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介護施設で働く看護師・介護スタッフの違いはどこにある?!

定義・業務内容・待遇の差・両者の間で起こりやすいトラブル

介護スタッフとの違い

介護施設には、看護師と介護スタッフがいます。この業種間にはどんな違いがあるのでしょうか?また同じ職場で働くもの同士、トラブルがあったりするのでしょうか?今回は、介護施設で働く看護師と介護スタッフ(特に介護福祉士)についてまとめていきます。

看護師と介護福祉士、定義の違いは?

まずは、辞書から看護師と介護福祉士の定義を見てみましょう。介護スタッフの代表格として、ここでは介護福祉士について調べました。

看護師

「傷病者の看護および療養上の世話、医師の診療の補助を職業とする者。国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けた者。」
引用:デジタル大辞泉

介護福祉士

「高齢者や障害者など、日常生活を営むのに支障がある者の介護並びに介護者への指導を行う専門職。社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格。」
引用:大辞林第三版

介護施設における、看護師と介護福祉士の業務の違い

看護師の主な業務は、利用者さんの体調確認、服薬管理、医療行為、急変の対応、病院受診の判断などです。介護やレクリエーションにも参加します。

介護施設の場合、看護師は看護・介護スタッフのリーダー役となり、介護福祉士をはじめとする介護スタッフに指示を出すという役割もあります。入居施設の場合は、日勤専任であっても夜間に介護スタッフからの電話相談を受けることもあるようです。

介護施設における介護福祉士の主な業務は、介護全般にわたります。

利用者さんへの直接介護・介助、生活の援助、相談を受けたりアドバイスをしたりするなどです。介護施設では、看護師よりも介護福祉士を含む介護スタッフの方が人数が多いです。

介護スタッフと医療行為

介護福祉士をはじめとする介護スタッフは、看護師と違って基本的には医療行為を行うことができません。しかし医療行為かどうかと聞かれたら、看護師にも答えられないような微妙な行為・処置がたくさんありますよね?まとめてみました。

医療行為かどうか微妙に思えるが、医療行為にはあたらないと明確にされていること

  • 服薬介助
  • 軟膏塗布(褥瘡処置は除く)
  • 湿布貼付
  • 点眼
  • 坐薬挿入
  • 軽い切り傷や擦り傷の処置
  • 体温計や自動血圧測定器によるバイタルサイン測定
  • 酸素濃度測定器の装着

医療行為ではあるが、介護スタッフが実施可能なこと

  • 爪切り
  • 爪やすり
  • 口腔ケア
  • ストーマパウチに溜まった排泄物除去
  • 自己導尿補助、カテーテルの準備、体位保持
  • 市販の浣腸器による浣腸

平成28年度からは、実務者研修を修了した介護福祉士が実施できるようになったこと

  • 喀痰吸引
  • 経管栄養

看護師は介護スタッフに任せてよいのか、介護スタッフは自分で実施してよいのか、業務中に悩むことがよくあるそうです。参考にしてください。

お給料や勤務形態の違い

介護施設で働く看護師と介護スタッフのお給料を比較すると、看護師の方が高いです。看護師は介護スタッフが実施することが認められていない医療行為ができること、現場のまとめ役としての役割があることなどが要因だと考えられます。

雇用形態や勤務体制に関しては、看護師も介護福祉士もさまざまです。正職員からパートの方までいますし、職場により日勤専任・夜勤あり・週に数回の勤務などの勤務体制になっています。

介護施設のスタッフ間で起きやすいトラブル

特に看護師と介護スタッフとの間で起きやすいトラブルをまとめました。

看護師のふるまいが介護スタッフの反感を買う

看護師は介護スタッフに指示を出し、まとめ役にならなくてはいけません。それは良いのですが、看護師が高圧的になり、介護スタッフが命令をされているように感じてしまうケースがあるようです。

看護師同士でもありそうな話ですが…。
介護スタッフは看護師よりも人数が多いので、職場内の大半のスタッフを敵に回しかねません。注意しなくてはいけませんね。

お給料の差に不満

看護師も介護業務を行いますが、メインで動くのは介護スタッフです。「自分たちの方が動き回っているのに、看護師の方が給料が高いなんて…」と不満に思っている介護スタッフさんもいるかもしれません。

介護施設の看護師の役割は、非常に責任が重いものだということをわかってもらえれば、多少は緩和するのかなと思いますがどうでしょうか。

看護師と介護スタッフの手技や意識の違い

看護と介護は共通する部分も多いですが、似て非なるものです。看護師が介護スタッフの介護方法に納得がいかなかったり、逆に介護スタッフが看護師の介護方法についていけなかったり、両者の間で意見が食い違うことがあります。

若手の看護師とベテランの介護スタッフという組み合わせになると、なおさら看護師側からは指摘しづらいですよね。

業務内容の違いや待遇の差はありますが、看護師も介護スタッフも介護施設には欠かせない存在です。お互いを尊重して、うまく共働できることが一番ですね。

著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。