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救急部門で働きたい!救急看護師として働くメリット・デメリット、転職のポイントや関連資格をご紹介します!

やっぱりハードで難しい?スキルアップは可能?

病院や看護師業界のエース・花形的存在の”救急看護師”。救急科での経験は、どこの診療科でも、どんな職場でも活かせるものですから、救急医療に興味がある看護師さんも少なくはないはずです。今回は救急の現場で働く救急看護師について、お話していきます。

救急看護師の職場は?

救急看護師の主な職場として、救急外来と救急病棟が挙げられます。

救急外来

救急外来を受診する患者さんと、救急車で搬送されてきた患者さんに対応します。救急外来を受診する患者さんの症状は、緊急の処置を要さない軽度のものから、生死を彷徨っているような状態までさまざまです。一般外来や診療所・クリニックが休診している、夜間や休日は忙しくなりがちです。

救急病棟

救急病棟の患者さんは、救急外来で処置を終えた後に安静が必要な方、容体が急変する可能性が高くて一般病棟に移れない状態の方などです。病棟ですから、救急外来と比較してケアや日常生活の援助が多くなります。病院によっては集中治療室(ICU)と連結・連動している場合もあります。

救急看護師として働くメリット

幅広い診療科の知識や看護技術を修得できる

救急部門には、診療科を問わず、救急治療が必要な患者さんが搬送されてきます。現場で経験したり、自分で勉強したり、研修に参加したりしながら、幅広い診療科の知識・技術を身につけていくことができます。

緊急・急変時の対応力が上がる

救急経験者は、緊急・急変に強くなります。他の部署に異動になっても頼りにされ、転職時も高い評価を受ける傾向があります。

命の危機を救うというやりがい

人の命を助け、感謝される。医療従事者としては、この上ない喜びでしょう。

救急看護師として働くデメリット

体力的にも精神的にもハード

救急部門へ患者さんが次々に搬送されて来るときは、スタッフは一息つく間もなくなります。そんなときは、立ちっぱなしで集中力を持続させなくてはいけません。

さらに、病棟勤務では見ることがないほど血だらけの患者さんや、ひどい怪我を目にすることもありますし、手を尽くしても亡くなってしまう患者さんもいます。亡くなった患者さんのご家族の悲しみや怒りに直面することもあります。

やりがいが大きい分、心身ともに多大なストレスを感じる仕事といえるでしょう。

救急看護師になりたい!就職先選びのポイントは?

救急看護師として働くため、就職先を選ぶ時に見逃せないポイントを紹介します。

病院の種別や規模

救急対応可能な病院は、一次・二次・三次救急医療病院に分かれており、搬送される患者さんの重症度が異なります。三次救急が最も重症度が高いです。ひとことに救急科と言っても対象患者さんが違ってくるので、病院の種別を確認しておきましょう。

手当

救急科はその性質上、残業が多く、長くなりがちです。残業手当がしっかりと支給されるかどうか確認しましょう。救急科の看護師に「特殊業務手当」を支給してくれる病院もあります。

救急看護師のスキルアップ

最後に、救急看護師のスキルアップが期待できる救急看護関連の資格や講習会をまとめました。救急関連の講習会は複数ありますが、以下に挙げたものが特に有名です。

救急看護認定看護師

日本看護協会が定めた認定看護師制度の中で、一番はじめに作られたのが”救急看護認定看護師”だそうです。他の認定看護師資格と同様、所定の勤務経験や事例、教育機関での単位取得が求められます。

急性・重症患者看護専門看護師

こちらは日本看護協会の専門看護師の資格です。認定看護師は6か月以上、定められた教育機関で学ばなくてはいけませんが、専門看護師は大学院に2年間通って単位を修得しなくてはいけませんん。認定看護師よりもハードルが高いですが、”専門家”と呼ばれるに相応しい資格ですね。

フライトナース

ドクターヘリに同乗する看護師です。救急看護の中でも、ハイレベルな資格のひとつです。三次救急医療病院かつドクターヘリを所有している病院に勤務し、フライトの当番でないときは救急看護師として、救急外来や救急病棟で働いているそうです。

AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース

日本救急医療教育機構が開催している講習会で、”一時救命処置法”についての講習を受けます。

JNTECプロバイダコース

日本救急看護学会が開催しています。外傷患者に対するアセスメントや適切な処置・看護について学ぶことができます。

トリアージナース育成研修会

こちらも日本救急看護学会が開催しています。この研修会をクリアし、さらにレベルアップした研修会を受けていくと、”トリアージナース”として認定されます。

いかがでしたか?救急看護は難易度が高いですが、どこでも役立つものですし、とても奥深い分野です。興味がある方はぜひ!以上、救急看護師についてでした。

[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]