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交代制勤務の病院から、平日勤務の診療所へ転職するメリット・デメリット

収入面の差は?業務内容は?毎日の早起きが辛いって本当?
平日勤務
「夜勤が辛い」「家庭やプライベートとの両立を図りたい」などの理由から、病院から診療所に転職する方は少なくありません。育児休業などのブランク明けで、診療所を選んで復帰する方も多いです。

病院から診療所へ転職すると、どんなギャップや利点・欠点があるのでしょうか?今回は「病院から診療所への転職」について考えていきたいと思います。

「病院」と「診療所」の違い


みなさんご存知のこともあるかと思いますが、復習として病院と診療所の違いをまとめていきます。

医療法の定義


”病院と診療所の違いは医療法(医療法1条の5第1項・医療法1条の5第2項)により規定されています。診療所とは入院施設がないもしくはベット数が19床以下の医療機関をいい、病院とはベット数が20床以上の医療機関のことをいいます。”

※引用ウェブサイト:全国有床診療所協議会


「クリニック」「医院」は診療所に該当します。クリニックと医院に関しては特に医療法での規定はなく、設立者が好きな言葉を選んで名付けているようです。

従業員数の違い


病院や診療所の従業員数は、医療法によって定められてはいません。ただし「人員配置標準」はあります。あくまで標準なので、遵守しないと罰せられるということはありません。入院施設を有する病院は診療所と比較して、多数の従業員をかかえていることは必然です。

業務内容の違い


病院での看護師の業務は、病棟の場合は医師の診察介助、日常生活援助、退院の調整などといった誰もが想像する内容です。診療所での看護師の業務は、医師の診察介助がメインで日常生活援助が少なめです。その分、事務作業や備品の補充、清掃など、病院の看護師はあまりやらない業務(※勤務先によりますが、病院でも全くやらないわけではありません)が加えられます。

病院から診療所への転職することのメリット・デメリット


どちらも代表的な看護師の職場ですが、業務内容や勤務形態の違いが大きいため、転職に際してメリットもデメリットもあります。

メリット


夜勤がなく、残業が少なめの職場が多い


有床の診療所でなければ入院患者さんがいないので、夜勤はありません(交替制の電話当直などはあるかもしれません)。また、スケジュール通りに診療や看護業務が進めば、残業時間は少なめになります。体力面の負担が少なく、仕事と家庭とを両立しやすいところが大きな利点です。

平日勤務・土日祝日は休みが基本


診療日によりますが、基本は平日勤務です。土日祝日も診療をしている場合は、平日以外の出勤日もあります。そうは言っても二交替・三交代制の勤務と比べれば、プライベートのスケジュールが立てやすくなります。

人命に直接関わるような機会が少なくなる


診療所に通っている患者さんは、比較的容体は安定していますし、急変すれば病院へ搬送されることになります。生死の境を行き来するような状況は診療所では滅多に起こりませんから、急変対応のプレッシャーが苦手な方、人が亡くなる場面をなるべく見たくない方は、気が楽になります。

デメリット


収入が減る


看護師が高給取りと言われるのは、夜勤手当や残業手当の賜物です。交代制勤務の病院から夜勤がない診療所へ転職するとなれば、収入が減少することは避けられません。

住民税や所得税は、前年度の所得に応じて計算されます。転職後最初の一年は、収入が減ったのに税金が高額であることに悩まされる危険性が高いです。

人間関係の問題から逃げられない


従業員も通院している患者さんも、ほぼ同じメンバーです。病院と比較して職場が狭くなるので、人間関係で揉め事があったときに逃げられない可能性があります。

5連勤が基本


交替制の病院勤務の場合はシフトが不安定ゆえ、1日働いて1日休むようなことは頻繁にありますし、思わぬ連休が取れたりすることがあります。しかし診療所は、基本的に平日は5連勤です。土日の診療があれば、6連勤もあります。診療所に転職してから慣れるまでは、早起きと日中の5連勤がきついです。慣れれば大丈夫です。

空き時間の使い方に悩む


診療所では、午前診療と午後診療の間に長い休憩時間があります。この休憩時間や半日出勤の後などの時間を持て余しがちになります。こちらも慣れてくれば、有効な時間の使い方がわかってくるでしょう。

新しいことを学び直す必要


転職においては当然のこととも言えますが、新しい業務や取り扱ったことのない疾患や看護を覚え、勉強しなくてはいけません。

メリットとデメリットをしっかり把握したうえで、転職を決めてくださいね!

著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。