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いじめられて泣いている保育士もいる!保育の現場で起こるイジメにはどんな原因があるのか?

いじめられて泣いている保育士もいる

念願の保育士になって就職したのに、まさか職場でイジメがあるなんて…。

大好きな仕事ができると喜んでいたのに、職場で仲間外れにされるとは思わなかった!

イジメを経験した保育士の悲痛な叫び。

残念ながらこれは現実にあることです。

「子どもを相手にする職業だからイジメをする保育士なんていないだろう。」

そう思いたいけれど、実際にイジメが原因で退職した人も、現在もまだ苦しんでいる人も、どちらも確かにいるのです。

今回は保育現場でのイジメについて考え、もし自分がイジメの当事者になってしまった時にどう判断すればいいのかをお伝えします。

いじめる人の特徴とは?

最初に、「人をいじめる」という行為をする人の特徴について考えてみましょう。どの性格が強く出ているかで、いじめ方も違ってきます。中には、表面的には「いい人」を装って陰で相手を陥れたり、遠回しにいじめをする人もいます。

下記では、いじめをする人の特徴について主なものを6つ挙げてみました。保育の現場には「いてほしくないタイプ」ばかりですね。

嫉妬深い

嫉妬深い人は、相手のいろんな面に嫉妬します。たとえば、容姿がいいというだけで「自分が美人だから人を見下しているに違いない」と決めつけ、いじめのターゲットにします。事実はどうであれ、自分より容姿がいいことに嫉妬しているので、悪い人だと決めつけなければ気が済まないのです。

負けず嫌い

ライバル意識を持ちやすい人は、相手が「自分より上か、下か」ということに拘ります。相手が良い評価をされると、それが悔しいあまり「いい気になっている」と決めつけます。常に優劣を気にしているので、「負けた」と感じると相手のことが憎くなるのです。

ひがみっぽい

よくひがむ人は「どうせ私なんか」と言いつつ、承認されることを強く求めています。本当はプライドが高いので、相手がよかれと思って励ましても屈折して受けとることが多く、「バカにされた」と思いこむこともあります。

臆病

臆病な人には2つのタイプがあって、オドオドして表面的に臆病だとわかる人と、すました顔で堂々としている人がいます。後者の場合、心の奥に不安があってもそれを表面には見せません。自分の不安に気づきつつも認めたくないので、気持ちを打ち消すために誰かを攻撃します。相手を不安に陥れることで「不安なのは自分じゃない」と思いこみ安心しています。

決めつけや思いこみが激しい

相手のちょっとした言動を曲解し、悪いイメージをどんどん膨らませて「敵」だと決めつけます。自分が思いこんだことは正しいと信じているので、考え直すということがありません。
深く考えず簡単に人を悪者にするので、勝手にどんどん他の人にも吹聴します。元は誤解なのに、いつの間にか仲間外れになってしまうことも!他者への影響力も大きいのです。

ストレスがたまっている

自分のストレスを、誰かに八つ当たりすることで発散する人がいます。職場・家庭・交友関係など、ストレスの要因になっているのは違う人なのに、気持ちを直接ぶつけることができず、関係のない相手をいじめているのです。

だれが保育士をいじめるのか?

役職も少なく組織がシンプルな保育現場。職員はお互いに協力し合って仕事をしています。
そんな中で実際にあるイジメにはどんな事情があるのでしょうか。いじめる人を立場ごとに分けて考えてみました。

同僚保育士

職場内のイジメは大半が「同僚保育士」によるもの。特に、複数担任の場合はトラブルが起きやすく、よかれと思ってした行動でも相手の反感を買ってイジメに発展することがあります。

先輩

先輩保育士のイジメは「後輩の態度や言動が気に入らない」「意見を言うのが生意気」など、何らかの気に入らない理由があって嫌がらせが始まります。嫌味を言う程度であればまだ我慢できますが、嘘をついて騙したり、ターゲットが仕事で失敗をするように陥れます。

イジメをするような先輩保育士は、過去にも他のターゲットをいじめていた可能性もあり、人に嫌がらせをすることがクセになっていると考えられます。誰かを攻撃することで、自分の不安やストレスを忘れることができるのかもしれません。

同期

同じタイミングで就職した同期だから、何かと対抗意識を燃やしてしまう人がいます。上司が比べているわけでもないのに、勝手にライバル意識を燃やして目の敵にしています。
同期の保育士が誰かにほめられたり、認められるようなことがあると、夜も眠れないほど悔しくなります。そのうちに憎み始め、相手を陥れることに全力をそそぐようになります。

同期の保育士を「自分より格下の人間」にしたいので、上司や先輩に悪口を吹聴して評価を下げようとします。いつの間にか相手は「悪い人」「嫌な人」に仕立て上げられ、誤解されたまま周りに嫌われてしまうこともあります。

ライバル意識が強い人は、幼い頃、兄弟姉妹や友だちと比べられた経験があるかもしれません。コンプレックスを抱いて育ち、認められたいという思いが人一倍強いのかもしれません。
自分は比べられているという勝手な思いこみをするので、人に対して一方的に対抗意識を持ちやすく、イジメに発展することも多くなります。

後輩

保育士が後輩に注意をしたことがきっかけで、関係が悪くなることがあります。相手は自分の落ち度を素直に反省せず、注意されたことに腹を立てて敵視します。あからさまに表情や態度が横柄になって、挨拶や返事もしなくなり、保育にもスタンドプレーが目立ってきます。

エスカレートすると、他の保育士に取り入って自分の仲間にしようとします。嘘を言って他の同僚との関係を意図的に悪化させ、あっという間に「悪者」にさせられます。

また、仕事にも手を抜くようになり、全てにおいて非協力的です。もともと人間性に問題があり「自分を不快にさせる人は敵」という価値観があるので、素直に反省するということはありません。
相手が先輩であってもお構いなしにイジメをする後輩は、最悪な同僚です。

上司

保育士の上に立つ役職だからといって、全ての上司が尊敬できる人物とは限りません。言動や考え方に問題があるばかりではなく、保育士を個人攻撃する上司もいるのです。

園長

現場をよく知らないのに、イメージや思いつきだけで方針を決める園長に困ってしまうことも多いですね。保育士の意見を受けとめる度量がない園長は、要望や意見を言う保育士を「生意気」「従順ではない」と解釈し目の敵にします。

時には、気に入らない保育士だけに大変な仕事をさせるなどパワーハラスメントのようなことも!保育士が自分から退職をするように仕向けたり、意味不明の理由をつけて辞めさせる園長もいます。

主任保育士

保育士たちの頼れる存在であってほしい主任。でも、その人間性と仕事ぶりに腹が立つことが多いのも現実です。自分の利益ばかりを優先し、面倒なことから逃げて、統率力も責任感もない主任は保育士のストレス要因になります。

人間性に問題のある主任保育士は、自分に対して反論をする保育士を「反抗的」だと捉えます。それが続くと自分がバカにされているような気がして、上の立場であることを誇示しようとします。
ターゲットの保育士だけに仕事をさせたり、会議では無視したり、子どもや保護者の前で叱りつけたり、園長の場合と同様にパワーハラスメントがあります。

保護者

保護者の中には、保育士のあげ足をとって嫌味ばかり言うなど、明らかに「悪意」が感じられる人もいます。事実をねじ曲げて上司に告げ口をしたり、他の保護者に悪口を言いふらすこともあります。
保育士が平身低頭であることをいいことに、「あなたは保育士失格だ」「こんな人に子どもは任せられない」と罵倒し、心が傷つくようなことをわざとする保護者もいます。

保育士の態度や言動がイジメのきっかけになることもありますが、ただ「若い」「経験が少ない」ということだけで攻撃の対象になることがあります。相手の力が弱いということを確信して、思うままにいじめるのです。

今、現実に起きているイジメについて客観的に考えてみましょう

いじめられているという現実は非常に辛く、仕事に行くことが苦痛になってしまうでしょう。今後のことを考えるためにも、自分に起きているイジメについていろんな角度から考えてみる必要があります。

いじめている相手は複数?それともひとり?

あなたをいじめているのは集団ですか?個人ですか?それによってイジメの質が異なり、対処の仕方も違ってきます。

発端はひとりから始まっても、次から次に仲間が増えて集団化することがあります。そうなると仲間外れという状態になり、誰も信用できなくなります。そんな伏魔殿のような保育園にいつまでいるのか、心がボロボロになる前に決断をする必要がありそうです。

いじめているのが個人だけで、他の同僚とは楽しく付き合うことができている場合は、今後の見通しを考えてみることが大切です。その人は今後もイジメを続けそうか、一時的なものなのか、誰かに相談するべきか、落ちついて冷静に判断します。

本当にイジメか?思いこんでいるだけではないか?

相手がドライな性格で口調がきつく、そっけない態度をとるタイプであれば、もしかしたらイジメではないかもしれません。言い方が冷たくて優しさが感じられない人は同僚にも誤解されやすく、後輩の保育士にとっては恐い存在!日頃の言動をイジメと受けとられることも多いのです。

また、同僚がコソコソ何かを言っているのを見て、「自分の悪口を言っている」と感じてしまい悲しくなることもありますね。同僚の個性がよく分からないうちは相手を誤解し、何でもマイナスに受けとってしまうこともあります。

前にいじめられた経験がトラウマになり、職場の人間に対して疑心暗鬼になってしまう人もいます。信頼できる人に相談して誤解であることに気づけば、きっと今の苦しみから解放されますよ。

自分に落ち度はないか?

いじめられて耐え難い思いをしている状況で、自分に落ち度はないかを振り返るのは難しいでしょう。それでも、あえて考えてみることで「自分にも反省点はないか」「やはり相手の一方的なイジメか」を確認することができます。

あなたは、自分を振り返ってみて「もしかしたら、あの時がきっかけかも?」と思い当たることはないでしょうか。また、他の同僚から「あのことが原因かもしれない」と、自分の落ち度を指摘されたことはありませんか?そうなれば、反省して謝罪すべきかどうかが課題になります。

自分の落ち度ではないと確認できれば、このイジメ問題に対して冷静に向かうことができます。相手の一方的な嫌がらせや横暴をこのまま許すのか、自分の方向性を決めることが解決への道筋です。

誰かに仲介してもらうことは効果がありそうか

このイジメ問題を、解決してくれそうな人物は職場にいますか?誰かに仲立ちをしてもらうことで「イジメが無くなる」という効果は期待できそうですか?

一方的にいじめていた人が、自分の行いを「イジメ」だったと素直に認め、本当に嫌な思いをさせたと反省することは果たしてあるのでしょうか。

誰かに仲介してもらうことで、この辛い出来事が好転するかどうか?それは、相手の人間性にかかっています。良い方向へ進めばこれほど嬉しいことはありませんが、逆の場合も大いにあり得ますね。

体調はどうか?仕事を続けられそうか?

ひどいイジメに遭っていることが、あなたの心身に影響を及ぼしていませんか?頭痛や腹痛がしたり、熱があったり、身体のあちこちに激痛が走るなどの症状はありませんか?また、吐き気が止まらなかったり、実際に何度も吐いたことはありませんか?

ストレスが大きくなると、心と体にいろんな症状が出るものです。みなさんはいかがですか?何らかの痛みはありませんか?自分では深く考えなかった症状でも、振り返ってみれば「イジメのストレス」と同時期に表れ始めたものではないですか?

身体や心に何らかの症状を感じたら、それはもう注意信号!限界がきているという証でもあります。自分を守るのは自分!健康を最優先に考えましょう。

自分にとって大切なものは?

職場でイジメに遭ったからといって、必ずしも「職場を辞めること」がベストな選択とは断言できません。ですが、我慢して職場に居続けることが自分にとってどんな意味があるのか、しっかりと認識して仕事を続けることが大切です。

保育士が全力で子どもに向かうためには、心身共に健康であることが大事!常に子どもの状態に気を配り、集中して保育をすることが求められます。