1. ホーム
  2. 介護業界なんでもコラム
  3. ≫高齢者の生活を安定させる手段は入浴である

高齢者の生活を安定させる手段は入浴である

入浴介助

三大介護の一つである入浴介助は高齢者の心身をいかにきれいにできるかが重要であるため丁寧な対応が求められます。私たち日本人は毎日お風呂に入ることが日課であり湯船にしっかり浸かり身体を温め一日の疲れを洗い流すことが入浴の醍醐味だと身をもって育ってきました。私自身も毎日入浴してお風呂は大好きで、歳を重ねる毎にお風呂の素晴らしさに気づきます。皆さんも同じ意見でしょう。入浴とは人の生活の質を高めるための重要な手段であります。ですが高齢者にとっては入浴は危険な存在になっているのも事実です。筋力低下や注意力散漫になり段差のある浴室内での転倒事故のように高齢者の入浴中の事故は毎年起きています。中には心臓発作や溺死など死亡事故に至ることもあります。

入浴大好き!介護施設でも温泉に行けたら最高カモ!
日本人にはやっぱり入浴が必要

先ずは安心安全に入浴できる環境づくりから

このような危険も潜んでいますが入浴は高齢者の生活の質を高める手段であり、異変がないか全身チェックができる貴重な時間です。そのため介護施設では安全に注意して安心して入浴ができる体制作りを整えています。ですが介護施設では毎日の入浴は望めません。入所者全員に公平に入浴して頂くためには週2回、多くても3回になってしまいます。しかも安全面を考慮して夜ではなく日中の入浴がメインとなります。こういった制限がでてきますが入浴の大切さと高齢者には限られた入浴日数しかないことをきちんと理解して介護士は質の高い入浴介助を提供しないといけません。

入浴を待ち望んでいる高齢者のために

質の高い入浴介助とは何でしょうか?これも他の介助と同じで作業的な介助にならないことを挙げます。何年も前のことですがある介護施設の入浴介助を見学したことがあります。入浴時間になると浴室前の廊下に待機者がズラッと列になって並んでいました。そして介護士は部屋から浴室までを誘導する人、脱衣室内で更衣をする人、浴室内で洗身洗髪と浴槽に入れる人に分かれていました。仕切りもなくプライバシーの配慮は全くなく、まるで工場で物が作られている過程を見るようでした。又一番驚いたのは廊下で自分の番を待っている人の表情でした。明らかにぐったりしており辛そうな表情を今でも鮮明に覚えています。この状況で入浴しても誰も喜ばないと思いましたが介護士さんは汗を流し精一杯入浴介助に励んでいました。この介護施設では他に知恵ややり方がなかったのでしょう。

介護施設の入浴は平均週2回!貴重な2回を大切に!!

一つのことに対して人がころころと入れ替わり対応するのは相手を不安にさせます。一人に対して同じ人が最初から最後まで付き添い介助する方が断然良いです。入浴前と後の変化にもいち早く気づくことができ相手とのコミュニケーションをゆっくり取って信頼関係を築くことにもなります。これは高齢者がストレスなく安心して入浴できる環境作りのポイントとなります。平均入浴回数週2回の入浴は高齢者にとっては貴重な2回です。常にオペレーションを見直して活かせる時間を作っていく。又限られた人数で過酷な業務に追われている介護士だけでは限界があります。介護施設全体全職員で力を合わせることをするべきです。各介護施設における問題もあり全てが上手くいかないと思いますが、入浴の醍醐味を含めできるだけ作業的な介助にならないよう介護施設全体で入浴介助の工夫をしていただけたらと願います。

介護施設では毎日の入浴は難しいのですね。限られた時間でも有意義に入浴したいカモ