看護師二年目】最難関の一年目を乗り越えた後に辞めたくなる理由と転職の是非

転職・退職を考えている二年目さん、ちょっとお待ちください!その転職・退職、大丈夫ですか?

一通りの業務を経験し、自分ひとりで出来ることも増え、プリセプターのサポートからも徐々に卒業していく看護師二年目。

看護師の仕事にも生活リズムにも慣れ、少しは心身ともに楽になるかなと思いきや、

「一年間頑張ってみたけど限界…」
「この先ずっと看護師を続けていける気がしない」

などと転職・退職を考える方々も少なくありません。

今回は看護師二年目の辞めたい理由や転職時のポイントなどをまとめていきます。

まさに悩みの真っただ中にいらっしゃる方は、参考にしていただけると幸いです。 

看護師二年目の辞めたい理由

 
看護師として就職した後、最もキツイとも言える一年目を乗り越えたはずなのに、なぜ二年目で辞めたくなるのでしょうか?

それは

「一年目はとにかく必死で気づかなかったけど、二年目にだからこそ見えてくること」
「一年我慢してみたけど耐えられないこと」

が出てくるからです。

4つの項目別に細かく考えていきましょう。 

1.人間関係の悩み

どんな職場でも気持ちよく働くためには人間関係が重要ですが、以下のようなタイプの人たちに振り回されて、辛い思いをしている方がたくさんいらっしゃるはずです。

  • 厳しい先輩
  • 意地悪な上司
  • 生意気な後輩
  • さぼりがちな人
  • どうしても性格が合わない人

など、人間関係の悩みは、人事異動のような大きな動きがないとなかなか解消されません。

耐えきれなくなって、自分がその場を退くしかない…と転職・退職を考えるようになります。 

2.看護師業務に自信がない

 
一年を通して看護師として働いてみたものの、

「看護技術もアセスメントも患者さんらとのコミュニケーションにも自信がない」
「自分は看護師に向いていないんじゃないか?」

と思って辞めたくなることがあります。

もしくは仕事ができる同期に差をつけられ、自分はダメだと悩んでしまいます。 

3.看護業務が体力的・精神的に辛い

 
看護職が体力的にも精神的にもきつい仕事だということは、皆さんわかった上で看護師になられると思います。

しかし、わかってはいても、実際に働いてみると

  • 夜勤が本当に辛い
  • 病気や怪我に苦しむ患者さんや亡くなる患者さんを目の当たりにするのが辛い
  • 生死に関わる責任が重い現場にいることが辛い

など、予想以上のストレスを感じる方がいます。

いわゆる”リアリティショック”というものです。

うつ病や胃潰瘍などのストレス性の病気になったり、腰痛やヘルニアを患ってしまう方もいます。 

4.希望の部署で働けない

 
総合病院などでは、特に一年目・二年目は希望する診療科に配属されないことが多いです。

思うような看護が出来ない、将来は専門資格取得を考えているのに経験が詰めないと転職を考える方がいます。

他には、職場が家から遠すぎて通勤の負担が大きい、給与面に満足していないなどの悩みも挙がっています。 

二年目で辞めても大丈夫?転職はできる?

 
看護師二年目で辞めてしまうのはちょっと早いかなと思います。

一般的に”看護師が一人前になるには三年かかる”と言われていますから、まだ自信がないのは当たり前です。

それに興味がない診療科であったとしても、そこで学んだ基礎や経験は無駄になりません。

特段の理由が無い限り、3年以上働く方がよい

ただし、「どうしてもやりたい看護や仕事がある」と目標を持って転職・退職するケースや、病気や負傷などやむを得ず転職・退職を考えなくてはいけないケースは別です。

また、三年以上の経験があった方が、看護師として再就職する際に有利だと言われています。

三年の経験があれば(診療科によりばらつきはありますが)一通りのことは経験しているので即戦力として期待できます。

また、「前の職場をすぐに辞めた人」というレッテルを貼られる危険性も低いです。

【もう限界という方】2年目でも転職はできる

とは言っても、看護業界は慢性的な人手不足。

看護師二年目で再就職先がないなんてことは、まずありません。 

もちろん、3年以上経験を積んだ方が有利になりますが、まだまだ若い2年目の看護師の方は転職するメリットも十分あります。

色々なシミュレーションをした上で「もう限界だから辞めたい!」という方は、ぜひ前向きに検討して下さい。

辞めたいのに辞めさせてくれない場合の対処法

職場の上司に退職したいことを伝えても、

「すんなり辞めさせてくれない…」
「強い引き止めに遭っている…」

と困っている看護師の方もいるはずです。

ここでは、辞めたいのに辞めさせてくれないケースとその対処法について解説していきます。

強い引き止めにあって退職を拒まれる

「人手が足りないからあと1ヶ月待って」
「今から採用活動を始めると後任が入るまであと3ヶ月かかるからそれまで待って」

と退職を伝えたにもかかわらず、もう少し待ってと引き留められるケースです。

もう決めたことなので退職の意志は変わりません。」とハッキリと伝えましょう。

懲戒解雇処分にする、違約金を払えと脅された時

「懲戒解雇処分にする」と脅すのは違法行為

退職の自由はどの労働者にも与えられているので、雇用主(病院側)が退職を理由に懲戒解雇処分をすることは法的に認められていません(違法行為に当たる)。

「違約金を払え」と脅すのも違法行為

退職することで違約金を求めるのは違法行為です。

支払う必要は全くありません。

毅然とした態度で

脅しているのですか?そのような行為は違法行為のはずです。

と伝えたり、無視しても問題はありません。

あまりにもしつこい場合や全く聞く耳を持ってくれない時は、管轄の労働基準監督署に病院名を伝えて相談に乗ってもらうと話が進むようになります。

法的には2週間で退職可能

基本的に退職を伝えてから2週間経てば退職する権利があると法律で定められています。

MEMO
退職を申入れてから2週間すれば、使用者の承諾がなくとも、会社を辞めることができます

※期間の定めのある派遣契約・契約社員の場合は次期以降に退職できるようになっています。(民法627条2項)。
厚生労働省:退職の申出は2週間前までに

例え、病院の労働規則等に「退職する際は30日前までに退職願を担当に提出しなければならない」と記載されていても、労働基準法が優先されます。

退職する意思を告げて2週間経過すれば、退職の効力が発生することになります。

口頭で伝えても構いませんが、退職願やメール等の日付が残る手段で伝えるのがおすすめです。

「奨学金返済するまで辞めさせない」と言われる

先程「5つのデメリット」の「奨学金の全額返済を要求されるケースがある」の中で述べたように、奨学金を返済するのと退職することは別問題です。

労働基準法の2週間前申入れルールに則って伝えれば退職はできます。

病院側には退職を拒む権利はありません。

ただ、返済方法については一度病院側に相談をして、分割返済にするのか、支払期日をいつまでにするのか等々、双方納得のいく形で進めてみると良いでしょう。

2年目の看護師が転職する際のデメリットとメリット

2年目の看護師としていろいろと限界を感じて「さあ、いざ転職しよう!」となった場合、どのようなデメリットやメリットがあるのでしょうか。

ここでは、それぞれ詳しく解説していきます。

5つのデメリット

2年目看護師の転職には以下の5つのデメリットがあります。

  1. 看護師としての経験がまだまだ未熟
  2. 「すぐに辞める人」というレッテルを貼られる
  3. プリセプターを担うための経験を得られない
  4. 職場のシステムによってはゼロから覚えなければならない
  5. 奨学金の全額返済を要求されるケースがある

では、これらのデメリットを詳しく見ていきましょう。

1.看護師としての経験がまだまだ未熟

看護師として一人前になる前に辞めてしまっているので、業務のスキルや経験が未熟です。

転職市場では、まだまだ即戦力として見られないということを覚えておきましょう。

2.「すぐに辞める人」というレッテルを貼られる

前職を辞めた理由はどうであれ、一度短期間で辞めた人を次の職場の採用担当者は「どうせウチで採用してもまた辞めてしまうのでは…?」とうがった目で見られてしまう恐れがあります。

3.プリセプターを担うための経験を得られない

プリセプターの経験者になることで看護師としての箔がつく(転職市場でニーズが高まる)のですが、その経験を積むことが出来ないのは転職市場でマイナス評価となります。

4.職場のシステムによってはまたイチから覚えなければならない

一年目に勤めた病院のやり方を一生懸命学んだのに、

「次の転職先で使えるノウハウが一切ない…」
「その病院でしか使えない知識だった」

と次の職場でまたイチから覚えなければならない事態になりかねません。

一年目にかけた時間と労力が無駄になってしまう可能性があることを念頭に入れておいて下さい。

5.奨学金の一括返済を要求されるケースがある

奨学金を借りていた場合、お礼奉公中に辞めると、病院側から「すぐに奨学金を一括返還してください」と求められることがあります。

奨学金を一括返還しなければ退職できないという法律はありません。

一度落ち着いて奨学金を借り入れした時の契約書を確認し、

  • 分割返済できないか
  • 返済額の減額に応じてもらえないか

について交渉してみましょう。

5つのメリット

2年目看護師の転職には以下の5つのメリットがあります。

  1. 新しい人間関係を築ける
  2. 基礎知識を一から教育する必要がない
  3. スキルアップを狙える
  4. 勤務シフトが楽になる / 休みが取れる
  5. 病院以外で働くことも視野に入れられる

では、これらのメリットを具体的に見ていきましょう。

1.新しい人間関係を築ける

職場環境をガラッと変えることで、人間関係も一新できます。

転職先では新たな上司や同僚に出会うことで、仕事との向き合い方もポジティブになり、モチベーションアップにつながります。

2.基礎知識を一から教育する必要がない

看護師の1年目で身につけた技術・スキルがあるので、基礎知識を一から教える必要がなく、転職先の教育コストを下げられます。

3.スキルアップを狙える

病院ごとに細かい部分の業務内容や仕事の進め方は異なるものです。

新しい職場に入れば、これまでとは違った新しい知識を得られます。

今までと違った視点で仕事を進められるようになり、スキルアップを狙えます。

4.勤務シフトが楽になる / 休みが取れる

あらかじめ希望する労働時間や勤務条件を転職エージェントを通じて転職先に伝えていれば、無茶なシフトに入るよう要求されることはありません。

5.病院以外で働くことも視野に入れられる

看護師としての経験があれば、以下のような病院以外で働くことも可能となります。

  • 美容クリニック
  • 福祉・介護系施設・訪問看護
  • 産業看護師
  • 幼稚園・保育園の看護師

ただし、看護師としての経験が満1年程度しかない場合、高い水準のスキルを求める職場へ転職するのは難しいです。

病院以外へ勤務できるのか、今一度自分自身のスキルと照らし合わせた上で考えてみましょう。

二年目の看護師が転職先選びでチェックすべき4つのポイント

転職先でも上手くいかず、また退職…なんてことは避けたいですよね。

経歴上も悪い印象がついてしまうし、自分自身もしんどいです。

同じ過ちを繰り返さないよう、転職先をバッチリ決めるためのポイントをまとめてみました。

1.転職先の現場の雰囲気をチェックする

人間関係などは求人票だけでは見えてきませんが、

「転職希望先を見学をさせてもらう」
「実際に働いている方から話を聞いたりする」

と、現場のチェックと情報収集をして少しでも雰囲気をつかんでみて下さい。

看護師専門の転職エージェントに相談してみても良いかもしれませんね(就職地域によっては情報がない場合もあります)。

2.転職先に中途採用者の教育制度はあるのかをチェックする

二年目はまだ看護師としては半人前です。

教育制度やプリセプター制度など、中途採用者へのサポートがあるかどうかを確認しましょう。 

3.転職先の勤務体系や通勤形態に無理がないかをチェックする

無理のある勤務形態や通勤場所では長く働くことができません。

特に看護師は勤務が不規則で夜勤もありますから、安全面への配慮も必要です。

通勤に関しては、通勤時間帯に実際に移動してみると良いですよ。 

4.転職先の給与・賞与は納得がいくものかをチェックする

お金がなくては生活できませんし、お給料があるからこそ仕事を頑張れるものです。

「お金のことなんていやらしいのでは…?」

なんて考えず、疑問点は転職希望先にしっかり聞くようにしましょう。 

看護師二年目には、二年目ならではの悩みや葛藤があります。

・もう少し頑張って乗り越えるも良し!
・覚悟を決めて、思い切って転職してしまうのも良し!

です。

まだ看護師としての人生は序盤。

出来るだけ長く続けていけると良いですよね。

2年目看護師に向いている職場と向いていない職場

ここでは、2年目看護師が自分に向いている職場と向いていない職場はどんなところなのかを紹介していきます。

次の職場選びで悩んでいる方は、ぜひチェックしてみて下さい。

2年目看護師に向いている職場

療養型の病院

療養型病院は安定的な状態の患者さんが多いです。

主に療養が目的になるため、医療処置も少なく、慌ただしい業務になることがほとんどありません。

中規模以上の病院

病床数が100床~499床の中規模以上の病院であれば、教育制度が比較的整っています。

まだ業務経験の浅い看護師でも技術を学ぶ機会が多いのでおすすめです。

2年目看護師に向いていない職場

小規模病院

小規模の病院は在籍している看護師が少なく、一人ひとりに高いスキルが求められる傾向があります。

教育環境も整っていないところが多く、即戦力が求められるため、余程の自信がない限りは2年目の看護師にはおすすめできません。

クリニックや診療所、介護施設

看護師の人数も少なく、病院よりも狭く閉鎖的な環境からか全員の目が行き届きやすいため、ハードな労働環境になりがちです。

  • 息抜きしにくい
  • 無駄な会話は一切なく、業務に集中するため疲れる
  • 人間関係がギクシャクしがち

といったような看護師の声をよく聞きます。

2年目の看護師におすすめの転職サイト3選

「今の職場はもう辞める!」と転職を決意した2年目の看護師の方は、比較的若い看護師向けの求人を扱っている転職サイトを押さえておくことが重要です。

看護師専門の転職サイトはいろいろありますが、ここでは特に「2年目の看護師さん」におすすめの転職サイト3つを紹介します。

マイナビ看護師

「マイナビ看護師」は進学・就職・転職など広く手掛ける株式会社マイナビが運営する、認知度No.1獲得の転職サイト。

書類関係や面接対策など担当者が親身にサポートしてくれるので、まだ2年目の看護師さんなど転職が初めてという方にもおすすめのサイトです。

いくつもの状況に応じた「お役立ちガイド」なども充実しており、非常に参考になる部分が多いのでまず登録しておきたい転職サイトと言えます。

>> マイナビ看護師の口コミ評判を見る

ナースではたらこ

「ナースではたらこ」ははたらこねっとやバイトルでおなじみのディップ株式会社が運営している、国内最大級の看護師転職専門のサイトです。

サポートに定評があり、楽天リサーチの満足度調査でも1位を取った経験があるなど、その対応力で選ぶ看護師さんが多いです。

希望する条件の病院を担当者に伝えて探してもらうこともできるので、2年目の看護師さんに会った求人も見つけられる可能性が高いのでおすすめです。

>> ナースではたらこの口コミ評判を見る

レバウェル看護

「レバウェル看護」は、看護師・介護士転職で知られるレバレジーズメディカルケア株式会社が運営する看護師転職サイトです。

相談から就業なで手厚いサポートも評判で、担当者は職場の雰囲気や離職率など詳しい情報をこまめにチェックしており、情報の濃い求人紹介することで高い満足度にもつながっています。

よりその人の条件に合った求人を紹介できので、自分にピッタリな職場を探している看護師さんにおすすめです。

>> レバウェル看護の口コミ評判を見る

まとめ

今回は基本と、二年目の看護師の抱える悩みや退職や転職の知識を解説しました。

最後にもう一度、二年目看護師の退職・転職事情について振り返ってみると

  • 1年間頑張ったけど辛い業務や人間関係を”一度リセットしたい願望”の人はいる
  • 2年目の看護師の経験は浅いが転職市場でのニーズは高い
  • 退職を引き止められても2週間前に告げれば正常に辞められる

の3つが挙げられます。

「退職の意思は固めたからもう次は転職先を見つけたい」

そんな方は、ぜひこの記事を参考に退職から転職活動までをスムーズに進めてみてくださいね。