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ケアミックス病院ってどんなところ?

ケアミックス病院について、メリット・デメリットまで

近年聞かれるようになってきた”ケアミックス病院”という言葉があります。

一体、どのような病院なのでしょうか?まとめてみました。

ケアミックス病院とは?

急性期病棟・慢性期病棟・回復期病棟・療養病棟・緩和ケア病棟など、複数の機能をもった病棟がある病院を”ケアミックス病院”と言います。ひとつの病院で、診療科や部署の垣根を越えて一丸となって、患者さんの状態に応じて多岐にわたる医療サービスを提供できるところが強みです。

このように機能が違う医療やケアを提供する場合は、基本的には施設基準などの違いから、病棟単位で分かれているものです。

しかしながら、ひとつの病棟に一般病床と療養型病床が共存しているようなところでは、例外として病室単位で介護保険が適用されていたり、包括診療が導入されていることもあります。

超高齢社会となった現代の日本の医療・介護事情をふまえて、発展してきた病院のスタイルだと言えるでしょう。

ケアミックス病院で働くメリットは?

利点を挙げていきます。

一つの職場でさまざまな患者さんと接することができる

いろいろな段階にある患者さんに接するため、一度で広い分野に渡って経験を積むことができるでしょう。

患者さんの回復の流れをみることができる

今までの病棟は急性期・慢性期・回復期などと分割されてきたため、ある患者さんの一部の段階だけに、どうしてもスポットライトがあたってしまう傾向がありました。しかし本来は、一人の患者さんが複数の段階を踏んで回復していくもので、全体を見なくてはいけませんよね。ケアミックス病院で働くことにより、急性期から退院までの流れを、段階的に患者さんと一緒に進んでいくように見ることができるでしょう。

退院調整や介護問題にも強くなる

回復期、療養病棟や緩和病棟では、特に患者さんの自宅や介護状況についても深く考えていかなくてはいけません。そのような職場で働くことによって、退院の調整や介護問題への対応についての経験を積めることが期待できます。プライベートで家族や親類の介護をしなくてはいけなくなったときも、ケアミックス病院で得た知識が役に立つかもしれません。

ケアミックス病院で働くデメリット

やはりメリットがあれば、デメリットもあります。

向いていないことがある

急性期のような変化の大きな職場で、慌ただしくもバリバリと働きたいタイプの方にはあまり向かないかもしれません。急性期の患者さんも入ってきますが、同時に療養中の患者さんにも対応しなくてはいけないためです。

専門を極めることは難しいかもしれない

自分には学びたい専門がひとつあるとします。その種類によっては、ケアミックス病院では深く学んだり、満足のいく経験を積むことができないかもしれません。

ケアミックス病院で働くには?

一般の求人や転職サイトなどでは、ケアミックス病院を指定しての職場探しは難しいようです。比較的新しい診療スタイルであることもそうですが、そもそもケアミックス病院は包括的なものであり、白黒はっきり区分けすることが困難であるためです。

ケアミックス病院であることを”売り”にしている病院であれば、ホームページなどでアピールしている可能性があります。

試しに検索してみてはどうでしょうか?もとから回復期病棟・療養病棟・緩和ケア病棟が設置されている病院や地域密着型の病院なら、ケアミックス化しているかもしれません。

そのような病院を発見したとして、希望の病棟に配属されるものでしょうか?希望を出すことは可能ですが、病院側の事情もあるでしょうからその願いが叶うかどうかはわかりません。もし、どうしてもケアミックスの職場で働いてみたいのであれば、面接時などに強めにアピールしてみましょう。

[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]