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店舗も事務所も持たないフリーランスエンジニアに屋号は必要なのか

フリーランスエンジニアに屋号は必要?

屋号という言葉は普段あまり使わないので、事業を運営していない人には耳慣れない言葉ですが、屋号とは一般でいうところの会社名にあたります。つまり、店舗型の事業ならお店の名前、事務所なら事務所名などは全て屋号です。

フリーランスのエンジニアは個人事業主という扱いになりますが、自宅を事務所にして看板なども特に出さないことから、開業時に屋号をつけずに個人名でそのまま活動する人もいます。

フリーランスとしての活動を、屋号を使わず個人名で行う上で困ることは特にありませんが、屋号を持つことには様々なメリットがあるため、個人名で活動するか屋号で活動するかで仕事に大きな違いが出てくる場合があります。そうであれば、開業と同時に屋号をつけておいたほうがいいかもしれません。

屋号は必要?

お店でもなければ人が多く出入りする事務所でもなく、自宅の一室や企業常駐で働くエンジニアという仕事の性質上、フリーランスになって屋号を持つということに違和感を感じるかもしれません。

屋号があってもなくても仕事は変わらないから必要ないと考えている人や、屋号を決めるとしてもどう決めたらいいか迷ってしまうという人もいるでしょう。そこで屋号はいらないと決めてしまうのは簡単なのですが、屋号を持つことのメリットについてもじっくり考えておきたいものです。

屋号が絶対に必要なわけじゃないと思うとどうしようか迷うカモね。人の名前と同じで一度つけたらコロコロ変えにくいし、これといった名称が思いつかないと「まあいいか」ってつい思ってしまうけど、屋号があることのメリットを考えると「やっぱりつけようかな・・」って思うカモ。

屋号を持つことにはどんなメリットがあるのか

企業の多くは企業間取引を好む傾向がありますが、近年ではフリーランスとの取引も活発化しています。ただ、同じフリーのエンジニアでも個人名で活動している人と屋号で活動している人とがいるなら、屋号がある人のほうが信頼されやすいことは確かです。

単なる印象の問題といえばその通りなのですが、その印象がとても重要なのがビジネスの世界なので、営業にやってきたフリーランスから受け取った名刺が個人名か屋号かでは、第一印象が全く違うのです。

屋号一つで社会的信用度がワンランクアップする。

社会的信用度が低いといわれるフリーランスですが、屋号があるとビジネスとしての印象が強まるので信用度がアップします。屋号だけでエンジニアとしての能力を知ることはできないのですが、ビジネスにおいてどんな名前を名乗るのかはそれほどまでに重要なのです。

また、屋号の付け方によっては事業内容が一目で伝わりやすくなり、覚えてもらいやすくなるため、高い宣伝効果も期待できるでしょう。

屋号があると屋号名義の口座を作ることができる

フリーランスになったら気をつけたいのがお金の管理です。1人で仕事をしていると、プライベートと仕事の境界が曖昧な生活になりがちですが、お金の出入りまで曖昧になってしまうと経理面が大変なことになるので、個人用と事業用の銀行口座を最初に分けておくようにしましょう。

屋号があれば、屋号名義の銀行口座を開設し、報酬の受け取りや必要経費の支払いの記録を屋号名義で残すことができます。

屋号名義の銀行口座を開設するための審査には少し時間がかかるカモ。各銀行で条件や準備するものが異なることなど、個人口座の開設とは違う部分もいくつかあるから、事前にしっかりチェックしよう。

屋号の届け出方法

フリーランスとして開業すると、税務署に開業届を提出しなければなりません。また、青色申告をしたい場合には、開業届と一緒に青色申告承認申請書も提出します。開業届には屋号の欄があるので、そこに記載して提出するだけで屋号の届け出は完了です。

屋号を後から変更したい場合に手続きをする必要はなく、青色申告の際に新しい屋号を書いて提出すればそれでOKです。

どんな屋号にすればいい?

屋号の付け方は自由ですが、長すぎるものや覚えにくいものだとせっかくのメリットが薄れてしまうので、比較的短めで覚えやすいものにしたほうがいいかもしれません。

ちなみに、〇〇事務所や〇〇オフィス、などはOKですが、〇〇会社や〇〇株式会社、〇〇法人などの法人系はNGです。その他商標登録されている名称、他社と混同しやすい名称などは避けるようにしましょう。屋号は後から変更することが可能ですが、頻繁に変更するのは望ましくないので慎重に考える必要があります。

屋号を決めて新生活をスタート!

エンジニアとしてふさわしい屋号があることで、個人ではなく事業者としての自分の意識を高めることができますし、顧客からも事業者として見てもらうことができます。フリーランスとして駆け出しの頃は社会的信用度が低くて当然ですが、顧客の信頼を得ながら少しずつ事業を大きくしていく中で、やがては法人化という選択肢が見えてくるかもしれません。

フリーランスとしての成功が屋号ひとつに全てかかっているというわけではありませんが、屋号が仕事の明暗を分ける瞬間もあるということは事実です。手続きは開業届けに記入するだけで手間も費用もかからず、屋号を持つデメリットも特にないということであれば、屋号はぜひ最初に決めておきたいと思うのではないでしょうか。