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3歳児の発達は個人差が大きいのが特徴!子どもひとりひとりに合わせた接し方が重要!

3歳児という基準ではなく個人に向き合う!どんどん見えてくる子どものパーソナリティー!

3歳児は身体も心も行動も、大人からひとり立ちを始める時期。とは言っても、発達の仕方には個人差があり、2歳児っぽさが残る子どももいれば、4~5歳児のような雰囲気をもつ子どももいます。3歳児クラスはひとりひとりが個性的でカラフルです!担任保育士はそれぞれとじっくり向き合うことが日々の課題。個性豊かな子どもたちとの関わりは学ぶことがいっぱいです!

今回は3歳児にスポットをあて、年齢の特徴を通して「保育&接し方のヒント」をご紹介します。

3歳児ってどんな特徴があるの?何ができるようになる?

3歳児になると「できること」が少しずつ増えてくるため、それが本人の自己効力感を高めていきます。「できるようになった!」という達成感は、本人にとっては大人が想像する以上の喜びです。

ほめたり認められることで、大きな自信につながるカモ!

生活習慣はすすんで行うようになる

基本的生活習慣はほぼ自立し、大人の介助がなくてもできるようになります。特に排泄は自らすすんでトイレに行きます!歯みがきができるようになり、大人や保育士の真似をして磨くことができます。また、手洗いは石鹸をつけてできるようになり、鼻水がたれてくるとティッシュペーパーを使って自分で拭くようになります。

イヤイヤ期は卒業?相手の気持ちに気づくことができる

自我が更にはっきりしてくるので、興味をもったものは手に入れようと行動し、思ったことをすぐにやりたがります。それだけにケンカも多くなり、おもちゃの取り合いなどが増えますが、気持ちが落ちつくと「欲しいのは自分だけではない」ということに気づくことができます。2歳児の頃は、自分の思い通りにならないと怒ってかんしゃくを起こしていた子どもも、3歳児になるとイヤイヤが激減します。

友だちに愛情をもち、一緒に遊ぼうとする

友だちへの興味関心が高まり、相手が何をして遊んでいるのかが気になってきます。大好きな友だちとは「一緒に過ごしたい」という気持ちが強くなります。相手が遊んでいる様子を見て、同じ遊びを始めたり自ら話しかけることも!友だちを求めるあまり、自分がしたいことに巻き込もうとして相手が嫌がるといったトラブルもよくあります。

また、同じ場所にいるのにそれぞれ違う遊びをする「平行遊び」が見られるのも3歳児の特徴。一緒にその場にいる友だちのことは意識しつつ、自分の遊びを楽しみます。

「質問」と「模倣」がアクティブな3歳児

言葉だけでイメージすることができるようになるので、会話が少し長くなってきます。ボキャブラリーが更に豊富になり言葉の意味もはっきりしてくるので、相手の言っていることをすぐにイメージして言葉を返すことができるのです。

知的好奇心を満たしたいという欲求が高まるので、大人に対して質問が盛んになります。「なに?」「どうして?」「なぜ?」「どこ?」「だれ?」など、とにかく様々な質問が次から次へと飛び出して、大人はどう答えようかと困ることも!疑問が頭に浮かぶとすぐに質問するのが3歳児の特徴です。

身近な大人の模倣やテレビなどの模倣を盛んに行います。真似をするのが楽しくて仕方がないのです。模倣は日常的な遊びにも取り入れ、ごっこ遊びでは親や保育士の口調を真似て話すこともありますよ。

目的をもって行動するようになる

1~2歳児のように物をやみくもにいじるのではなく、自分の目的を果たすために物を触るようになります。たとえば、リモコンの赤いボタンを押すことで「テレビをつけたい」という目的を果たせるということ。その行為をすれば、どんな結果になるのかを知っていて行動するようになるのです。3歳児になると「自分と物の関係性」を理解できるようになります。

身体の不調を伝えるようになる

体調の異変を自覚して、それを大人に伝えることができるようになってきます。たとえば「お腹痛い」「足痛い」「血出た」「かゆい」など、自分が感じた症状を訴えます。但し、この時期は高熱があっても元気に走り回っていたり、ウエストのゴムがきついことを「お腹痛い」と訴えることもあり、会話のやりとりからだけでは明確に分からないことも多いです。

ルールのある遊びができるようになる

決まりを守れるようになるので、簡単なルールのある集団遊びができるようになります。3歳児の場合は保育士が誘導しながら盛り上げていくと、子どもはその楽しさが分かるので大喜び!気に入ると何度でも「やりたい!」とリクエストしますよ!

3歳児にはどんな配慮が必要?保育で気をつけるべきポイントは?

2歳児よりもますます行動範囲が広がって、更に目が離せなくなるのが3歳児!活発に動き回る子どもに気を配る一方で、おとなしい子や口数が少ない子にも心を寄せていきましょう。

安全管理に気を配る

運動能力も高くなり、園内を自由に遊びまわるようになります。特に、階段の上り下りがスムーズになるので危険行為に発展する可能性もあり!4~5歳児の真似をして同じ行動をしようとするので目が離せません!ケガや事故につながるような危険を避けることは毎日徹底したいもの。特に活発な子どもの動きをしっかり観察することも危険防止につながります。

子どもが真似をする!保育士の言葉遣いに注意!

模倣が大好きな3歳児!家族や保育士の真似が大好きです。特徴を表現する能力も高くなり、遊びの場で再現します。母親が電話で話していた内容を記憶して、翌日ごっこ遊びでそのまま再現することもあります。口調もそっくりに表現するので、大人は苦笑するばかり!

子どもは保育士の言葉を聞いています。本人と向かい合う時はもちろんですが、他の子どもと話している時、保育士同士の会話など、どこで聞いているかわからないものです。くれぐれも言葉遣いに気をつけて、感情的な物言いをしないようにしましょう。

ヒーローごっこが大好きな子どもたち

特に男の子は、テレビやDVDに出てくるウルトラマンや戦隊ヒーローに夢中になります。怪獣や悪者を勇敢にやっつける姿に憧れ、自分も同じように強くなりたいという思いから「戦いごっこ」にも夢中になります。

ヒーローごっこをする時は子ども全員がヒーローになりたがります。何かを怪獣に見立てて、みんなで一緒にキックやパンチ!ひとり遊びでも「戦いごっこ」を行う子どももいます。特に3歳児はヒーロー遊びが大好き!保育士はたまに怪獣役になって参加すると大喜び!お面や武器などを製作して遊ぶのも楽しいですね。

ヒーローになって戦う本人たちは、夢中になるあまり周囲に迷惑をかけてしまうことも多いです。他の子どもがケガや不快な思いをしないように、保育士が配慮することが必要です。

食べることへのコンプレックス

3歳児の食事は個人差があります。食べる量、好き嫌い、食べるスピードなどによって「食べ方」にも大きな違いがあります。それには体質や家庭環境など様々な要因が影響しています。

ちょっとしか食べない子、嫌いな食べ物が多い子、いつまでも食べ終わらない子への対応は、保育士の考え方や価値観によって違います。保育士の言葉や態度によって、子どもの中にある「スムーズに食べることができない」というコンプレックスの度合いも違ってくるのです。

全部食べる、嫌いなものを頑張って食べる、みんなと同じペースで食べ終わるなど、保育士が「理想的なイメージ」にこだわると、食が進まない子に対して「困った子ども」という意識を持つようになります。その気持ちは必ず子どもに伝わり、食事の時間になると元気がなくなります。

食育という意味でも、ある程度の量をバランス良く食べることは大切なこと。ただ、保育士がその考えに固執して、一方的に厳しく接することは避けた方がいいでしょう。食事の時間が嫌で、保育園に行きたくないと泣く子どもだっているのです。

3歳児にどう関わればいいの?接し方のポイントは?

感情や機嫌によってその時の様子がガラリと変わる3歳児!保育士から見える一面だけで「こんな子」と決めつけてしまわないよう注意しましょう。いろんな面を見せるのが3歳児であるため、それが大きな特徴のひとつということもあるでしょう。

どうすればいいのか具体的に伝えること

下記のように、大人は言い慣れていても、子どもには曖昧に伝わってしまう言葉があります。特に3歳児は「具体的にどうすればいいのか」を話すことで、行動への意欲も変わってきます。

【曖昧な言葉・その1】「早く」「急いで」
みんなよりも行動が遅くなる子どもに対して、保育士は「早く」「急いで」と言ってしまいがちでしょう。しかし子どもにとって「早く」「急いで」という言葉は、具体的にどうすることなのか意味が分かりません。本人がどうすればいいのか伝えることが必要です。

たとえば着替えに手間取っていたら「靴下は一番最後でいいよ」など、本人がもっとスムーズにできるような助言をします。また、手を洗う時に「こっちの水道空いてるよ」など、本人が気づかない部分をフォローするのもいいでしょう。

3歳児は生活習慣が自立したばかりなので、基本的には「早く」「急いで」と急かすのは適切ではありません。保育士は、本人が頑張っている様子を静かに見守る「ゆとり」が持てるといいですね。

【曖昧な言葉・その2】「きちんと」「ちゃんと」
お片づけの時に「きちんと片づけようね」「ちゃんとお片づけしてね」と言ってしまう保育士も多いのではないでしょうか。

「きちんと」とは具体的にどうすることなのか、「ちゃんと」とはどういうことなのか、分かりやすく子どもに伝えることが大切です。たとえば「ブロックは黄色い箱、人形は白い棚の上にお座りさせてね」など、子どもがすべき行動を具体的に示すようにすると、指示に従って動くことができます。

3歳児同士のケンカ!原因は主にこんなこと!

欲しいものがあるとすぐ手に入れようとする傾向があるのが3歳児!この時期、おもちゃの取り合いやテリトリー意識がぶつかってケンカになることが頻繁に起こります。自分が「欲しい」と思う気持ちが抑えられず、強引に取ってしまうこともあります。

2歳児の時とは違って、怒ったり泣いたりした後で気持ちが落ちつけば、保育士の話に耳を傾けることもできるようになります。保育士はまず抱っこして、本人の気持ちを受けとめます。興奮している時に説得することは逆効果です。

3歳児・担任保育士の「お悩みあるある」って、どんなこと?

3歳児の担任になって困ってしまうことは何でしょうか。ここでは保育園でありがちな「お悩みあるある」に保育士カモが答えてみました。

【お悩みあるある】

集団の中に入らず、部屋の隅でみんなの様子を見ている子がいます!

 
3歳児になると集団行動が増えていきます。みんなで簡単なげ0ムや伝承遊びを楽しむようになり、友達同士ではお互いに近くにいて、相手を意識しながら遊んでいるのです。

しかし、そんな子どもたちから離れた場所で、何もせずに様子をうかがっている子もいます。誰かと何かをして遊ぶことなく、絵本を読むときも一人だけ部屋の隅にいたり。保育士の立場からすると気になってしまい、ねざみんなと離れているのか悩んでしまう可能性こともあるでしょう。

保育士カモの提案!

まずは、その子の様子をもっとじっくり観察してみましょう。体はどちらを向いているか、何を見ているか、どんな表情をしているか、とにかく細かな所まで観察します。もし、表情が柔らかく不快そうでなかったら、しばらくそのままで様子を見ましょう。もしかすると、本人は決して「嫌な気持ち」ではないこともあります。

ここで重視すべきは「集団に入らないこと」ではなく、「本人なりに楽しんでいる」かもしれないということです。家で保育園の話をしていないか、保護者にこっそり聞いてみましょう。もしかしたら、友だちや先生の話をいっぱい話していることもあります。

保育士として大切なことは「何とかしなければ」と気負うことではなく、今の子どもの「ありのまま」を受け入れること。温かい気持ちで見守ることが最優先なのカモ!

3歳児の保護者が気になることは?下の子が生まれて赤ちゃん返り!?

本人が第一子であれば、3歳頃に下の子どもが生まれるケースも多いですね。赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしていたはずなのに、自分が赤ちゃんのようになっちゃった!お母さんにしてみれば、どうしたら元に戻るのか心配になってきます。

赤ちゃんが生まれて「自分のことを忘れてしまうのではないか」という不安が、無意識に赤ちゃんのような行動をする「退行現象」として現れます。自分のことができなくなったり、普段以上に甘えたり、時には涙ぐむことも!保育士はまず、この現象が異常でも大問題でもないことをお母さんに伝える必要があります。

本人が求めること全部に応えるのは難しくても、お母さんのできる範囲でスキンシップを行うことを提案してみましょう。抱っこやおんぶが難しい時は手をつないだり、これまで以上に「大好き」と伝えるなど、保育士は沢山のアイディアをお母さんに助言するようにしましょう。

3歳児の些細な変化を見逃さないようにしよう

年齢別の特徴にこだわると、本人の個性が見えづらくなります。特に3歳児は「表面に見えている個性」と「隠れている個性」が万華鏡のように変化します。赤ちゃんになったり、優等生になったり、そのめまぐるしい変化が3歳児の「かわいらしさ」なのかもしれません。ひとつの方向だけで見ないよう子どもひとりひとりに寄り添っていきたいですね。