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薬剤師が勤務1年目で辞めるのはデメリットが大きいので、転職はやめたほうがいい?

薬剤師が勤務1年目で辞めるのはリスクが大きい?

前職の職歴が短い場合、特に1年未満に転職を希望している場合は、一般にはデメリットになると考えるべきでしょう。

しかし、薬剤師に限らず、前職の職歴が長い方が必ずしも有利というわけではなく、どういう理由で転職に至ったのか、前職を辞めた理由の方が採用担当者としては気になるところです。

特に女性の場合、結婚、出産、子育てなど、やむを得ない理由がいつ起こるのかわかりませんので、これは採用担当者も納得できるはずです。

あとは病気で辞めた場合(現在は回復しているのが条件になるでしょう)や親の介護やご主人の転勤に伴う引っ越しなど、これも納得できるパターンでしょう。

そういった、一般的に納得できる理由がある場合は特に問題にはならないでしょう。問題はそれ以外の理由の場合です。

勤務して1年目で転職する場合にデメリットになる理由

例えば、病院勤務薬剤師からドラッグストアに転職したい場合の理由として病院勤務のどこに問題を感じて辞めたのか、その理由がポイントになります。

病院勤務には病院勤務ならではのデメリットがあります。そのデメリットに耐えられなかった者がドラッグトアで耐える事ができるのかどうか疑問に思うからです。

特に難しいのは人間関係で辞めた場合です。人間関係はどの業界のどの職種にも存在します。

病院特有の縦社会ゆえの特殊な人間関係になじめずにやめた場合、採用担当者が病院勤務経験者で実態を良く把握している人なら理解される可能性がありますが、大企業の場合、人事担当者は人事専門を任されているだけで薬剤師であるかどうかすらわかりません。

そういったことは、単なる学生気分が抜けない、社会人になり切れていない人間としてしか判断されない可能性があります。

労働条件がキツイという理由であったなら例えば、労働基準法違反で行政から是正勧告を受けた実態があるとか、何らかの証拠のようなものを出す事が出来れば問題はありませんが、人間関係の問題は証拠が残りにくいので難しいでしょう。

たとえ、厳しい人間関係であっても、最低1年間は丸々、勤めてから転職の方が良いのが原則カモ

勤務して1年目で転職する場合にメリットになる理由

今度は逆にメリットを考えてみます。メリットはまだ新卒とそれほど変わらないので、教育すれば仕事も覚えますし、職場になじむ可能性が高いという利点があります。

就職浪人ではなく少しでも実務経験をしていますので、それも雇用者としてのメリットにはなります。さらに転職者本人としては、何より、ストレスなどで病気になる事を予防できます。これは将来を考えると、最大のメリットといえるでしょう。

勤務して1年目で転職する為の対策

それでも、一般的にはデメリットの方が大きいと言えます。なぜなら日本はまだ終身雇用の空気が根強いので、転職するにしても、3年は同じ場所に勤めていた人の方が優遇はされます。

転職先の人事担当者からすれば、うちに来ても同じように直ぐに転職してしまうのではないかという危惧がぬぐえないからです。

よって、1年未満で転職するなら、客観的で明確な理由を用意するか、人手不足な場所でしか採用は難しいと覚悟しておく必要はあります。

しかし、鬱病になるほどの人間関係のストレスがあるなど、やむを得ず、転職せざるを得ない状況に追い込まれる場合もあります。

そんなときはむしろ、早く転職しないと今後さらに厳しい状況になるので、以下をチェックしたうえで早めに転職準備すべきです。

「改善の見込みは全くないかどうか」
「できる対処はしたか(自分にも非はないか冷静にチェックする、人事担当者や部署に状況を訴えるなど)」

勤務して1年目で転職する場合の自己アピールの仕方

次に、転職先の面接時の注意点です。具体的には自分の気質はこういう長所、短所があり、前職ではこういう仕事内容で自分の長所があまり活かせなかったが、御社の職種、職場であれば自身の長所を活かせると思うから転職を希望しました。

というような明確な理由を説明できるようにしておくことが必須となるでしょう。

ここでは、3つのパターンを想定してみます。

  1. 病院勤務薬剤師へ転職希望している人
  2. 調剤が得意、コミニュケーション能力、チームワークで働く協調性を持っている、夜勤もそれほど苦にならないなど、収入よりもキャリアが積めることを優先したいなど、病院勤務に向いていることをアピールします。

  3. ドラッグストアへ転職希望している人
  4. 長時間労働に耐えられる体力、雑用(医薬品以外の販売、商品管理など、小売店としての仕事が多い)が苦にならない、市販薬を売る事に抵抗がない(薬剤師の深い薬学知識を活かせない)、調剤をしなくても平気(キャリアを積めない)など、向いている事をアピールします。

  5. 調剤薬局勤務薬剤師へ転職希望している人
  6. コツコツと単純労働する事が苦にならない、女性ばかりの職場でもうまく対処できる能力がある、狭い調剤室で長時間勤務しても苦にならないなど、アピールします。

みんなの転職理由を聞いて参考にしよう

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人間関係:女性/やりがいを感じなければできない仕事

人間関係

転職を決断した理由を教えて下さい

職場での人間関係トラブルです。女性の先輩は10~20歳以上歳が離れており、男性の方も年配の方が多い職場という事もあり、職場に溶け込む事に時間がかかりました。中でも、女性の先輩同士は長年の付き合いがある為、非常に仲が良く新人の入り込む隙間が与えられず、コミュニケーションをとるのが大変でした。

仕事のやり方を質問したい・教わりたいという意欲があっても、コミュニケーションをとる事が出来ない為、いつまでも新しい事が覚えられない状況でした。自分の能力をもっと発揮できる場所で、働きたいと思った事をきっかけに転職を決意しました。

転職活動の内容を教えて下さい

会社へ退職願を出してから1か月間の間に薬剤師転職サイトに登録し転職活動をはじめました。勤務しながらの就職活動は、時間が中々取りづらい事もありスムーズに行かない事もありましたが、会社側としては、自分は直退職する人間なので「面接がある」という事を素直に告げれば、融通を効かせてくれました。

結果、転職先の会社では人間関係は良好で、分からない事を聞いて答えが返ってくるという環境のおかげで毎日充実しながら職務をこなしております。先輩達からのアドバイスや手厚いサポートのおかげで自分も大きく成長したと実感しております。現状を変化させたいという意思に従い、行動を起こした事で成功を掴む事が出来、よかったと思っております。

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まとめ

一般には、勤務歴が3年以内の転職は難しいものです。しかし、薬剤師は比較的、転職率が高い業界ですし、売り手市場です。その為、人事担当者も要は、雇用した場合にさらに転職する確率がどの程度あるのかを気にしています。

何より、1年目だと未知な部分が多いからです。そこで、前職を辞めた理由を可能な限り明確に説得的に説明できる事と、新卒同様、自己アピールをしっかりとすることが必須となるでしょう。

1年目なら教育のコストがかかる分、なるべく長く勤務してもらいたいのが転職先の本音ですし全てがメリットだらけの職場など存在しません。

まずは自身の気質、特にどんなことに向いているのか、しっかり把握する事が何より肝心カモ

どうしても今の職場が辛い時は薬剤師転職サイトに相談

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