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JASRACは音楽産業を支える屋台骨!年収や採用条件をチェック


法律知識を武器に音楽業界で働きたい方へ!

jasrac

常日頃から音楽をよく聞く方であれば、「JASRAC」という団体の名称は聞いたことがある人も多いでしょう。JASRACとは、正式名称を「一般社団法人日本音楽著作権協会」といいます。その名の通り、音楽にかかる「著作権」を管理することを事業としており、国内はもとより海外の著作権団体とも提携し、広く活動を展開しています。

一般社団法人とはとどのつまり非営利法人の一種ですから、上場もしていませんし、例えばそこで働く人たちの年収といったお金にまつわることも中々外からは想像できない部分が多々あります。

今回は、JASRACの事業内容や、勤務する人たちの待遇などについてお伝えします。

JASRACでの年収はどれくらいですか?

さて、JASRACで働く職員の年収はどのくらいなのでしょうか。通常の上場企業ですと「有価証券報告書」等に従業員の平均年収が記載されているのですが、一般社団法人であるJASRACからはそうした報告書が発表されていません。ではまったく分からないのか、というと必ずしもそうではなく、「推定」は可能です。

JASRACのホームページでは「情報公開」のページがあり、そこには「2016年度事業報告書」と「2017年度収支予算書」がアップされています。前者によると、JASRACの従業員数は2017年度3月末時点で嘱託職員含め486人とあります。また後者の資料において、2017年度の職員の給与の予算は年間で「3,423,504千円」とあります。

給与の予算額を職員数で割ると、約702万円という数字が出てきます。あくまで予算額ですし、推定の範囲内ではありますが、JASRACの職員の平均年収はおおよそ700万円あたりと考えられます。しかもこの数字は嘱託職員の人数も含めたものですので、正規職員の年収は700万円を相当程度超えた水準にあるのではないでしょうか。

団体の性質上、特定の業界内で比較するのは難しいですが、平均年収700万円以上となれば、これは全業種においても高い数値といって差し支えないでしょう。

※参照:情報公開 JASRAC

どんな人材を必要としているか

では、JASRACではどのような人材を必要しているのでしょうか。
そもそもJASRACではどのような業務が行われているのか、あまりイメージがわかないというのが多くの人の本音でしょう。JASRACの正式名称は、冒頭で記した通り「一般社団法人日本音楽著作権協会」です。

あまねく音楽に関し、作曲家や作詞家にいわゆる「著作権」が認めらることは広く知られていることですが、この著作権を作曲家や作詞家から「委託されて管理している」のがJASRACなのです。

音楽は、コンサートやカラオケは言わずもがな、昨今においてはネット配信など非常に多様な場面・メディアにおいて使用されています。自分以外の誰かが生み出した音楽を用いる場合、基本的には著作権者に対して手数料を払う必要があります。JASRACのコアたる事業は、こうした音楽の著作権にまつわる手数料等の流れを一元的に集約・管理し、音楽のスムーズな流通をサポートすることなのです。

では実際にこれらの業務に携わるうえで、JASRACはどんな人物像を想定しているのでしょうか。JASRAのサイトの「採用情報」ページから確認できる「採用Q&A」(2018年新卒採用ページ)には、次のような部分があります。

「Q・どのような人物を必要としていますか?」
「A・コミュニケーション力+論理的思考力+問題解決への行動力。これらがキーワードです。皆さんの魅力を存分にみせてください。」

※参照:採用Q&A

必要な能力として、「コミュニケーション力」「論理的思考力」「問題解決への行動力」が挙げられています。コミュニケーション力に関しては、実際のアーティストはもちろん、海外の団体とも折衝が必要になるという点をふまえているのでしょう。また論理的思考力に関しては、著作権という法律上の概念が事業のコアにあるため、その扱いを厳密に行える能力を指していると考えられます。

そして問題解決への行動力は、近年インターネットの急速な普及とともに音楽が多様なシーンで用いられるようになったため、そのような「新しい場において」著作権をどのように保護すべきか、しかるべき方法を導き出せる人材、という意味でしょう。
いずれにせよ、土台は合理的な考え方ができ、著作権という難解な概念を適切に運用できる高い思考力と実務遂行能力を備えた人物が求められていると考えられます。

JASRACで行っている採用活動

JASRACのホームページにおける「採用活動」のページでは、2017年9月現在2018年の新卒採用の情報のみが確認でき、現在中途採用を行っているかは不明確です。
新卒採用の募集要項等をみると、業務部門・管理部門・総務部門の3部門に配属可能性のある総合職採用として15名程度が予定されているようです。

新卒として入職する時点においては特別な知識や資格等が問われているわけではないようですが、前述の採用Q&Aのページを今一度確認すると、とりわけ法律に関しては「十分に理解できる能力」がマストなようです。著作権を扱うビジネスである以上、これは当然といえるでしょう。

中途採用を想定した場合はなおのこと、法律に関しては一定の知識レベルが求められると考えてよさそうです。

音楽に愛があり、論理的思考力が高い人であればチャレンジの価値あり!

JASRACで働くうえでは、「音楽」と「法律」がキーワードになりそうです。もちろん職員自身が音楽や詞を作るような「業務」はないと思われまかが、やはり音楽にまつわる仕事である以上、そこに対する情熱がないと働く意味を見失いがちになるのではないでしょうか。

一方、音楽という“アート”の対極にあるような「著作権」=「法律」を適切に管理することがJASRACの事業の根幹です。司法試験の難易度を引き合いにだすまでもなく、法律は非常に難解で扱いの難しいものです。だからこそ、法律を扱ううえで求められる論理的思考力に自信がある人であれば、JASRACはチャレンジしがいがある団体といえるでしょう。