1. ホーム
  2. 介護業界なんでもコラム
  3. ≫こんな人なら嬉しい介護施設ボランティア!

こんな人なら嬉しい介護施設ボランティア!

この記事の監修者 池田 正樹(介護支援専門員 介護福祉士 社会福祉主事)
池田 正樹 山形県出身。大学卒業後、約14年間福祉の最前線で活動している。介護支援専門員、通所介護・有料老人ホームの生活相談員、認知症対応型共同生活介護の介護員、福祉用具専門相談員、訪問介護管理者等を経て、現在は在宅の要介護者を支援する介護支援専門員として勤務。障がい者・児の資格もあり、福祉全般に幅広く経験・知識を持つ。 続きを読む
介護施設で何かしてみたい。といった場合ボランティアがあります。まずボランティアとはどういったことを行うのでしょうか。また注意点などはあるのでしょうか。

介護施設ボランティア

身近なところで社会貢献をしてみたい“”お年寄りと触れ合ってみたい”と思ったとき、介護施設でボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

しかし、一言にボランティア活動と言ってもどういった活動内容なのか?来て貰えたら嬉しい人とはどんな人?など、疑問に思う部分も多いでしょう。

そこで今回は、介護施設のボランティア活動について詳しく書いていきたいと思います。

介護施設のボランティアには、どんなものがあるの?

介護施設では、地域で活動するボランティアを受け入れているところが多いです。

地域の人との交流を図ることは、利用者さんの日々の生活の中で楽しみが生まれたり、活力アップに繋がったりと、さまざまな効果が期待できるからです。

一般的に介護施設でのボランティア活動については大きく2つあります。それは、団体で行うボランティア活動と、個人での活動です。

団体でのボランティア活動

団体でのボランティアは、地域のボランティアグループ、NPO法人のグループなどがあり、ステージの前で合唱や演奏などを披露する活動をしています。

他にも大道芸や朗読など、利用者さんが喜ばれるものであればどんなものでも大歓迎です。

個人による活動

近年、震災などの影響を受けて、社会貢献活動に関心を持つ人が増加傾向にあり、「まずは身近な介護施設で福祉活動に貢献したい」と考える人が増えています。

また、介護の仕事に興味がある人が、導入として、ボランティア活動から始めるケースもあります。

個人によるボランティア活動では、お話しなどのコミュニケーション、本や新聞の朗読、施設内の清掃・美化活動、お茶入れや配膳などの介護に関するお手伝いを行います。

また、フラワーアレンジメント、アロマ、アニマルセラピーなど、普段の生活で体験できない教室系の開催も可能です。

大切なのは自身の特性を活かすこと

介護施設でのボランティア活動には、「○○しなくてはいけない」といった縛りはありません。

そして、必要資格といったものもなく、重要なのは自分で動くことです。また、長くボランティアを続けるには、自分でも活動を楽しむことが大切になります。

そのためには、自分が持っているスキルや資格、特技や趣味といったものを、ボランティア活動に取り入れるといいでしょう。

介護ボランティアをするメリットとは?

介護ボランティアは、利用者や施設のスタッフだけではなく、活動をするボランティア本人にもメリットがあります。

そこでそれぞれのメリットについてお話ししましょう。

利用者のメリット

利用者にとっての大きなメリットは、交流が刺激になるという点です。

毎日同じスタッフ、同じ生活サイクルを送っていると、どうしても刺激は単調になりがちになってしまいます。

そこで、ボランティアが加わることで新しい刺激が増え、認知症予防にもつながるのです。

また、話し相手も増えることで、コミュニケーションをとるようになり、人との関りも持てます。

その結果、生活の質の向上にもなるのです。

たとえ、特技や秀でたスキルがなくても、ボランティアがいることによって、十分大きなメリットを与えていることになります。

スタッフのメリット

ボランティアが入ることで、閉鎖的になりがちな施設に新しい風を入れ、地域に溶け込んだ施設へと進めることも可能です。

利用者に明るい顔が増えるなど、大きなメリットも発生します。

また、ボランティアの活動によってスタッフの仕事が軽減するというのは、大きなメリットでしょう。

介護業界は、慢性的な人手不足です。そのため少しでも仕事が軽減されると、その分スタッフに余裕が生まれます。

ボランティア本人のメリット

ボランティア本人のメリットは、多くのことを学べることにあります。

自分よりも多くの経験を積んできた人と接するということは、たくさんの知識などを吸収し、自分の肥やしにすることも可能です。

社会貢献に役立っている達成感や、満足感といったものもメリットの一つでしょう。

また、趣味や特技を活かすことで経験値を上げることができます。

何よりも、自分がしたことに対して「ありがとう」と言ってもらえることの高揚感など、日常生活では味わう機会が少ない経験をすることができるのは、自分自身を豊かにすることにもつながります。

介護ボランティアをするときの9つの心構え

実際に介護ボランティアする上で、気をつたいことや心構えについてまとめてみました。全部で9項目。

  1. 職員の指示に従う
  2. どんな状況になっても慌てず異変があれば職員に知らせる
  3. にっこり明るい表情を心がける
  4. 積極的にコミュニケーションを図る
  5. 体調管理
  6. 利用者の気持ちを大切に
  7. 認知症への理解を
  8. 個人情報やプライバシーを守る
  9. ボランティア活動保険に入ろう

それでは、詳細について説明していきます!

職員の指示に従う

まずは職員の指示の通りに動きましょう。

自分がこうしたいと思うことがあれば職員に質問・相談してからにしてください。

自己判断での行動は、利用者のケガや命に関わる可能性があるため危険です。

分からないことは遠慮なく職員へ質問してください。

どんな状況になっても慌てず異変があれば職員に知らせる

高齢者は、ちょっとしたことで怪我や転倒などの事故に巻き込まれる恐れがあります。

自分が見ていて“これおかしいな…”と思うことがあれば、職員に知らせてください。

たとえ自分がボランティアとしてメインでイベントをしたとしても、あくまでも責任者は施設職員であるということを覚えておきましょう。

緊急時は、慌てずに落ち着いて対応し、必ず職員の指示に従って下さい。

こちらが慌ててしまうと、利用者が不安になったり、認知症の疾患があれば混乱する可能性があるので気を付けてください。

明るい表情を心がける

利用者に声をかけるときは、明るい表情を心がけましょう。

初めてボランティアをするとき、緊張して顔が強ばってしまい、表情が固くなることがあります。

緊張しながら話かけ続けると、利用者さんも居心地が悪くなってしまいます。

あなたならどんな表情で声をかけてもらいたいか?を考えてみると、自然な表情になりますよ。

積極的にコミュニケーションを図る

積極的にコミュニケーションを図ることは、施設ボランティアをする上でとても大切です。

最初はどうやって話しかけたらいいか迷う方もいるでしょう。

そういった場合、施設職員が察して“〇〇さんとお話しをしてみてください”と指示をしてくれる場合があるかもしれません。

高齢者の耳は、声が聞きとりにくい場合があります。はっきり・ゆっくりと目をみて声をかけてあげてあげると安心します。

また、認知症の影響で気分が急に変わったり、支離滅裂なことを話されたりすることがあります。

そのような時は否定をせず、明るい表情で、うんうんとうなずいてお話を聞く姿勢が大切です。

介護現場スタッフが思う「こんなボランティアに来てほしい」!

施設内の介護職員は日常業務があるため、利用者の方とゆっくりコミュニケーションをとる時間が少ないです。

そこでボランティアが来てくれると、日常の生活にメリハリができ、利用者さんに活気が生まれます。

さて、現場スタッフが“来くれると嬉しい”と感じるボランティアはどのような人なのでしょうか?

積極的で明るい人

まずは“積極的で明るい人“。介護職は、人と接することが主な仕事になります。

スタッフであれば、お互いを知る機会が多いですが、ボランティアの場合はそのチャンスが少ないです。

短時間の間に、いかに利用者やスタッフを接することができるかが勝負です。

そのため、スタッフにどんどん質問する、利用者の興味を引くような話題提供をするなど、積極的に明るく接することで、周囲とのコミュニケーションがとりやすくなり職員側からしても接し易いので喜ばれます。

職員の指示を忠実に守ってくれる人

ボランティアはあくまでの依頼された活動に専念するようにしましょう。

自己判断で、利用者の身体的な介助にあたったりするのは避けてください。

万が一、事故があっても責任が取れないだけではなく、勝手に行動してしまうボランティアはスタッフからは信頼されません。

ボランティアを長く続けるためには、施設やスタッフから信頼を得ることが大切です。

技能や特技がある人

例えば手品ができるなど、特技があればスタッフに相談することで、利用者に披露する機会もできます。

手品や歌、ダンスなど特技を披露することで、利用者にも刺激になり喜ばれるでしょう。

もし特技を持っているのであれば、ボランティアの一環として披露するのもおすすめです。

介護施設でボランティアするにはどうすれば良い?

施設介護ボランティアは、特別な資格はいりません。

まずは自分に無理のないペースで挑戦してみると良いでしょう。 ボランティアの探し方にはさまざまな手段があります。

例えば、

  • 直接施設に問い合わせる
  • ボランティアセンターや公共施設のチラシを確認する
  • インターネットを利用する
  • 自治体の介護支援ボランティア制度を活用する

などがあります。詳しくみていきましょう。

直接施設に問い合わせる

ボランティアを始めるには、各施設に問い合わせるのが一番早い方法でしょう。

介護施設の多くは、ボランティアを随時募集していることがあります。

近くの老人ホームやデイサービスなど、施設に問い合わせてみましょう。

ボランティアセンタ-や公共施設のチラシを確認する

都道府県や市町村の社会福祉協議会にボランティアセンターというところがあり、施設とボランティアの橋渡しをしています。

どのようなボランティアがあるのか問い合わせてみるといいでしょう。また、市役所や図書館などの公共施設でチラシを配布していることもあります。

インターネットを利用する

インターネットを利用すると、いつでも気軽に検索できます。

情報を幅広く調べることができるので、公共の情報には無い自分にピッタリなボランティア活動が見つかるかもしれません。

自治体の介護支援ボランティア制度を活用する

各自治体が介護予防の一環として、“介護支援ボランティア制度”を導入していることがあります。

これは、高齢者自身が施設に出向き、ボランティア活動を行うことでポイントが貰えて、それを介護保険料の支払いや介護施設への寄付などに還元できるシステムです。

活動内容は各自治体によって異なるため、気になる方は直接問い合わせてみましょう。

介護ボランティアの心得のまとめ

介護施設のボランティアにはいろいろな活動があり、その内容も年々変化しています。

普段介護職員が日々の業務に追われて利用者さんと深くコミュニケーションができない中で、ボランティア活動は、施設を明るい雰囲気にしますし、利用者さんの楽しみの一つでもあります。

ただ、施設にはさまざまな方が利用されています。その中には、些細なことでも生死に関わるという方も少なくはありません。

ボランティアを行う時は、体調管理に気を付けて、万全な体制で行うようにしましょう。

高齢者のことや認知症のことなど基本的な知識を理解しながら、コミュニケーションにおいて失礼のないように対応し、分からないことがあれば遠慮なく職員に訪ねましょう。

初めてボランティア活動を行う場合は、一度施設を見学してみると雰囲気が感じ取れていいかもしれません。

もし何か分からないことがあれば直接施設やボランティアセンターに相談してみましょう。

ボランティアを通して、人々に喜んでもらえる活動ができるとお互い明るくなれますね