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福祉業界の人材不足を解決する光の一部となり得るキッザケア

キッザケアの取り組みを始めたのは誰?そもそもキッザケアってどんなもの?

福祉業界は久しく慢性的な人材不足に陥っており、未だその解決法は見つからないばかりか、光さえ見えていません。いま提唱されている様々な方法のどれかというよりも、それらを複合的に組み合わせて戦略的に取り組まないと一条の光が照らされるのは遠すぎる将来で間に合わないのではないかと危惧するカモ丸です。
今と10年ほど先の近い将来だけでなくその先には更に悪化した状況が待っていても何ら不思議ではありません。

では、先を担う世代の子供が福祉業界、特に介護職員に関してどのように思っているかが示された1例をご紹介した後に本題に移ります。
カモ丸の知り合いの住む地域の中学校数校で福祉に関する意識調査(福祉業界に就業したいか否か)がありましたが、結果は聞いて驚き、将来介護職として働きたいと回答した生徒はただの1人も居なかったそうです。

キッザケアって何?

この記事を読んでくださっている方の中には、キッザケアという名称そのものを聞いたことが無い方もいらっしゃる事と思うので、キッザケアとは何なのかという事を先ずご紹介します。

キッザニアはご存知でしょうか?キッザニアは子供が様々な職業をパーク内で疑似体験する事ができ、パーク内で使える金券の様なものを仕事の報酬として受け取れるテーマパークです。職業の疑似体験だけでなく、労働と報酬といった社会の仕組みを体験しながら学べる点相まって人気を呼んでいます。

キッザケアはこれを模した取り組みで、様々な職業でなく福祉関連の職種の仕事の一部を実際に体験してもらい、福祉の仕事に興味を持ってもらう事を目的としています。キッザケアでその一部を体験できる福祉の職種は介護職・看護職・管理栄養士です。

ちなみにキッザケアでもキッザニア同様体験した職業の報酬として専用通貨を受取り、お菓子や野菜と交換する事が出来るようになっています。

キッザケアで子供が体験する内容

介護職の体験では、移動に関する介助を行います。車椅子を押したり、歩行の補助を体験します。看護職の体験では、バイタル(生命兆候)のチェックを行います。管理栄養士の体験では、調理実習を行います。作ったものに関しては実際に高齢者に食してもらいます。

これらの直接的な意味合いの体験に付随する体験として報酬で専用通貨を受取り、お菓子などに交換できる社会生活の疑似体験をします。

キッザケアの開催母体

職業体験や社会生活の疑似体験というと厚生労働省が開催しているのかと思われたかもしれません(カモ丸は初めてこの取り組みを知った時は、厚生労働省が絡んでいるのかなと思いました。)が、キッザケアを開催しているのは、いち社会福祉法人です。
”社会福祉法人あかね”という法人で全国で高齢者福祉だけでなく保育園の運営もしており、15もの事業所を手掛ける大所帯です。

この法人ではキッザニアにブースを出す話も有ったようですが、テナント料等で折り合いが合わず自分たちでイベントとして立ち上げたようです。キッザケアの用意には専属チームが本格的に当たっており、大盛況を誇っているカモ。
キッザケアに参加するのは子供の為直ぐに介護職の人員確保に繋がるわけではありません。しかし、介護の体験をした事があるのとないのとでは、福祉業界が就職先としての候補になるか否かということで大きな差が出るカモ。また子供自身にしても社会的な体験ができるのと、親にして見ても子供にそのような体験をさせられるのは有意義カモ。
三者達の素晴らしい取り組みで、人材不足なら業界内に居る自分たちでなんとかしようとする姿勢が評価できるカモ。この流れが他の法人にもうつり業界内で旋風となる事を願っているカモ丸です。