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介護士の有意義な休日の使い方とは?有給休暇が取りやすくなる制度も合わせてご紹介!

介護士の休日

盆・正月にまとまった連休はとれるのか。また、有給に関しては?連休を取りやすい職場で現場職員が取り組んでいることとは。

これから介護職に転職するかどうか迷っている人や、既に介護職として働いている人も他の事業所の休日具合はどうなっているのか気になっていると思います。

今回は介護士の休日事情についてお伝えします。

介護士は、世間一般の長期休みは取れるのか!?

“盆・正月・ゴールデンウィーク・土日祝といった世間一般で言うところの休みを介護士は休めるのか”というのが1つ気になる点だと思います。

これらの世間の連休全てを休むのは介護職の現場職員では難しいです。

介護の事業所でこれらの連休を全て休める可能性のある職種は、事業主・施設長・事務職・生活相談員等の管理職クラスとなるでしょう。

もしくは、カレンダー通りの休日をとる契約をしているパート職員ならば可能です。

一部の通所介護や医療系法人が運営している通所リハビリであれば、土日祝が休業日となっている事業所もあります。

そういうところならカレンダー通り休めます。しかし、現場で働く介護職員であれば正社員・非正規社員問わず基本的には難しいでしょう。

そのような極めて異例なケースで全ての連休を休む事はあまり考えない方が良いと思います。

ただ、よく考えてみてください。

介護職員だけでなく、現在はお盆や正月、ゴールデンウイーク等でもやっているお店はいっぱいあります。

逆に言うと公務員であれば確かに暦通り休めるかもしれませんが、何か災害があれば自らの家族よりも業務を優先しなければならず休日返上となることもあります。

このご時世、本当に暦通り休める社会人の方が少ないのかもしれません。

法人によっては、「休日はバラバラだが、休日の数はカレンダーと同数」という所があります。

あなたの職場はどうでしょうか?“通常の公休の数に加えて、祝祭日がある月はその分公休も増える”

もし転職される際はそういう職場を探すのもいいですね。

世間と休みがずれているメリット

「人が休んでいる時に自分も休みたい。土日祝や大型連休に働くなんてイヤだ」
「えっ、休みがずれているメリットなんかあるの?」

と思われた方もいるかもしれませんね。

一見デメリットに見えるこの問題について、実は少し見え方が変わるかもしれない見方をお話します。

土日祝・大型連休に働くという事は別の日に休めるという事です(そして何も全ての土日祝・大型連休がまるまる仕事なわけでもありません。中には休める日もあります)。

これは”人が休んでいる時に働くなんて・・・。

”と思いながら働いた後、人が働いている時に自分は休めるという事を指していますね。

人が働いている時に休日がくるという事は、暦通りの休みを取る人と比較して、どこに出掛けても込み具合が軽い、或いは全く混んでいないということがほとんどです。待ち時間が少なく済みますし、渋滞もそうですし、何より人酔いせずに休日を楽しめるのはメリットだと言えます

少し対象者が限定されてしまいますが、他にもメリットがあります。

体調の悪い家族がいる方(特に子育て世代や家族を介護している世代)にとっては、急に熱発があり受診に連れて行かなきゃなんてこともあり得ます。

市役所等に行って、手続きをしなければならないこともあるでしょう。

平日に休みがあると予定を組んで動きやすく、日頃できない家事もできます。

この様な職員が多い事業所はシフト変更にも柔軟な雰囲気があり、お互いさまで勤務を融通したりできることも多いでしょう。

介護業界で蔓延!有給の取りづらさはなぜ生じるのか

働き方改革などによって、有給休暇の取得など進める動きが強まりましたが、今だ介護業界は有給休暇を利用しにくい環境にあります。

ではどうして有給休暇を利用しづらい状況になってしまうのか、詳しくお話ししていきましょう。

自分だけ休めないという雰囲気

介護業界であっても、積極的に取れるように経営者や上司から促されるような環境であれば、取得しやすいです。

しかし、次の3つのような理由から、有給休暇を利用しづらいと感じている介護職員も多くいます。

  • 先輩や同僚が取得していないのに、自分だけ休みづらい
  • 人手が足りなく休みたいといえる雰囲気ではない
  • 仕事の量が多くて休みの調整がしづらい

職場環境自体が有給休暇取得へ積極的ではなく、利用しづらい状況になっていることも多くあります。

同僚や先輩との関係性、そして仕事の量などを考慮したうえで、自分だけが休むわけにはいかないといった雰囲気が介護業界ではよくあるため、休みづらい環境が根強く残っているのです。

有給で申請したのに普通の公休に!?人手不足の影響が

日本介護クラフトユニオンが行った「2018年度 就業意識実態調査」では、介護職員の約40%が有給を利用することができていないという結果が出ています。

その理由として、先ほどお話しした「人手不足」が全体の64%もを占めています。

中には、有給を取りたくて申請しても認めてもらえないといったケースもあり、どうしても休まなくてはいけないといった場合は、有給ではなく公休で休むしかありません。

やはり、介護業界の人手不足は大きな問題でもあり、働く介護職員を苦しめているのです。

介護業界も例外ではない!2019年4月から始まった“働き方改革”とは!?

有給休暇を積極的に消化しない、残業が多いなど働き方に対して問題点があり、その改革として2019年4月から始まった「働き方改革」ですが、もちろん介護業界も対象になります。

そこで、働き方改革とはどういったものなのか、お話ししていきましょう。

従業員に有給を年5日とらせるのが企業の義務になる

働き改革では、従業員に年5日以上の有給を取らせることを義務化しました。

つまり、先ほどお話しした次の3つのようなことが起こらなくなるということです。

  • 周りの職員が有給を使っていないから休みにくい
  • 人手不足で有給が取れない
  • 有給休暇を申請したが受理されなかった

休みたい時期などによっては、業務上今は控えてほしいといわれることもあるかも知れませんが、年5日間は確実に有給休暇を取ることができるということです。

もし施設がこれを守らなかった場合、30万円以下の罰金を支払うことになります。

日本の有給取得率は先進国で最低レベル

「日本人は勤勉でよく働く」「日本は過労死が多い」と耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

その話は大げさなわけではなく、厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、日本は先進国の中でも有給休暇の取得率が最下位とされています。

しかも、有給休暇の取得に罪悪感を感じる人は約58%程度にもなり、“みんなが働いているときに休む“という行為そのものに、抵抗を感じている人も少なくないのです。

そんな状態では、気軽に有給を使って休むということができないのも頷けますね。

有給を取得する側も、介護事業者側も有給休暇についてもっと自然に受け入れる体制が求められています。

そもそも、この法律がまだ浸透していない!?

実は「働き方改革」と耳にしたことがあっても、実際にはどのような改革で、それが果たして義務なのかどうか、全く知らないという事業所も多くあります。

同じように、介護職員も働き方改革の内容まで知らないという方も少なくありません。

有給休暇取得の義務化や時間外労働の改革、それにともなう事業所への責任などまだまだ労働者側も事業者側も把握しきれていないのが現状です。

事業者側としては、雇うことに伴う責任や義務、労働者側としては就労に関した権利に関してもっと理解を深める必要があります。

業種を問わず、事業主側の責任が重大になる

働き方改革では、事業者側の責任について重く考えています。

従来通り、有給が利用できない、時間外労働が多いなどといった状況では、次のように処罰が課せられることになりました。

項目 罰則内容
年5日の有給休暇を取らせなかった 30万円以下の罰金
企業側が有給休暇取得の時期を決める場合、就労規則に取得時期について記載なし 30.万円以下の罰金
職員からの有給申請を拒否した場合 6ヶ月以下の懲役・30万円以下の罰金

いくら人手不足で職員に休まれると困るといった場合でも、事業者側の義務として労働環境を変えていく必要があります。

連休を取りやすい職場で現場職員が取り組んでいること

介護の事業所では満たさなければならない基準があり、そのうちの1つが人員基準です。

人が急に休めば、急遽誰かが穴埋めをしなければならず、そのような状況が日常化しているのであれば、シフトを作る側としては中々連休は与えにくくなりますね。

そうならないように極力出勤日に休まないようにしています。

休みがあっての仕事なのか、仕事があっての休みなのかは人によって、またライフステージによっても価値観が異なると思います。

お互いに尊重し合って休みを譲り合いつつ出勤する事で、休みやすい環境を整え、上手く休日を利用するのに長けている人が多いのも介護士の特徴と言えそうです。

休日の有効な過ごし方とは?

介護職は、身体的にも肉体的にもハードでストレスがたまりやすい職業です。

そのため、休日を有効に使ってリフレッシュをすることが大切になります。

そこで、休日をしっかり有効利用するためにどうすればいいのか、お話しします。

休日をとることは、なぜ必要なのか?

休日は、仕事をするためにとても重要です。

仕事で受けたストレスや、疲労感などを休日に上手に取り除くことで、またリフレッシュした状態で仕事に取り組むことができます。

もし十分な休日を過ごせないでいると、いつの日か限界を感じ仕事を続けていくことが難しくなってしまいます。

仕事を続けていくためにも、しっかりとした休日はとても大切なのです。

休日計画を立てる

だらだらと休日を過ごすのではなく、充実した休日を過ごすためにはどうしたらいいのか、計画を立てることもおすすめです。

日ごろ行くことができない場所へ出かけたり、友人と会ったりなど計画を立てるといいでしょう。

休日の計画に合わせて有給休暇を取得するといいですね。

もともとシフト上の休みに合わせて申請すると、連休にすることもできるでしょう。

ただ、予定をつめすぎると逆にリフレッシュにならないこともあるので、なるべくゆとりのある計画を立てることが大切です。

日ごろの隙間時間を有効に

休日があるなら、たまった家事をやるという方も多いですよね。

そのような場合は、何かの合間のスキマ時間を有効活用しましょう。

休日はあえて家事などはしない!と決めて、できることはすべて平日など仕事がある日に済ませて調整をすると、休日は好きなことだけに時間を使うことができます。

仕事がある日の負担が大きいのでは?と思うかもしれませんが、少しずつできることを分割してやっていくと日々の負担も少なくてすみますよ。

仕事から離れることが大切

職場の近くに住んでいると、スーパーなどで同僚と会うこともありますよね。

休日を過ごすうえで大切なのは「仕事を忘れる」ということです。

そのためには、同僚などに会わないようにしましょう。

同僚に会ってしまうと、せっかくの休みでも頭は仕事から休日にスイッチすることができません。

仕事のことはまず忘れて、全く関係のない場所や人と会うのがおすすめです。