1. ホーム
  2. 薬剤師現場のコラム
  3. ≫4月から「かかりつけ薬剤師」が始まりましたが患者さんにメリットはあるのでしょうか?

4月から「かかりつけ薬剤師」が始まりましたが患者さんにメリットはあるのでしょうか?

厚生労働書は2016年4月の診療報酬でかかりつけ薬剤師・薬局制度を導入しました。患者さん達はどのように感じているのでしょうか。

471733

かかりつけ薬局と薬剤師が平成28年4月の診療報酬の改訂によって導入されましたが、以下のようなことで話題になっています。

  • 高度急性期と一般急性期を担う病床の機能を明確化すること
  • 緩和ケアを含むがん医療の推進について
  • 精神疾患に対する医療の推進について
  • 認知症への対策への推進について
  • 救急医療、小児医療、周産期医療の推進について
  • リハビリテーションの推進について
  • 歯科医療の推進について
  • 投薬管理・指導の的確性の推進について
  • 手術などの技術料の適正な評価など

そのなかにすでに平成26年の改訂でも「かかりつけ薬局」がありましたが、今回の改訂で「かかりつけ薬剤師」が加わりました。

今回の変更で注目されていること

今回の変更で医療機関が注目されているのは、手術技術の評価とかかりつけ歯科です。若手が手術するのといくつもの手術を成功させている人が手術する場合の診療報酬は今まで同じでした。

また歯科治療に関しては実際の虫歯の治療よりも、歯周病等の予防に力を入れることとなりました。(これは実際には予防歯科の発達により、虫歯治療そのものが減ってきたことにも関係があります)

もう一つは訪問看護に関することです。寝たきり老人が入院できる病院が少なくなり、家で介護することが増えました。対応として訪問看護に対する評価をかえてましたがこれに関してはかつての方が良かったという人もいます。

今回の改訂の基本的な考え方

今回の改訂の基本的な考え方は4つあります。かかりつけ薬剤師は患者が選択します。そのかかりつけ薬剤師は処方医と連携する必要があります。

かかりつけ薬剤師はかかりつけ薬局で患者から決められることになっています。かかりつけ薬剤師を選択できるのはかかりつけ薬局だけです。

在宅訪問を実施するかどうか、薬局を開局している時間(今まではある一定の時間以降には深夜調剤料がつきました)、相談時の患者さんに対するプライバシーへの配慮ができているかによってかかりつけ薬局となります。かかりつけ薬剤師には患者に丁寧な情報提供をする必要があります。

具体的にはかかりつけ薬剤師はどう評価されるのカモ

かかりつけ薬剤師の評価

かかりつけ薬剤師指導料が70点(700円 3割負担で210円)が追加できます。時間外等加算、採択医療に係る点数、薬剤料、特定保険医療材料料を一つにまとめて270点(2700円、3割負担で810円)加算できます。

かかりつけ薬剤師になるには色々な資格が必要ですが、今回は患者さんからみた、かかりつけ薬剤師ですので省きます。

じゃあ 患者さんにとってかかりつけ薬剤師ってどうなのカモ

患者さんにとってのメリットとは?

例えば、がんでチーム治療に入っている薬剤師が、かかりつけ薬剤師だと今までの状況も把握してもらっているし、自分の希望も伝えやすいことがあります。治療を決めるときにかかりつけ薬剤師からお医者さんに自分の希望を伝えてもらえる可能性があります。

しかし、その他にメリットを感じません。かかりつけ薬剤師と処方の関係ですが、「お薬手帳」をまじめに使っている人にとって何がかわるか分かりません。処方箋に臨床検査値を加えるという病院も出てきていますが、お薬手帳にもそれを記載する欄があります。

しかも、薬剤相互作用などは、少なくともお薬手帳を提出してシールを貼ってもらっているときに注意してもらえれば分かる話でしょう。

処方医との連携に関しては処方箋に疑義事項を記載する欄がありますが、それをファックスで薬局に送付した後に、戻ってきた例はみたこともありませんし、専門病院が遠くて、薬局を近くに選んだ場合は処方医との連携は非常に難しいと思います。

かかりつけ医とかかりつけ薬在師を持った場合には利点があるかもしれません。生活習慣病の場合には残薬確認などをどちらがするかを決めておくと便利かもしれません。処方は医師にしかできませんので、薬剤師から連絡をする必要があります。

今後の期待

私の場合はドラッグストアで月に1回薬剤を処方してもらっています。お薬手帳に臨床検査値も記載しているので、ほとんどかかりつけ薬剤師には魅力を感じません。

私はサプリメントをとりませんが、サプリメントにも薬剤との相互作用が報告されているモノがいくつもあります。体調も聞かれるのですが、その体調を医師に報告して、薬剤を変更しているので、それを説明している様な気がします。

かかりつけ薬剤師さんが「今日の処方箋をみると、新薬が出ています。この薬の場合には急性の副作用としてはXXがあります。その副作用が出た場合には薬を飲むのをやめてすぐにお医者さんに連絡してください。」といってもらえると助かります。

また、長期にわたると、むくみがないのに体重が増える場合がある薬もあるので、そのあたりも観察してもらって、「最近、お太りになられたみたいですが、3か月前から始められている、YYの副作用ではむくみがないのに太るというのがありますので、食べすぎとかがなければ一度お医者さんと相談してみてください。」というようなことをいってもらうとメリットを感じるかもしれません。

意外にお医者さんは軽い副作用に見逃しがちなので、そちらの方を積極的に集めていくことと、残薬管理が大切になると思います。