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人材育成に携わり社会的意義も大きい、エデュケーションエンジニアの仕事とは?

エデュケーションエンジニアの仕事

ITエンジニアにはさまざまな仕事があり、開発現場での仕事だけとは限りません。研修の講師のような人材育成に関わる仕事もあり、エデュケーションエンジニアと呼ばれます。そこで今回は、エデュケーションエンジニアの仕事内容や必要なスキルについてご紹介します。職種選びの参考にしてみてください。

エデュケーションエンジニアはどんな職種?

ITエンジニアを育成するには、研修による方法と、実際の業務上で指導するOJTというやり方があります。こうしたITエンジニア育成のための研修を企画し、講師としてインストラクションを行う職種がエデュケーションエンジニアです。インストラクションを行う人は、インストラクターやトレーナーなどとも呼ばれます。

プロのITエンジニアは専門性が求められる職種であるため、これを育成する側としても、ITに関する専門スキルと人材育成に関する専門スキルの両方が必要です。

エデュケーションエンジニアは、IT企業に所属して社員の人材育成を行うケースの他、教育サービスの専門会社に所属していることもあります。教育サービス専門会社では顧客の企業向けに研修を企画してインストラクションを実施したり、また特定の企業向けではなく誰でも申込み可能な研修を実施したりします。

エデュケーションエンジニアの仕事とは?

大きく分けると研修の企画と、インストラクションとがあります。

研修の企画

受講者のニーズなどにあわせて研修を企画してカリキュラムを設定し、コースや教材を設計します。まず一般向けの講座では、ITエンジニアには何が求められているのかの市場動向や、ITエンジニア自身のニーズなどを分析して企画を立てます。

また特定顧客向けの研修では、用意された研修コースを紹介するだけでなく、顧客それぞれのニーズに合わせて既存のコースをカスタマイズし、あるいは研修の企画をたてることもあります。

インストラクション

インストラクションの仕事では、カリキュラムやコースの設計に基づいて研修で用いる教材の開発や研修の運営管理、さらに講師として指導を行います。そして研修では部屋に受講者を集め、対面で講義を行う集合研修の形態があります。

その他にもネットを用いたeラーニングの形態もあり、そちらの運営を行うこともあります。研修の種類によっては企画や開発などはなく、既存の研修コースの実施のみのこともあります。

エデュケーションエンジニアの魅力とは?

エデュケーションエンジニアの仕事の魅力としては、受講者の役にたち教育の喜びが感じられることがあります。インストラクションが上手くいき、受講者の理解が深まったのを感じたときや、研修で身につけたことが役立ったという話を聞いたときなどに、喜ばしいものです。

ITエンジニアのスキルアップの手伝いをすることで、顧客企業や業界のレベルアップにもつながり、仕事に社会的意義を感じやりがいが得られます。

エデュケーションエンジニアに求められるものとは?

前述のとおり、エデュケーションエンジニアは教える内容についての専門知識と人材育成に関するスキルの両方が必要です。そしてプロとしての心構えも必要です。

指導する側として深い専門知識が必要

 
教える側は当然ながら、教える内容についての専門知識が無くてはなりません。インストラクションだけでなく企画段階においても専門知識は必要とされます。また外部の専門家と連携して開発を行うこともあるので、その際にスムーズにやり取りできるだけの知識は身につけておく必要があります。

このような知識を習得するためには、自らも研修などを利用して積極的に勉強する必要があります。また現場を知っておくことも大切なため、別の職種のITエンジニアを経験が役立つこともあります。

人材育成・教育のスキルも重要

 
人材の育成に携わる仕事のため、育成や教育に関するスキルも重要になります。これは講師としてインストラクションを行うスキルの他に、求める方向に合わせた研修を企画するスキルや、研修の企画から実行までを行うマネジメント能力、また論理思考力・問題解決力・応用力などを含めたコンセプチュアル・スキルなどが必要になります。

プロとしての心構えも要求される

 
どのような仕事でもプロとしての心構えが大切だということは同じですが、人材の育成・教育に携わるエデュケーションエンジニアはより厳しく自分を律するべきでしょう。講師として受講者を指導し、研修を作り上げる立場としては、自分自身に厳しくし、社会に貢献するという自負をもって仕事に打ち込む必要があります。

また常に最新の情報を取り入れ、人脈から学びを得て向上心・向学心を持ち続けること、受講者の成長を自分の喜びとして感じること、顧客の満足を志向して研修を遂行することなどが要求されます。

エデュケーションエンジニアになるには

最初からエデュケーションエンジニアを目指す道と、他のIT系職種で経験を積んでからなる道とがあります。

エデュケーションエンジニアを目指す場合

まず教育サービス専門会社に就職するケースが多いでしょう。そして研修の内容に関する専門知識やインストラクションのスキルを身につけながら、研修の実施に従事し、企画や開発に携わるのが一般的です。

他のIT企業から転職する場合

現場で身につけた専門スキルを活用して研修の企画や開発を行い、研修の実施に従事するというケースが多くなります。そしてエデュケーションエンジニアとしてのキャリアを積んだ後は、人材育成コンサルタントの仕事につくなど、人材育成事業の運営に乗り出すなどで活躍する人も多いでしょう。

エデュケーションエンジニアをおすすめしたい人

 
エデュケーションエンジニアの資質がある人というのは、教育に向いている人、つまり教えることが好きな人や受講者の学ぶ喜びや成長に自分自身の喜びも見いだせる人です。

また単発の研修だけでなく、体系的に行う教育では、長期的な視野で受講者の成長を見守れる人が向いていると言えるのではないでしょうか。