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介護職の試用期間中に退職したい!メリットやデメリット、その後の影響とは?

介護士の試用期間中に退職したい

介護業界に転職した際、働いてみると実際のイメージと異なる場合や、求人票と業務内容が違う、待遇等が不満などの問題を感じて辞めたいと思うこともあるでしょう。

こうした際は早めに退職を試みることも大切です。

そこで今回は、試用期間中の退職について、その理由や流れ、注意すべき点など詳しくご紹介していきましょう。

そもそも、試用期間とは?

正式に雇用される前に、試用期間を設けている施設も少なくありません。

まずは、試用期間とはそもそもどんな期間なのか、お話ししていきましょう。

試用期間の位置づけ

試用期間は、簡単に言うとお試し期間になります。

その人物が、当施設で働くのに適した人物かどうか、実際に働いてもらって適正を見極める期間というのが正しいでしょう。

とはいえ、試用期間であっても雇用契約は結びます。

施設側が試用期間を設ける理由

書類審査も面接も受けているのにどうして試用期間を設ける必要があるのか。

施設としても書類と数分の面接では、その人物の適正を見極めることが難しいためです。

雇用後に適正ではなかったと判断しては遅く、トラブルがあってからでは取返しがつきません。

その前に実際に施設で働いてもらい、適正を見極めるために試用期間を設けています。

試用期間中に退職する3つのメリット

「試用期間なんだから、もう少し頑張れば?」

などといった声を掛けられることもありますが、早く退職をするからこそのメリットもあるのです。

ここでは、試用期間中に退職するメリットについて見ていきましょう。

1.第二新卒枠に再挑戦できる

新卒で試用期間中に辞めた方限定ですが、学校を卒業後3年以内に転職を希望する人が対象の第二新卒枠での就職活動が可能です。

  1. 新卒よりも、一歩進んだ人材として期待できる
  2. 3ヶ月以上の経験をしていれば、新人研修程度は終了していると期待できる

といった2つの点などから、新卒よりも第二新卒を受け入れている施設や企業も多くあります。

2.どうせ辞めるなら早い方が無駄にならない

試用期間は何とか頑張ってみたものの、試用期間終了後に結局退職してしまう人もいます

また、数年間“辞めたい”と思いながら働き続け、結局退職すると第二新卒枠ではなくなってしまい、転職先では「即戦力」として求められるため、就職も難しくなってしまいます。

早めに見切りをつけて、次の職場へ希望を持った方が時間も無駄にならずに済むのです。

3.ストレスから解放される

試用期間中に退職を考えるということは、相当なストレスを抱えていることになります。

無理をしてストレスを抱え続ける結果、精神的に不安定になることもあるので注意が必要です。

強いストレスを感じている場合は、退職し精神的に身体的に自分を解放してあげることも大切ですよ。

試用期間中に退職する3つのデメリット

次に、試用期間中に退職することへのデメリットをご紹介します。

退職をするということは、次にどう影響があるのか考えなくてはいけません。

デメリットもきちんと把握しておきましょう。

1.転職時の採用試験に不利

これらを含んだ内容にして下さい。

試用期間中の退職は、どうしても次の採用試験に影響があります。

試用期間中に退職したということは、その施設に迷惑をかけたということになります。

また、新しく面接を受けた職場からも「また試用期間でやめるのでは?」などといった不審感を持たれてしまうのです。

また、試用期間で退職してしまった後ろめたさからか、前職で働いていたことを面接や履歴書で示さない人もいます。

これは、経歴詐称になるので絶対に辞めましょう。

そして、前職と同業種の面接を受けているのであれば、前職場にどんな状況で退職したのかなど探りが入ることもあります。

前職場にブラックな部分があったなど雇用上に問題がない限り、試用期間中に退職をするということは、心象が悪く再就職に不利に働くということは覚悟しておきましょう。

2.雇用保険にも職歴が残るため、傷が残る

「試用期間の社会保険等の扱いはどうなっているの?」でお話ししたように、試用期間であっても雇用保険に加入しています。

つまり、雇用保険などには前職で働いていたという記録は残っていることになり、職歴があまりに短いと次の職場で“キズ”として認識されてしまう恐れもあるので注意しましょう。

3.世間体や同僚の心象に悪影響

どんな理由があったとしても、試用期間中での退職は世間体が悪く映ります。

特に前職では、指導してくれた先輩や同期などからは、批判的な意見が出ることが多いでしょう。

しかし、自分の中で見切りをつけたのであれば、気に病んではいけません。

世間体を気にして働き続け、ストレスを抱えて体に不調をきたすよりも、次の就職先に希望を持ち進みましょう。

【これだけは覚えておこう】退職する前に知っておくべき法律2選

試験期間中の退職について、メリット・デメリットを考慮したうえで辞めると決断した場合、知っておいてほしい法律が2つあるのでご紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

1.即日退社は不可

試用期間初日に退職をしたいと思っても、即日退職はできません。

雇用規定に退職について記載されている場合は、その指示に従って退職する必要があります。

もし指示がない場合は、民法に定められているように申し出から2週間後に退職することが可能です。

退職は、早くで試用期間開始日から2週間後と覚えておきましょう。

2.試用期間中でも賃金は支払われる

試用期間中に退職を申出た場合、賃金が未払になってしまうケースも耳にします。

しかし、たとえ試用期間中の退職であっても出勤していた日数の給与を受け取る権利があります。

退職をする身で主張するのは難しいかもしれませんが、正当に退職を申し出たのであれば、賃金についても聞いておきましょう。

試用期間中でも辞めてOKな会社の条件6つ

試用期間中の退職は、今後の就職に大きな影響があるのは事実ですが、会社によっては退職した方がいい場合もあります。

基本的には、2週間働く必要はありますが、どんな場合に退職を考えるべきかご紹介しましょう。

1.求人票と実際の勤務内容・条件が違う

「介護職で入ったのに、送迎の運転手をさせられてる」
「正職員として応募したのに、なぜか契約社員での雇用をされる」

など、求人票と実際の勤務内容が違うといった場合、退職を考えてもいいでしょう。

求人票と実際の勤務内容や条件が異なる場合は、法律違反の可能性も考えられます。

そもそも、そのような職場はブラックである可能性も高いので、注意は必要です。

2.残業が多い・勤務時間が長い

「求人票には残業なしとなっていたのに、実際は残業だらけ」

といった場合も注意が必要です。

求人票に記載された内容をもとに応募しているのにも関わらず、虚偽の求人票ともとれるほど雇用時間が異なる場合は、退職を考えてもいいでしょう。

3.精神・体調面に悪影響をきたす

先輩のあたりが強い、パワハラがひどいなどといった精神的ストレスを抱える状況の職場は、いい環境とは言えません。

自分の身を守るためにも、早く辞めるようにしましょう。

4.退職者が異常に多い

試用期間の最中に退職者が非常に多いといった場合、その施設に何らかの問題があるケースがほとんどです。

特に円満退職者が少ないなどといった場合は、注意が必要です。

可能であれば退職理由を聞き、早めに判断して退職をするのも一つの方法でしょう。

5.経営者や管理職の権限が極端に強い

管理職や経営者がワンマンでやっているなど、異常に権限を振りかざすなどといった場合は注意しておきましょう。

統率力などを示すにはときに権力を利用することも必要ですが、プライベートな用事を押し付ける、無理難題を言うなどといった場合、早めに退職を検討するのがおすすめです。

6.不正行為をやっていたり、道徳や公序良俗に反する行為を行っている

不正行為を行う、道徳に反した行為をする施設の場合、一刻も早く退職するのが望ましいでしょう。

そもそも、介護の現場で道徳的に反する行為を行っている時点で論外です。

また不正行為を行うのを当たり前としている施設は、そもそも真っ当な施設とは言えません。

巻き込まる前に退職をおすすめします。

試用期間中に退職することについて、早い段階での退職となるため、履歴書に記載をする際に気になってしまうこともあります。

でも無理して悪い環境で働き続けた結果、体を壊してしまっては元も子もないので、早めの決断が必要になる時もあります

実際に試用期間中に退職する時の5つのポイント

では、退職を決意した場合、どのようにしていけばいいのかご紹介します。

ぜひ参考にして、円満退職を目指しましょう。

1.辞意を示すのは希望退職日の2週間以上前に

上司に、退職の意思を伝えるのは、最低でも希望退職日の2週間以上前にしましょう。

これは法律でも定められていることです。

また、施設の退職規定がある場合は、そちらを優先して退職する旨を伝えてくださいね。

2.まずは直属の上司にアポイントを取り、落ち着いて話ができるようにする

退職の意向を伝えるのは、落ち着いた環境が望ましいです。

施設内が落ち着いた時間帯や、上司の様子を見て伝えるようにしてください。

「少し時間よろしいでしょうか?」

など上司に声をかけ、会議室など落ちついて話ができる場所で、退職の意思を伝えてくださいね。

3.辞意は直接伝えよう!LINEやメール、電話はNG

退職は、必ず上司の顔を見て直接自分の口で伝えるのがマナーです。

近年ではLINEや電話を使う人も見受けられますが、その時点で非常識と判断されてしまいます。

試用期間での退職は、ただでさえ施設や上司にも迷惑をかけることになります。

誠意を見せるためにも、自分の口と言葉で伝えましょう。

4.社会保険・税金・給与支払い・貸与品返却等の手続きを確認しよう

退職を了承してもらった後は、社会保険などと知った手続きはどうなるのか確認しましょう。

自分で手続きが必要な書類や、人事が説明・手続きを行うこともあります。

きちんと確認しておいてくださいね。

5.引継ぎや残務処理は確実に

退職をするということは、残された職員があなたの仕事を請け負うことになります。

与えられている仕事は完了させる、引継ぎがある場合はモレのないように引き継ぐようにしましょう。

退職後に他の職員が困らないように配慮することも大切です。

退職手続きは、できるたけスムーズに進むことが望ましいです。

そのためには双方の意見を受け取りながら、話し合いで合意するのが重要です。

介護のお仕事の試用期間に関するよくある質問

ここでは、介護系のお仕事についた際の試用期間についてのよくある質問をまとめました。

気になっている方は、ぜひチェックしましょう。

試用期間中にクビになる(解雇される)事はある?

試用期間は、その後の長期的な雇用を前提として雇用契約を結んでから始まります。

そのため、「経歴詐称」などといった正当な理由がなければ、基本的に施設は解雇できません。

試用期間とはいえ、解雇には雇用契約から14日以上経過した場合30日前に予告し30日分以上の賃金を支払う必要があります。

試用期間の社会保険等はどうなっているの?

試用期間中であっても雇用契約が成立しているため、健康保険や雇用保険、介護保険なども加入することになります。

そのため、その施設で働いたことは加入歴として記録されるので覚えておきましょう。

まとめ

介護職で試用期間に退職する理由は、面接時の説明と待遇が異なる場合が大きな原因となることが多いです。

そのため待遇面が改善される見込みがない場合、早めの決断を下すことは決して悪いことではありません。

また「試用期間」での退職は、通常の退職続きと変わらない点も憶えておいて下さい。

「試用期間で勤務時間も少ないからすぐやめてしまってもいい」ということではありません。

最低でも退職の意思を伝えるのは、2週間前を目途に考えておきましょう。

きちんと直属の上司に意思を伝え退職届を提出し、返却すべきものを渡して、必要な書類を受け取る流れは、試用期間でもそうでない場合でも変わりません。

できれば、たとえ短い期間であったとしても常識的にスムーズに円滑に手続きが出来るように段取りを組んで退職きると良いのではないでしょうか。

お互いに合意ができてスムーズに退職できるように常識のある対応を心がけることが大切です。