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看護師の退職理由、どう説明すればいい?

本当の退職理由は伝えるべきか?状況によって上手く立ち回りましょう

私が看護師として働いていた時、若手の同僚からもベテランさんも、冗談まじりでよくこんなことを言っていました。辞めたい理由は人それぞれでしたが、自分を含め本当に辞めた人も少なくありませんでした。

今回は看護師が辞める理由について掘り下げていきたいと思います。さらに、実際に辞めるときに上司・同僚にどのようにして退職理由を話すかについても考えていきます。

新人看護師と3年目以上の看護師の退職理由は異なる?!

学生から社会に飛び込んだばかりの新人看護師は、慣れない業務や人間関係へのストレス、それに伴う体調不良、看護師としてやっていく自信を無くしてしまったなどの理由で退職することが多いです。

一方、入職3年目以上の看護師は、待遇に納得がいかない、スキルアップのために職場を変えたい、語学留学やワーキングホリデー、結婚・出産といった、人生の先を見据えた退職理由が目立ちます。また、出来ることが増えるにつれて責任が重くなっていくのが辛い、踏ん張ってみたけど自分には合わない仕事だと気づいたなど、数年間看護師をやってみた上で限界だと言う理由も聞かれます。

退職理由を正直に伝えるべきか?

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人間関係や待遇への不満といった周りに言いづらい理由で退職する場合、本当のことを言うべきでしょうか?それとも隠し通すべきでしょうか?

すっぱり看護師を辞めるとか、遠く離れた地域へ転職するといった状況であれば、今までお世話になった職場と同僚のためにも、本当の退職理由を伝えるのは”アリ”だと思います。去り際こそ、遠慮なく物申す絶好のチャンスでもありますから。

しかし、他の病院等への転職をする場合は、新旧の勤務先に繋がりがあるかもしれないので、本当の退職理由を正直に伝えてしまうのは危険です。辻褄が合わなくなると、せっかくの新しい職場でも気まずくなってしまうかもしれません。というわけで、以下の対策が必要になってきます。

ポジティブな退職理由を作ってしまえば怖くない!

次の職場の面接でも、前職の退職理由は必ず聞かれるものです。

ならば退職を申し出る時点から、

言いづらくない=ポジティブな退職理由

を準備してしまいましょう。新旧の職場で一貫してその理由を使っていけば、言いづらくて言葉に詰まったりすることも、辻褄が合わなくなることもありません。

だからと言って、嘘をつく必要はありません。物は言いよう。どんな退職理由も、自分がより良くなるためですよね。それを前面に出していけば良いのです。

例えば…
[box_b]○賃金への不満
→自分の可能性を他の場所で試してみたい、自分が得意とすることをもっと活かせる場所で働きたい
○休みが少ない
→仕事と私生活のバランスを見直したい、家族と過ごす時間を増やしたい
○人間関係が難しい
→看護に集中できる環境で働きたい[/box_b] このようなことに具体的な内容を加えると、立派な退職理由になるのではないでしょうか。

結婚・出産の時期まで我慢して、円満退職を狙う人もいます。これは誰にも引き留められませんし、最強のポジティブな退職理由かもしれません。

もし、退職を引き留められたら?

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「あと数か月だけでもいてほしい」
「新人が入ってくるまで続けられないか?」

上司がなんとか引き留めようとしてきたら、どうしたらよいのでしょうか?

恩義を感じてその提案に乗ってみても良いかもしれませんが、そのまま丸め込まれないよう注意してください。女性が多い職場ですから、そのうち他のスタッフが妊娠して自分が辞めるタイミングを失う…なんてことが大いにあり得ます。職場を去るには、振り切る勇気も必要です。

もう無理!一刻も早く辞めたい!そんな場合は正直な気持ちを言ってしまうのも良いと思います。ストレスで健康に差し支えているほどだと訴えれば、病気を相手にしている人たちですからわかってくれると思います。

仕事を辞めると言うのは、人生の大きな決断のひとつです。そして、周りの人をも巻き込みます。

辞める決意をしたら、早めに上司に相談し、少しでも円満でスムーズな退職を目指しましょう。
[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]