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必ず治る!?老人性うつ病と認知症との見分け方は?その症状や対策法について

この記事の監修者 池田 正樹(介護支援専門員 介護福祉士 社会福祉主事)
池田 正樹 山形県出身。大学卒業後、約14年間福祉の最前線で活動している。介護支援専門員、通所介護・有料老人ホームの生活相談員、認知症対応型共同生活介護の介護員、福祉用具専門相談員、訪問介護管理者等を経て、現在は在宅の要介護者を支援する介護支援専門員として勤務。障がい者・児の資格もあり、福祉全般に幅広く経験・知識を持つ。 続きを読む
必ず治る病気と言われている老人性うつ病!間違われやすい認知症との違いを理解し正しい対策法や予防法を知りましょう!
※テーマや書き出し文を若干修正しました。

老人性鬱 うつ病は子供から高齢者まで、どの年代でも発症する確率が高い病気です。

その中でも、年を重ねて心身の状態が低下することに伴い、高齢者はうつ病になってしまうリスクが高くなると言われています。

これが、“老人性うつ病”と言われるものです。

高齢者のうつ病は周りの人が気づきにくく、知らないうちに症状が進行してしまう可能性があります。

高齢者に関わるご家族や、介護の仕事に従事する人は、この病気について知っておくことが大切です。

ここでは、老人性うつ病の原因とは?認知症との違いや接し方の注意点などお伝えします。

そもそも、老人性うつとは

老人性うつとは

老人性うつの症状

https://www.irs.jp/article/?p=317を参考に作成してください。

老人性うつの原因

老人性うつ病の原因として考えられるのは、自身がおかれた立場、環境、心理的なものが影響していると言われています。

主にどのような出来事が引き金となっているのでしょうか?次にまとめてみました。

環境的原因

  • 会社を定年退職し、自分の立場ややりがいを失った
  • 仕事を失ってやるべきことが見つからない
  • 引っ越しで環境が変わった(子供と同居になる等)
  • 家族や友人と会う機会が減った
  • 子供が独立
  • 脳機能の低下

心理的原因

  • 配偶者や友人との死別
  • 病気が治らない
  • 重い病気になった
  • 家族や友人と関係が悪くなった
  • 夫婦間のコミュニケーションの減少

環境的原因・心理的原因を挙げても、高齢者にとって“避けられない出来事が多い”ことが多いですよね。見た目は軽症だとしても、一度発症すると回復するまでに時間がかかったり、回復しても再発する恐れがあります

老人性うつ病と認知症との違い

老人性うつ病と見分けがつきにくい病気とされるのが“認知症”です。

認知症とうつ病の違いを把握することが、正しい治療・回復に繋がります。

では、どのような違いがあるのでしょうか?

脳細胞の違い

認知症患者の脳は、記憶を司る海馬の細胞が死滅してしまうことで症状が進行します。

しかし老人性うつ病の段階では、細胞は死滅していません。

老人性うつ病は脳の機能は侵されていないのに、環境・心理的な出来事が原因でふさぎ込んでしまい、それによって、認知症を似たような症状を引き起こしてしまうのです。

自覚症状の違い

認知症患者は軽度の症状に対しては自覚が現れますが、病気が進行すると病気に対して自覚がなくなり無関心になります。

老人性うつ病は病気への自覚を感じると、またいつ同じ症状があるのか…と不安が大きくなりますので、病気への自覚がハッキリしていることが特徴です。

症状の進行速度の違い

物忘れ、記憶の消失の有無

自責の念の有無

質問に対する受け答えの違い

https://www.irs.jp/article/?p=317を参考に作成してください。

一見似たような症状だと思われがちだけど、認知症と老人性うつ病はそれぞれ症状が違います。適切なコミュニケーションをしないと、自尊心やプライドを傷つけてしまうことがあります

老人性うつ病と一般的なうつ病の違い

http://utsu-kyushoku.net/sesshikata/%e8%80%81%e4%ba%ba%e6%80%a7%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%85%e3%81%aeng%e3%81%aa%e6%8e%a5%e3%81%97%e6%96%b9%e3%83%bb%e8%89%af%e3%81%84%e6%8e%a5%e3%81%97%e6%96%b9.htmlの小見出しを参考に作成してください。

老人性うつ病と遺伝との関係性は?

老人性うつ病は遺伝との関係はあるのでしょうか?

研究データでは、50歳以上で発症したうつ病と家族の病歴と関係性は薄かったことに対し、若いときに発症したうつ病と、家族との病歴との関係性はそれより2倍も高かったと言われています。

よって、高齢になった時のうつ病は遺伝との関係性が低く、環境や心理的な要因が大きいことが分かります。

周りが気づき発見し、気にかけることで環境を整えれば、老人性うつ病の発症は防げるのです。

老人性うつの治療法とは

薬物療法

精神療法

環境調整

https://jos-senior.com/blog/89324/を参考に作成してください。

老人性うつの予防法とは

社会との関わりを持たせよう

定年退職した後など大きな役割を終え、特に仕事以外で趣味活動をしていない場合、何をしていいのか分からなくなります。

そして、“自分は社会で必要とされていないのか”とふさぎ込んでしまうのです。

何か新しく仕事を探したり、趣味を見つけてみたりなど、自発的に外出して社会と交流を持つことで、うつ病を予防できます。

自分で見つけるのは難しい…という人には、周りの家族が気にかけるなどして、孤独にさせないようにしましょう。

バランスのいい食事を食べよう

老人性うつ病を改善したいときは、食事を見直してみましょう。

タンパク質や糖質、ビタミン・ミネラルなどをバランスよく食べることが大切です。

特に効果的なものは“タンパク質” 老人性うつ病は、脳内ホルモンの減少が原因であると言われており、脳内ホルモンの生成に効果的なのがタンパク質なのです。

特にうつ症状が心配であるときは、正常の人よりもタンパク質をしっかり摂取するように意識して、手軽に補える納豆や豆腐などの植物性タンパク質と、肉や魚などの動物性タンパク質をバランスよく食べましょう。

また、脳内の神経伝達物質である“セロトニン”は、精神状態を安定させる効果があります。

セロトニンの元となるトリプトファンが豊富に含まれている、牛乳、ヨーグルト、まぐろ、大豆、バナナ、卵黄を意識して食べるようにしましょう。

太陽の光を浴びよう

脳内の神経物質である“セロトニン”は、太陽の光を浴びると分泌が促進されると言われています。

晴れた日に外に出て散歩したり、体操などで身体を動かすように促してみましょう。

ストレスを発散しよう

ストレスを溜め込まず、健康な心を保つことも大切です。

散歩や軽い運動など、その人なりのリラックス法、リフレッシュ法を見つけてみてください。

また心配ごとがあるときは誰かに相談したりすることも良い方法です。

一人で抱え込まず、人に話すだけで心が楽になることもあります。

※内容を追加しました。

老人性うつになってしまったとき、本人・家族ができるケアとは

休ませすぎないこと

自然の中を一緒に散歩する

無理なく続けられる趣味を一緒に探す

社会とのつながりを断ち切らない

http://utsu-kyushoku.net/sesshikata/%e8%80%81%e4%ba%ba%e6%80%a7%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%85%e3%81%aeng%e3%81%aa%e6%8e%a5%e3%81%97%e6%96%b9%e3%83%bb%e8%89%af%e3%81%84%e6%8e%a5%e3%81%97%e6%96%b9.htmlの“老人性うつ病でNGな接し方~休ませ過ぎてはいけない”以降を参考に作成してください。

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まとめ ~老人性うつは治ります~

老人性うつ病は環境の変化、心の変化などで、誰でもかかる可能性のある病気です。

老人性うつ病が進行してしまえば、活力が失われて自殺願望や認知症、寝たきりを招く可能性があるのです。

そうならないためにも予防することが大切です。

積極的に外に出て活動し、バランスの良い食事を食べるように心がけましょう。

適切な対応をとれば、必ず治る病気です。

周りの人やサポート側が前向きに関わりを持ちながら、日ごろから気に掛けるようにしてあげると本人も気持ちが和らぎます。

何か最近様子が変だと感じたら、すみやかに専門医に相談しましょう。

※最後の中見出しを変更しました。