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退職前の引き継ぎってやっぱり必要?辞めることが決まったらすぐにでも準備を始めたいことは?

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後任の保育士に分かりやすいよう引き継ぎをすることがポイント!相手の立場になって考えよう!

退職前の引き継ぎ

保育士の引き継ぎは、退職するまでの期間によって状況が少し違ってきます。
急な退職の場合は慌ただしく最小限の引き継ぎをしますが、退職まで時間に余裕がある場合はじっくりと引き継ぎの準備をすることができます。

辞める保育士は引き継ぎの準備にあたり、後任に伝えたいことを分かりやすく整理することが大切です。
優先しなければならないのは「自分の思い」ではなく、「誰が見てもすぐ理解できる内容」にするということ!引き継ぐ相手への配慮を忘れないようにしましょう。

今回は、保育士が退職する時の引き継ぎについて、大事なポイントをご紹介します。

引き継ぎはどんな時に必要か?

退職の際の引き継ぎが必要かどうかは、一人担任か複数担任かで違ってきます。特に下記のような場合には丁寧に引き継ぎをする必要があります。

一人担任の場合

クラスを一人で担任している保育士の場合、自分でなければ分からないことも多いので、引き継ぎには充分な準備をする必要があります。

後任になる保育士にとって、前の担任の後を引き継ぐのはそれだけでも大きな重圧!自分に後任が務まるのか、前任者と比べられないか、精神的にも負担があります。せめて、引き継ぎだけでもスムーズにできるように、辞める保育士は心配りをすることが大事です。

後任の保育士が決まっている場合

後任が同僚保育士の場合は、言いたいことを直接伝えられるので安心できますね。ただ、同僚保育士は日常の業務をしながら引き継ぎをするので、時間を見計らいつつ相談して進めていくようにします。

後任が新採用の場合は、引き継ぎ期間があるかどうかで伝えられることも限られてきます。保育士が退職する前に、後任保育士との引き継ぎ期間を設けてもらえれば、実際に顔を見ながら話をすることができます。ですが、辞める保育士と入れ替わりになる場合は、どんな人が後任なのか分からないまま引き渡すことになります。

主任や他の保育士がカバーする場合

後任がまだ決まっていない時は、主任や同僚が代わりに入ることがあります。いずれも通常の業務とかけもちすることになるので、かなりの負担になることが予想されます。

後任が決まった時に引き継ぎをするのも、主任か同僚が代わりに行うことになります。退職する保育士は、簡潔で分かりやすくまとめたノートなどを準備し、自分の代わりに引き継ぎをする人の負担を減らすよう配慮しましょう。

引き継ぎは最小限でいい場合もある

二人またはそれ以上の複数担任の場合は、普段から情報を共有しているので、特に引き継ぎをしなくてもいいケースも多いです。後任保育士には同僚が必要なことを伝えてくれるので、辞める保育士が引き継ぎをする必要性もあまりないのです。保育士は「自分が何かしておくことはないか」を同僚に確認し、最後まで気遣いを忘れないようにしましょう。

辞めることが決まった保育士は、引き継ぎの準備に忙しくなりますね。でも、もっと大変なのは引き継ぐ側の保育士!退職予定の保育士はできる限りの配慮をしておきたいカモ!

どんなことを引き継ぐのか?後任の保育士に伝えておきたいこと!

退職予定の保育士は伝えたいことを必ず整理してから、引き継ぎの準備にとりかかりましょう。思いついたことから始めると、大事なことを後で忘れることもあります。下記は保育園での一般的な引き継ぎ事項です。

子どものこと

子どもたちの情報が沢山あれば、後任保育士も保育がやりやすくなるかもしれません。特に必要なのは下記のような情報です。

  • 子どもの特徴(性格、行動、アレルギーなど健康に関すること)
  • 子どもの傾向(得意不得意、好きなもの、苦手なものなど)
  • エピソード(家族に関すること、その子の個性がわかるエピソードなど)

保護者のこと

後任保育士が保護者の情報を事前に知っておけば、対応に失敗する可能性が低くなります。特に下記のような情報は、保護者との関わりに役立ちます。

  • 保護者の特徴(性格、職業、夫婦の状況、祖父母との関係など)
  • 保護者の傾向(どんな親か、子どもとの関わり方、育児への関心度など)
  • エピソード(園に対して苦情を言ったことがあるか、親として困ったエピソードはあるか)

行事予定、一日の流れなど

辞める保育士は今後予定している行事について説明し、どんな業務があるのか伝えておきます。
また、一日の流れも順を追って伝えましょう。保育士以外の職員との連携についても、詳しく説明しておくと業務がスムーズです。

クラスのルールや習慣など

保育士が年度途中で辞める場合は、クラスで決められているルールや習慣を後任保育士に伝えておく必要があります。今まで行っていたことが急に変わると子どもたちが戸惑うことに配慮します。

ただ、ルールや習慣をそのまま続けるかは後任保育士の判断によりますので、あくまでも参考としてサラリと伝えるようにしましょう。

業務連絡

退職を予定している保育士は、自分が把握している情報は全て後任保育士に伝えるようにします。特に下記のような情報は確実に引き継ぐようにしましょう。

  • 子どもや保護者の予定(早退や欠席の予定、通院や入院の予定、保護者の出産予定など)
  • 保護者に個別の連絡をしなければならないこと

また、辞める保育士は自分に割り当てられている仕事(壁面装飾や行事の司会など)を、後任に引き継ぐことも忘れないようにしたいですね!

引き継ぎ事項は上記の項目に分けて整理すると分かりやすくなりますよ!とにかく大事なのは、相手が見てすぐに理解できるかどうか。そこが一番のポイントカモ!

どんな形で引き継ぐか?

保育士が退職するからといって、必ず引き継ぎをさせてもらえるとは限りません。辞める時期や辞め方によっては、何もできないまま園を去ることもあり得るのです。たとえ、間接的な引き継ぎだとしても、前任者が何かを残すことは必要です。下記では有効だと思われる引き継ぎ方をご紹介します。

引き継ぎノートを作る

引き継ぎ事項をノートにまとめておくと、いつでも簡単に見ることができるので、後任保育士も便利に使うことができます。ポイントは分かりやすくまとめること。カテゴリー別にインデックスを付けるのも見やすいですね!

引き継ぎ専用ファイルを作る

後任者に引き継ぐ書類がある場合は、専用ファイルにまとめておくと便利に使えますね。引き継ぎ事項をワードで作成して、ファイルに入れておけばノートの代わりにもなります。書くのが苦手な人や、文字に自信がない人には特にオススメです。

付せんを活用して引き継ぎ事項を伝える

ノートやファイルなどを作る時間がない場合は、付せんに引き継ぎ事項を書いて台帳やスケジュール表に貼っておくこともできます。はがれにくいタイプの付せんを使うと便利ですよ。

直接引き継ぎをする

退職予定の保育士と後任保育士が直接話をしながら、じっくりと引き継ぎをすることができれば助かりますね。質問もリアルタイムにできるので、後任保育士も安心です。

ただ、口頭だけの引き継ぎは確認するものがないので、後になってから困ることもあります。ガイドになる説明書を準備することも必要ですね。

引き継ぎのポイント

保育士が後任に引き継ぎをするにあたって、意識したいことを下記にまとめてみました。

指示やお願いをしない

退職する保育士が果たせなかったことを「自分の代わりにやってほしい」と後任者に託すのは控えましょう。たとえばありがちなのが「来月は○○をしたいと思っていたので必ずやってください」「発表会では和風の出しものをお願いします」など、自分の希望や計画していたことを後任保育士に頼むことです。

自分が辞めた後のことに口を出すのはNGです!前任者からの指示やお願いは、後任者にとって不愉快なこともあるのです。相手の気持ちになって考えてみると理解できるのではないでしょうか。

私見は入れない

保育士が「子どもと保護者の情報」を後任者に伝える時は、私見や私情を入れることは避けたいですね。特にネガティブな内容は保育士の感情が入ることもあるので、表現の仕方にはくれぐれも気をつけましょう。たとえば下記のような表現は、保育士の人間性が疑われることもあります。

  • 食べるのが超遅いです。嫌いなものを食べたくないからズルをする傾向があります。
  • 乱暴で意地悪な性格なので、友だちを叩いてばかりいます。
  • このお母さんは感じが悪く、すごく付き合いづらいです。

前任保育士の一方的な視点と独自の解釈が入った情報は、決して確かな情報とはいえません。保育士が替わると「子どもや保護者の見方」が変わることもあるので、前任者の私見がいっぱい入った情報はあてにならないのです。

自分の思いやメッセージはいらない

保育士が退職を決めた時点で、自分の思いは果たせないことを受け入れて諦めることが大切。後任保育士に対して「こんなクラスにしたかった」と自分の思いを託すのは身勝手です。

また、長々とメッセージを残すのも自己中心的な行動です。後任保育士が新採用ならば尚更で、よく知らない前任者からのメッセージは意味が分かりません。簡単な一言「宜しくお願いします」だけでも、相手に託す思いは充分に伝わりますよ!

自分のやり方は引き継がなくてもいい

生活習慣のルールや、保育の流れなど、保育士によってやり方は違います。退職予定の保育士は、自分のやり方を後任の保育士に求めないようにしましょう!

たとえ、自分のやり方がガラリと変えられてしまっても、辞めていく立場の保育士がとやかく言えることではありません。後任保育士の気持ちを無視するような言動は控えたいものです。

自分がやってきた保育は語らなくてもいい

引き継ぎとは、退職する保育士が自分のことを語る機会ではありません。自分はどんな思いで保育をしてきたか、どんなポリシーで子どもに接してきたかなど、自分の「これまでの道のり」を話すことは必要ありません。

後任保育士が求めるものは「子どもと保護者の情報」です。前任者のポリシーや実績には関心がありません。求められてもいないのに、自分のことばかり語る保育士には自己顕示欲が感じられます。辞めていく自分を美化するのは、後任者にとってうっとうしいだけです。

辞めていく保育士が引き継ぎをする時の大事なポイントは、自分自身を抑えることです!後任の保育士にあれこれ求めることは避けた方がいいカモ!

引き継ぎでは何が一番大切か?

退職予定の保育士が引き継ぎの準備をしていると、いよいよ保育園を辞めるのだという感慨もわいてきて、子どもたちとの別れが名残惜しくなってきます。そんなセンチメンタルな感情がわいてくると、子どもたちへの思いまで後任の保育士に伝えたくなり、引き継ぎには関係のないことまで話してしまいます。

辞めていく保育士に一番大切なのは「相手に分かりやすい引き継ぎ」をすること。そのために工夫と配慮を最後まで怠らないことです。退職日までは誠意をもって尽力し、気持ち良く保育園を去りたいものですね!

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