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海外と日本の薬局の違いとは?サービスの違いを解説します。

海外と日本の薬局には違いがあります。その違いを知っていただき、日本の薬局はどうするべきか考えませんか?

多くの薬剤師の方は、海外の薬局と日本の薬局の間には、違いがあるということはご存知だと思います。

例えば海外の薬局(薬剤師)には処方権があるが、日本の薬剤師には処方権がないということは多くの薬剤師さんはご存知だと思います。

そのため、実際に海外薬剤師さんの地位や立場は非常に高く、医師や弁護士と同等かそれに次ぐものです。また海外において、子供が将来就きたい仕事ランキングでも、薬剤師はとても高くランキングされています。

日本の薬局と海外の薬局では何が違うのかそれをご紹介いたします。

「日本の薬局(薬剤師)これからどのようには立ち回るべきなのか」

「どのように対応するべきなのか」

「日本では何が正しいのか」

などを議論する際の一つの材料となればと思っています。

日本において、薬局側の謝罪に対して、暴言を吐くとどうなる?

日本人には、「お客様は神様」という考え方がありますが、中には「客が一番偉い」と勘違いして理解している人がいます。

薬局においても同じような薬を受け取るのが遅いと、薬局側は「長時間お待たせして申し訳ありません」と謝罪しますが、暴言を吐く人もいます。

しかし、日本では暴言に対して、さらに謝罪したり、次の来院時にはもっと良い対応をしようと心がけることが多いようです。

「この対応は、日本人だけがもつ、ことなかれ主義(その場を何とかしのごうとすること)」

という考えに基づいたものですよね。これってその場を解決するはできるのですが、根本的な解決方法にはなっていないですよね、

これではまた同じことが繰り返されます。根本的な解決方法を探すことが重要だカモ

アメリカにおいて、薬局側の謝罪に対して、暴言を吐くとどうなる?

多くの日本人が海外旅行に行くと感じることですが、お店のスタッフはそれほど親切ではないです。しかし、愛想はないものの、仕事はしっかりとしてくれます。

これは考え方の違いで、サービス(薬局であれば薬を渡す、服薬指導を行う)が目的であり、愛想を振りまくことは業務とは関係ないということがあるためです。

アメリカで薬局側に暴言を吐くと、場合によっては薬局側から暴言や攻撃、場合によっては訴訟を起こされることも考えられます。日本のようにさらに謝罪して何とかその場を納めようという考え方はありません。

カナダにおいて、薬局側の謝罪に対して、暴言を吐くとどうなる?

カナダの病院や薬局を訪れると、面白いことを見ることができます。それは診察や薬の受け渡しを待っている患者さんが、みんな静かに座って待っているということです。

日本人も同じように静かに待っていますが、イライラして歩き回ったり、スタッフに状況を確認したりする人を見かけることもしばしばあると思います。しかし、カナダではそのようなことはほぼないようです。

なぜなら、カナダではサービスを提供する側(例えば薬局)に拒否する権利があることが、広く知られているためです。もし患者が薬局側に対して暴言を吐いた場合、すぐさまサービスがストップされ、取り消されます

つまり、その患者さんは少なくとも今回分のお薬をその薬局で受け取ることはできません。

一度このようなことで拒否されると、基本的にはその薬局で薬を受け取ることは、一生できません。

暴言の情報やその事実は、薬歴などと同様にコンピューターで管理されているためです。

カナダにおいては、薬局(薬剤師)はとても信頼されており、医師などと同様に社会的地位が高いとされています。その背景には、カナダにおける薬剤師の職務内容や権限が関与しています。

日本における薬剤師の職務内容・権限とは?
調剤業務、監査業務、服薬指導業務などの薬に直接触れる仕事は、薬剤師免許を持った薬剤師にしかできません。

薬局には受け付けスタッフを初めとして他のスタッフもありますが、それらのスタッフができる仕事は上記以外に限られています。

当然ですが、医師の処方箋なしで、薬剤師が勝手にお薬を患者さんにお渡しすることはできません。

カナダにおける薬剤師の職務内容・権限とは?
カナダの薬剤師の業務には、日本の薬剤師が行う仕事はもちろんすべて含まれます。調剤業務に関しては、基本的に助手(アシスタント)が行います。

助手がいないときには薬剤師が行います。その後の監査業務と服薬指導業務は、薬剤師にしか行うことができません。

さらにカナダの薬剤師には、日本とことなる2つの権限が与えられています。処方権予防接種業務です。

処方権といっても、薬剤師が診察して新しい薬を処方することではありません。医師による処方箋を元に過去6ヶ月間以上服用している場合に限り、同じお薬を薬局で処方箋なしでお渡しできるというものです。

したがって、処方権という名前ですが、日本人がイメージしているような処方権ではありません。

もう1つの権限は、予防接種を実施することができるという点です。日本ではインフルエンザや水疱瘡などの予防接種は病院でしか受けることができませんが、カナダでは一部の予防接種に関しては、薬局で薬剤師が行うことができます。

代表的なものはインフルエンザワクチン、子宮頸がんワクチン、帯状疱疹ワクチンがあります。

カナダは移民の割合が非常に高い国だカモ。そのような国民を統率することはむずかしいのですが、それを可能にしているのは国民一人ひとりがダイバシティー(多様性)を理解しているから。

ダイバシティーを理解した上でどのように行動することがよいのか。その結論の一つが病院や薬局における行動だカモ

まとめ

カナダの薬剤師は、日本の薬剤師よりも多くの権限を持っており、社会的地位も高いです。そのことを、サービスを受ける側(患者)も理解しているため、暴言を吐くなどの行為はほぼ行われません。

日本とは異なります。日本の薬剤師もカナダの薬剤師と同様の地位となり、多くの権限を持つようになりたいものです。

それには、法律改正など色々なことを解決する必要がありますが、地位向上を目指すことは重要なことではないでしょうか。