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ストレスチェックのすすめ!介護職が意識すべきストレスマネジメントとは

この記事の監修者 池田 正樹(介護支援専門員 介護福祉士 社会福祉主事)
池田 正樹 山形県出身。大学卒業後、約14年間福祉の最前線で活動している。介護支援専門員、通所介護・有料老人ホームの生活相談員、認知症対応型共同生活介護の介護員、福祉用具専門相談員、訪問介護管理者等を経て、現在は在宅の要介護者を支援する介護支援専門員として勤務。障がい者・児の資格もあり、福祉全般に幅広く経験・知識を持つ。 続きを読む
こんなに大事!?介護職員が自身で定期的にストレスチェックを行い、ストレスマネジメントを意識する重要性とは?

介護職ストレスマネジメント

介護職の主な業務内容は対人支援です。要介護者の出来ない事を代行するのは結構な重労働で、認知症の方の介護に関しては、重労働なだけでなく精神的にも非常に高い負荷が掛かります。

この事が介護職のストレスマネジメントを重要なものにしている要因で、ストレスチェックを不可欠にしています。

高齢者虐待や不適切ケアとストレスの関係性

日々問題となっている介護職における高齢者への虐待や不適切ケア問題。

この問題が起こる背景には、ストレスが大きく関係しています。

ニュースなどで高齢者虐待の罪で逮捕された職員の動機も「介護にストレスを感じていた」などストレスが原因になってます。

そこでここからは高齢者虐待や不適切ケアとストレスがどのような関係性を持っているのか知っていきましょう。

不適切ケアの常態化やエスカレートが高齢者虐待となる

問題が生じた背景には、スタッフがストレスを抱えている、という状況があることが考えられます。

これらの行動は、みなさんが抱えているストレスの表れかもしれません。

不適切なケアや高齢者虐待の背景にストレスの問題が考えられる場合、どのような改善策が考えられるでしょうか。

もちろん、高齢者虐待に至ってしまったような場合には、ただちに止めなければなりません。

あるいはその前段階として不適切なケアがみられている状況でも、これを行わないように注意・指導することが必要になるでしょう。

しかし、そのように目の前で行われている行為を止めさせようとするだけで、本当に解決に結びつくのでしょうか。

これまで述べてきたように、問題が生じた背景には、スタッフがストレスを抱えている、という状況があることが考えられます。このようなときには、やはりストレスの原因を軽減したり、ストレスとうまく付き
合える(=ストレスマネジメント)

形の見えないストレスが、不適切ケアとして表面化する

介護職は、「利用者の喜んだ顔が嬉しい」「色々なことを知れる」などやりがいを感じる人もいれば逆に「上手くいかない」「思い通りにならない」などストレスを感じてしまってる人もいます。

結果、利用者の状態をよく確認せずに強引なケアになったり、乱暴な口調になってしまったりしたことはないでしょうか?

このような状況が見えてくると、スタッフが介護職にストレスを抱えているという状況が見えてきます。

ストレスを抱えたままの状態で仕事を行うと適切なケアも行き届かなくなってしまう危険性があります。

不適切ケアの常態化やエスカレートが高齢者虐待となる

不適切な行動を取るようになることが多くなってくるといつしかそれがエスカレートして、「高齢者虐待」になってしまうのです。

高齢者虐待は「心理的虐待(高齢者にして暴言を吐いたり拒絶的な対応をして精神的なダメージを与える)があります。

わかりやすく言えば、排泄の失敗を怒ったり、わざと無視をしたりするような行為が考えられますが、このような行為を、スタッフが突然してくるということは考えにく
いと思います。

それ以前に、利用者に対して態度が少し荒っぽくなってきてたり、利用者の呼びかけを避けるような行動を見えてくるはずです。

そしてこれらの原因になっているのが、仕事に対する不満などによるストレスの可能性が高いのです。

そもそも、ストレスとは

そもそもストレスと言うのは、心にかかる圧力や負担のことです。

これが引き起こる原因を「ストレッサー」と言い、それによって引き起こされる反応を「ストレス反応」と呼びます。ストレスの原因には慢性のものと急性のものがありますが、種類としては騒音や大気汚染などの物理的なもの、睡眠不足や病気などの身体的なもの、人間関係や職場の環境などの社会的なものがあるとされています。

ストレスは、悪い意味でつかわれることの多い言葉ですが、刺激という意味では良い方向に働くこともあるので、注意が必要です。無理やりおかれた新しい環境で努力した結果、新たな技術を身に付けることができた、というケースはよくあります。

しかし、段階を追わずにいきなり能力以上のものを押し付けられた場合は、過度のストレスとなるでしょう。強いストレスを受け続けた場合には、肩こりや頭痛、胃腸の不調などのサインが出てくるとも言われます。良いストレスを受け、悪いストレスを避けるようにするという意味でも、ストレス・マネジメントは重要な意味をもちます。

介護職に有効なストレス対策

ストレスを感じない人間はいないため、ストレスをなくすと言うのは無理ですが、出来る限り感じないための対策ならあります。

ここからは介護職において有効となるストレス対策を幾つかご紹介していきます。

生活習慣を整える

人の身体と言うのは、生活習慣が乱れ始めると、弱くなっていきます。そういう場合には、規則正しい食事と睡眠で心の疲れを取ってあげましょう。

最も夜勤勤務などで規則正しい生活を送るのが難しい方もいるでしょう。そういった場合は、運動や軽くストレッチをしてみましょう。これをするだけでもだるさがなくなったりと大きく変わってきます。

ストレスの原因を顧みる

介護職と言うのは基本的にストレスが溜まりやすい仕事です。なので、ストレスと向き合わなければなりません。

出てきたストレスを放置するのではなく原因を明確にしましょう。ストレスの原因不明は、対処案が見つからないため、苦しみが増すばかりです。

ストレスを感じているならまずはその原因を知り対処法を考えて心をリラックスさせてあげましょう。

悩みを打ち明ける

心にモヤモヤやイライラを抱えているのであれば、それははすべて吐きだしたほうがいいです。

もし仕事仲間には相談しずらいのであれば、家族や友人に愚痴としてこぼすのもアリです。

ストレスの溜まりっぱなしはいつしか爆発してしまうため、決して一人で溜めないようにしましょう。

他人の価値観を尊重する

同じ職場同士でも、人の価値観はそれぞれ違います。その点に関してストレスを感じているのであれば、キリがないです。

あくまで自分は自分と受け入れることも重要です。価値観の違いと言うのはむしろ、介護感において自分とは違う考えを持ってるということです。

他人の価値観を知ることで新たな発見にも繋がったりします、他人の価値観は尊重するようにしましょう。

ちなみに介護の事業所に限らずに50人以上の従業員を抱えている事業所は、ストレスチェックを行う事が義務付けられています。鬱や離職者を減らす為だけではなく、介護保険サービスを利用している高齢者に対する不適切な関わりを無くす為にも、義務付けられていない規模の事業所においても事業所が独自に行うこともよいでしょう。ただでさえ、人手不足に悩む業界から鬱や鬱による自殺で従業者が減るのは業界全体、社会そのものにとっても損失といえます

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