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体と心のケアを行う、軽費老人ホーム

ケアハウス(軽費老人ホーム)

軽費老人ホームとは、あまり聞きなれない施設の名前でしょうか。

名前からして、費用が少なくて済む老人ホームカモ?老健や特養みたいな一般的な老人ホームとは違うカモ?

こちらの施設は、主に自立・もしくは要支援者を受け入れている施設となります。施設によっては要介護状態の高齢者も受け入れている所もあるようですが、基本は要支援の方で、身寄りがなかったり家族と同居が困難な高齢者を対象・一定の所得があると入居できない利用制限がある施設です。

この軽費老人ホームには「A型」「B型」「C型(ケアハウス)」と3種類に分かれた形態になっていますので、こちらで分けて説明しましょう。

A型・B型・C型(ケアハウス)はどんな違いがあるんでしょうか

A型

こちらは、75歳以上の後期高齢者を対象とし、食事などの身の回りの生活をサポート・安否確認をしてもらえる施設となります。

B型

こちらもA型同様75歳以上の後期高齢者を対象としています。A型と違うのは、食事はすべて利用者が自炊をする、見守りサービスのみの施設です。

C型(ケアハウス)

こちらは収入制限がありませんが、身寄りがない、自立した高齢者対象とやはり制限があります。サービスとしてはA型と同様、食事を含む身の回りの生活のサポート・安否確認となります。

職員の仕事の内容の違いはある?

3種類の施設は、基本要支援の高齢者・身の回りが自立している高齢者限定なので、他の施設でみられるような身体介護・生活支援がありません。どちらかというと、清掃などの環境整備や安否確認が主な仕事です。

また、最近では認知症を予防するレクリエーションを行っている施設もあるようなので、企画などの仕事もあります。

しかし、要支援の認定がある利用者を対象としているので、介護度が高くなるのは前提になっています。ですので、絶対に介護技術が必要ではないわけではないので、ある程度の技術・知識は必要になります。

また、C型の中には「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている所もあります。介護型ともいいます。こちらは、要介護状態になってもそのまま入居を継続できる施設となりますので、この指定を受けた軽費老人ホームで働く場合は、介護技術・生活支援が主な仕事となります。

自立した利用者ばかりでも夜勤はある


あくまで自立した高齢者を対象にしていますが、要支援の認定のついている方もいます。そしていつ何が起こるかわからない高齢者が入居されているので、夜勤はもちろんあります。

また、施設によっては要支援の認定であれば多少認知症があっても住み続けられたりしますので、そういう方の対応が主になります。
「特定施設入居者生活介護」の認定がある施設であれば、通常の施設の夜勤と同じと考えたほうがいいでしょう。

要支援の認定がある高齢者でも認知症が絶対ないとは限らないカモ。やっぱり入居型の施設では夜勤はつきものって考えたほうがいいカモ
時間の使い方は職員次第で変わる

この施設では、利用者が自立している方ばかりで、介護職の基本の仕事、介護を行うことが殆どありません。この状態を、やりがいがないとみるか、要支援の利用者の中でいかに自分が利用者と関わっていくかを探す大事な時間とみるかによって全く変わります。
どんなコミュニケーションを取ろうか、どんな風に利用者同士の関わりを作ろうかなど、自身で考え、判断し、実行に移していく自主性が求められる仕事です。体を動かすより、考え・話すことに興味がある方には面白い職場だと思います。

要支援の利用者ばかりだからこそ、どう関わっていくかを考える力が大事カモ。人によっては体を動かすのが好きだから介護の仕事が好きって人もいるから、この仕事を検討する時は自分が介護の仕事に何を求めているか、しっかりと確認してからの方がいいカモね。

これからの、軽費老人ホーム

ここまで3種類に分かれた説明をしてきましたが、2008年6月から今まであったA型とB型はケアハウスの基準に統一されます。こちらは建て替えを行うまで「経過的軽費老人ホーム」とされました。

ですので、今後求人で「ケアハウス」とあっても、従来のA型・B型の可能性がありますので気になる方は施設に問い合わせてみるといいかもしれないですな。
要支援の方に必要な介護を考えましょう。

要支援の認定の高齢者だからといって、必ずしもすべてが一人でできるわけでもありません。介助が必要な所もあります。身寄りのない高齢者が相手だからこそ、職員がしっかりと寄り添い、体のケアだけでなく心のケアも必要になります。
「利用者の体と心の状態」に合わせた介護を求められるので、柔軟に対応出来る人が求められます。