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困難?EPA介護福祉士と通常の介護福祉士との関わりから見える今後の日本介護の課題とは

EPA介護福祉士と日本の介護福祉士が共に働くメリットやデメリットから見えてきた日本の介護業界の課題とは?

EPA違い

外国人介護福祉士として話題となっているEPA介護福祉士。

言葉の壁、文化の壁を乗り越えて、彼らは介護福祉士として活躍しています。
そして、受け入れる私たち日本人介護士が感じる、ともに仕事ができて嬉しいこと、逆に困難なこともあります。

ここではEPA介護福祉士と通常の介護福祉士の違いや、ともに働くときに感じたメリットやデメリット、そして、どのようにすれば上手く一緒に仕事ができるのかを考えました。

更に、日本は介護士不足に悩まされています。そんな中、EPA介護福祉士の活躍と定着が課題となっています。どのようにすればお互いがより良い環境で仕事ができるのでしょうか?

EPA介護福祉士と通常の介護福祉士の違い

違い

EPA介護福祉士とは、インドネシア・フィリピン・ベトナムの3か国の外国人が、日本の介護施設で働きながら受験資格を得て、介護福祉士国家試験に合格した人のことをいいます。
試験内容も同じで日本語で書かれているためとても難しく、日本人が受けるより合格率も格段に下がります。

通常の介護福祉士は、介護福祉士養成学校・福祉系高校などの学校や、介護士としての実務経験が3年以上あり、実務者研修を修了した人たちが国家試験を受けて合格した人をいいます。

両者は外国人・日本人という大きな違いがありますが、同じ介護福祉士国家資格をもった介護のプロフェッショナルです。
EPA介護福祉士は言葉の壁も突破しての合格なので、通常の試験より難関だと言えます。

私たちは日本語で書かれている問題はスラスラ解けるけど、外国人は問題を訳すことからはじめなければいけないんだね。それでも合格しているEPA介護福祉士はよっぽどすごい人たちカモ~。

EPA介護福祉士と仕事をすることについて

EPA介護福祉士を受け入れるメリット

明るく熱心なEPA介護福祉士が多い

明るく熱心なEPA介護福祉士が多いため、こちらまで元気をもらいながら、大変な仕事も一緒に乗り越えることができますし、職場の雰囲気が明るくなります。

また、認知症の利用者さんに英語でコミュニケーションをとるなどで、脳への活性化を図ることができますし、日本人とは違う感じの空気に、どこか安心してくれることも。

日本語が苦手な利用者さんへのコミュニケーションがとれる

戦争の時代に異国から日本にきた利用者さんや、日本人配偶者と結婚したけど日本語が分からないという利用者さんがいた場合、EPA介護福祉士がいれば安心です。

英語が堪能なEPA介護福祉士がコミュニケーションを円滑にでき、細かい要望にも応えることができるようになるため、日本語が分からない利用者さんも安心することができます。

別の角度から物事を見てくれるので考え方が変わる

日本人同士だとどうしても同じ意見・固定観念を持ってしまうことが多く、援助計画や仕事の流れがマンネリ化しやすくなりますが、EPA介護福祉士からのハッキリとした違う視点や角度からの意見は参考になることが多く、考え方の幅が広がります。

異国の文化や意見に触れる機会はなかなかないことだから、EPA介護福祉士は施設にいい風を送ってくれる存在カモ!!

EPA介護福祉士を受け入れるデメリット

利用者さんが偏見をもってしまう

利用者さんが外国人に身体を触られたくない、どこか不安…と感じてしまうことが多いのが現状です。また、外国人は賃金を安く雇えるという固定観念から、介護という行為が安くみられてしまうのではないかという不安も。

日本のEPA介護福祉士があまり広がっていないことが課題ですが、優秀な人材であることを理解していただき、信頼関係をゆっくり築いてもらうことが大切です。

職員間の連携が難しい

言葉の壁や文化の違いがあり、職員間の連携が難しいと感じることが多いです。日本では常識だと思っていることが、向こうの常識ではないことがあります。理解が難しいことから業務に時間がかかり、効率が悪くなることがあります。

職場に長く定着しにくい

EPA介護福祉士は海外のネットワークを多く持っています。日本の施設で条件が悪いと感じてしまったらあっさり辞めて海外の施設に行ってしまいます。日本の介護施設の労働環境の体制をしっかりすることも課題ですが、せっかく教育して人材不足も解消したのに辞められてしまうと次に雇用することに躊躇してしまいます。

また、EPA介護福祉士候補者としてせっかく頑張っても、難関である介護福祉士の試験が不合格になると帰国しなければなりません。帰国する可能性の高い候補者を雇用することにも迷いが生じます。

訪問介護への不安

国は2017年度より、EPA介護福祉士の活動の幅を広げて、訪問介護で受け入れをする方針です。今までは介護施設での業務が主流でしたが、業務が訪問介護まで広がりました。(介護福祉士国家試験に合格した人のみ)

しかし、外国人と2人きりになる不安や戸惑う利用者さんや家族がいるのも現状です。

訪問介護を受け入れることについて連合は、人権擁護や安全な介護体制から課題が多くて認められないこと、外交問題に発展することから依然として反対意見みたいカモ。日本は介護士が不足しているから、EPA介護福祉士の幅も広げたいところだけど、それぞれ壁があるみたいカモ。

上手く関わりをもって仕事をするには?

基本的な介護技術があっても、言葉の壁や異国の文化の壁を打ち破ることは、簡単にはいかないのが現状です。

EPA介護福祉士になるには、各国の代表として選ばれて来日し、慣れない異国の地で介護の経験を3年積んだ後、4年目に国家資格を日本語で受験しなければなりません。大変な努力と困難を乗り越える必要があります。そのため、合格した人達はとても優秀な人材だといえるのです。

日本人の私たちも、EPA介護福祉士の頑張りを認め、お互いが理解しやすいようにしっかりコミュニケーションを図りましょう。また、介護は命に関わるお仕事です。情報共有をしっかりと、確認も2重にするなどして上手くフォローしましょう。

また、積極的にコミュニケーションをとるなど交流をもって、お互いがいい関係を築くように努力する必要があります。

EPA介護福祉士を受け入れる日本側の課題

課題

日本の高齢化は段階的に大きな問題に直面しています。2025年には介護士が250万人必要だと言われており、今より数十万人増やさなければなりません。

そこで国は、これから外国人介護福祉士を数十万人規模まで増やす方針をたてています。しかし現状では世界的に介護士不足問題に直面しており、海外からもたくさんの介護士オファーが殺到しています。

言葉の壁がある日本語を突破するよりは、英語が通じて条件のいい国外に労働者が流れていく懸念もあります。

また、日本の介護士待遇を整える必要があります。安い賃金で雇用できる外国人労働者が増えるということから、今働いている日本の介護士の賃金も安くなるのでは?という不満が出てしまいます。

まずは日本の介護業界の待遇を整え、魅力ある労働環境を作ることで、日本語の壁があっても日本で働きたいと思ってもらい、日本人介護士も、EPA介護福祉士もお互いが協力しあい、気持ちがよく仕事ができるような環境整備が大切です。

海外の介護労働者は5人に1人は外国人なんていう現状も多くて、国内からも国外からも介護士は必要とされている仕事カモ。まずは日本人の雇用を守るために待遇を改善する土台を作って、EPA介護福祉士が魅力的だと感じる施設づくりを積極的にしていかなければならないカモ。