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調剤薬局事務の資格とは?その気になる仕事内容とは

調剤薬局事務の資格を目指すメリットや、調剤薬局事務の仕事内容、年収、大変さなどを紹介!

日本には57,000軒もの調剤薬局(医師によって発行された処方箋を元に、薬の調剤を行っている薬局)が存在し、これはコンビニの数を上回っているのだとか…。

未曾有の高齢社会に突入した日本では、今後さらに調剤医療費は増加し、今よりも薬を求める患者さんの数が増えていくと言われています。

したがって、もしも調剤薬局で働けるスキルを持つ事ができれば、日本全国津々浦々…どこでも働き口に困らない!という人材になる事も、夢ではありません。しかも将来的には、今よりどんどんと需要が伸びていくと予測されているのが現状です。

ところが…
「でも、私は薬剤師ではないし、いまさら国家資格を目指すのも大変そう…」
と、自分とは無関係な業界だと諦めている方も多いのではないでしょうか?

そんな皆様へ!

調剤薬局で活躍しているのは、薬剤師ばかりではありません。ここでは、今からでも資格取得を目指せる「調剤薬局事務」というお仕事についてをお話しします。職探しの可能性を広げるヒントを紹介するので、ぜひ今後の参考にご一読ください。

「調剤薬局事務」の資格について…

調剤薬局事務の資格には、国家資格などのような公的なものがありません。取得を志すのなら、民間の検定試験を目指す事になるでしょう。

現在、様々な企業が調剤薬局事務の認定資格を主催していますが、ここでは、大手通信教育会社ユーキャンで取得を目指せる、JSMA認定の「調剤事務管理士(R)」に焦点を当ててお話しします。

調剤事務管理士(R)は難易度が低い!?未経験からでもOK!男性でも可能!

  • 「未経験でも挑戦しやすい資格にチャレンジしてみたい!」
  • 「結婚後や子育て中でも、より優位な立場で働き続けたい!」
  • 「一生有効な資格を持って、人生で起こる『もしも』のシーンに備えておきたい!」
  • 「薬や保険についてを深く理解してみたい!」

もしも、上のようにお考えなのであれば、ぜひ調剤事務管理士(R)の取得がオススメです。

調剤薬局事務、と聞くと、「専門的な知識を持った上で磨くスキルなのでは…!?」と身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。

ところが実際には、全くの未経験者や、初心者の方でも、気軽に取得を目指す事ができます。認定試験には受験資格が定められていないので、実務経験ゼロでもチャレンジできるという点は、この資格の大きなメリットだと言えるでしょう。

また、「事務=女性の仕事」という根強いイメージもありますが、ユーキャンの調剤事務管理士(R)は男性でも取得を目指す事が可能です。実際に受講している男性の方も珍しくはありません。

「未経験でも挑戦できる」という手頃な難易度や、「男性でも可能」という点、さらに今後期待されるニーズの高さから、調剤事務管理士(R)はユーキャンの人気講座ランキングで堂々の2位に輝いています。

資格の料金について…

ユーキャンで調剤事務管理士(R)の資格を取得するまでにかかる費用は、学費と受験料の2つです。

学費は教材費や指導費、消費税などを含めて、一括払いで39,000円、分割の場合は3,300円の12回払い(12ヵ月) となります。受験料は、税込で6,500円です。

したがって学費を一括払いした場合、総額で45,500円が必要になるでしょう。

ただし、ユーキャンの学費には教育訓練給付制度が適応されるので、条件を満たせば学費部分の2割が支給される事もあります。ご自身の事情やケースと照らし合わせて、ぜひ便利な制度を活用してみてはいかがでしょうか。

「調剤薬局事務」の仕事について…

調剤薬局事務は、一般的に以下のような業務を行っています。

  • 窓口業務(患者さんへの対応)
  • 処方箋情報の確認、入力
  • お薬手帳の発行
  • レセプト業務
  • 医薬品の発注、検品、入庫
  • などなど…

このほかにも、調剤補助や雑務、待合室の環境設備などを行う事もあります。在籍する企業や職場によって仕事内容は若干違ってくるケースもありますが、基本的に、薬の処方を行う薬剤師さんがスムーズに業務を進めるための、サポート役を担っています。

医療用のパソコン(レセコン)を扱うシーンも多く、パソコン操作は必須だといえるでしょう。とはいえ、職場により扱っているレセコンの機種やソフトには違いがあるため、エクセルやワードが使いこなせるか否かよりも、キーボードの入力スピードや的確さが重視されがちです。

そもそも、「レセプト業務」とは…

上記(『「調剤薬局事務」の仕事について…』)でも紹介していますが、調剤薬局事務として働く場合、ほとんどのケースでレセプト業務を避けては通れない…と言っても過言ではありません。

レセプトとは、「診療報酬明細書」、「調剤報酬明細書」のことを言います。

これは医療機関(病院や診療所、保険薬局など)から、医療保険者(市町村や健康保険組合など)への請求書で、たとえば診療報酬明細書の場合は、その医療機関で行われた保険医療行為の明細や、診療点数などが記載された書類です。

調剤薬局事務はその名の通り「調剤薬局」で働いているので、取り扱うレセプトは医療行為ではなく薬代の請求書(調剤レセプト)となるでしょう。

多くの方がご存知の通り、医療費や薬代には保険が適応されます。したがって患者さんは、医療費全体から医療保険者へ請求する金額を差し引いた一部(1割〜3割)を負担し、支払う事になります。

このとき差し引かれた7割〜9割の薬代は、月に一度、医療保険者へ請求を行うことで回収されます。この請求こそが「レセプト業務」のことで、請求によって入ってくるお金が薬局全体の収入となっています。

したがってレセプト業務は、その薬局の収入に関わる重大な責任を伴った仕事だと言えるでしょう。

調剤薬局事務と医療事務の違い

調剤薬局事務とよく似たニュアンスの職業に、医療事務という仕事があります。「何が違うのか、実はイマイチ理解できていない…」という方も多いのではないでしょうか。

医療事務も、調剤薬局事務と同じように、上記(『「調剤薬局事務」の仕事について…』)でお話ししたレセプトの作成や会計業務、患者さんへの対応などを行っています。同じような印象を持ってしまうのも仕方ないカモしれませんね。

しかし、これらの仕事の間には、以下で紹介する2つの大きな違いが存在しています。

  • 活躍をしている職場が異なる
  • 取り扱っている範囲の広さが異なる(=難易度が異なる)

まず第一に、ネーミング通り「医療事務」は病院などの医療機関で、「調剤薬局事務」は調剤薬局で活躍しています。働いている職場が異なる点は、大きな違いなのではないでしょうか。

また、活躍場所が異なるので、事務が取り扱っている範囲にも違いが生じます。

医療事務は薬だけでなく、患者さんへ施される処置や手術、入院などの広範囲を取り扱わなければけません。

これに対して調剤薬局事務は、薬のみをピンポイントで取り扱うことになるので、業務を果たすハードルも比較的低いのが特徴だと言えるでしょう。

このポイントは、上記(『調剤事務管理士(R)は難易度が低い!?未経験からでもOK!男性でも可能!』)でお話しした資格取得の難易度の低さにもリンクしています。

調剤薬局事務の就職先とは?

調剤薬局事務の就職先は、調剤薬局や病院附属の薬局がメインとなるでしょう。

雇用形態はほとんどがパートや派遣で、正社員として就職が叶うケースはあまり多くありません。もちろん正社員となる方も存在しますが、調剤薬局事務を目指す場合は「パート」が多いことを理解しておくべきでしょう。

ちなみに、比較的大きな企業であれば、調剤薬局事務を正社員として雇い入れているケースも多くなる傾向があります。

もしも「なかなか正社員になれない」という事をデメリットだと感じるのであれば、調剤薬局事務の資格取得や、就職・転職活動をオススメすることはできません。ご自身のライフスタイルや感じ方と相談して、後悔のない選択に生かすべきでしょう。

  • 「フルタイムではなく、休みが多くとれる働き方をしたい!」
  • 「自分のライフスタイルに合った勤務時間を希望している!」
  • 「子育てや家事との両立を叶えたい!」

などなど、休みが取りやすいポイントや、フルタイムにこだわる必要がない生活スタイルなのであれば、ピッタリな選択肢となるカモしれませんね。

やりがいについて…

調剤薬局事務は、その薬局の顔だと言っても過言ではありません。

もちろん調剤薬局事務は調剤を行っているわけではないのですが、患者さんから発せられる「ありがとう」や「助かったよ」という感謝の気持ちは、窓口で対面している事務へ伝えられるシーンが多くなりがちです。

中には何度も薬局を訪れるうちに顔見知りになり、気さくに話しかけてくれる患者さんもいらっしゃいます。

接客が得意な方や、人とのコミュニケーションに喜びを得るタイプであれば、このような患者さんとのつながりに、やりがいを感じる事も多いでしょう。

また、資格取得までは難易度は低い…と紹介していますが、実際に働き始めると責任の大きな業務に携わるシーンが多々あります。

そもそも、調剤薬局で扱っている薬は、人の命を左右させるものです。

薬名を覚えるまで、また業務内容に慣れるまでは、レセコンへの入力などでストレスや緊張感を感じる事も多いでしょう。また、月に1回しかないレセプト業務でも、薬局の収入に関わる大きな責任が伴います。

覚えることも多く多忙な仕事なので、初めのうちは苦労も少なくありません。しかし、だからこそ、社会へ貢献している!と、やりがいを感じながら、有意義に取り組むことにつながるのではないでしょうか。

年収について…

日本全国に働き口のある調剤薬局事務ですが、収入面では薬剤師ほどの高収入は期待できない様子です。それでも、一般事務と比較すれば高い水準になるのではないでしょうか。

正社員の場合、一般的な月収相場はおよそ20万円ほど、年収では300万円弱だと言われています。

とはいえ、これは近年の急激な薬局増加に伴い、新たに雇用された若手の調剤薬局事務の収入が相場になっているため、平均値が伸び悩んでいることが原因なのカモしれません。今後、勤務年数の長い社員が登場すれば、さらに平均値もアップしていくのではないでしょうか。

また時給で働く場合、派遣が1500円〜1800円で、パートになると800円〜1000円ほどが相場だと言われています。

パートや派遣の場合、「可能な限り稼ぎたい派」や、「ご主人の扶養控除から抜けないようにおさえたい派」など、ライフスタイルや考え方によって収入額にも大きな差が生じるため、一概に平均的な年収を紹介することはできません。

もちろん時給相場も地域ごとに違いがあるので、身近なデータが気になる場合は、お住まいのエリアでの求人案件をチェックしてみることをオススメします。

調剤薬局事務の大変な部分、デメリットなどは?

調剤薬局業務の大変さといえば、やはり業務の多さや大変さに対しての、収入の少なさにあるのではないでしょうか。

「薬剤師よりは低収入」、「一般事務よりは多い」というラインにメリットを感じることができれば問題ありませんが、現役で調剤薬局事務として活躍する方の中には「忙しいのに、収入が低いと思う!」と、不満を抱くケースも珍しくはないでしょう。

このデメリットは就職・転職活動の時点で、求人票や条件をしっかりと確認したり、前もって職場見学に行くなどすることで、ある程度は予防できるカモしれません。

「せっかく働くのであれば、少しでも多く給料が欲しい!」と願うのであれば、収入面にもこだわった求人探しをオススメします。

また、調剤薬局の待合室では、イライラしている患者さんも珍しくはありません。そんな方の不満を膨らませないよう、迅速で適切な対応をしなくてはいけないポイントも、医療事務や調剤薬局事務にありがちなストレスの一つです。

待合室の雰囲気は職場ごとに違いがありますが、誰であっても、調剤薬局で長時間待たされることに不快感を感じてしまうものです。そんな患者さんと対面している調剤薬局事務は、注意深さと同時に、スピード感のある業務が求められる事もあるでしょう。

調剤薬局事務は、あなたの可能性を広げる武器になるカモ!

「国家資格は持っていないけど、今後も需要がアップする可能性のある調剤薬局で働きたい…」と、お考えなのであれば、まずは資格取得を目指して勉強をスタートさせる事をオススメします。

じつは、調剤薬局事務として働く場合に、特別な資格は必要ありません。したがって今回紹介した資格を持っていなくても、調剤薬局事務の募集へ挑戦することは可能なのです。

とはいえ、資格を持っている応募者に対して「未経験だけど、勉強をしてきた人材だ」、「自ら学ぼうという姿勢を持った人だ」という好印象を抱く採用担当者も珍しくはありません。

もちろん勉強で得た知識を実務に生かす事ができるのは大きな利点ですが、この資格を取得する大きなメリットは、就職・転職活動でのイメージアップを叶える武器になる…というポイントにあるのカモしれませんね。

薬剤師でなくても、調剤薬局で働く事は可能です。今後の可能性を広げたいのであれば、ぜひ調剤薬局事務への挑戦を視野に入れてみてはいかがでしょうか?