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聞きたいけど聞きにくい「中退」からの就職活動を成功させるためにできることとは

1人で悩まないで誰かに相談を!中退からの就職には必ず突破口がある

進学の道を一度は選んだものの、何らかの事情があって中退をする人は大勢います。高校を中退する人と大学を中退する人では、中退率や中退理由が異なる面はありますが、いずれにしても就職活動がやりにくくなる傾向があります。

それぞれの中退理由を深く掘り下げていけば、本人の力の及ばないようなやむを得ない事情があることも多いですが、書類上の第一印象が良くなることはあまりありません。

本人に働く意欲と自信があるにもかかわらず、中退という経歴がネックになって書類選考に通過できないのはとても歯がゆいものです。そこで、高校や大学を中退する人の就職活動を成功させるために役立つ情報をご紹介するので、これを参考にしてあきらめずに就職にチャレンジしてみてください。

中退の現状とは

平成26年に文部科学省が発表した「学生の中途退学や休学等の状況について」という調査結果の取りまとめによると、平成24年度に全国の大学、短大、専門学校に在籍していた学生の総数に対して2.65%の学生が中退し、2.3%の人が休学をしていることがわかりました。

中退理由の内訳で多かったのが「経済的理由」「学業不振」「就職」「転学」で、最も多かったのが「経済的理由」となっています。また、休学者の状況を見ると、「海外留学」など学業に関連する理由も上位でしたが、中退と同じく「経済的理由」が最も多いことがわかります。

中退

※参照 学生の中途退学や休学等の状況について:文部科学省

難関大学やその他人気の高い学校の競争率は激しいままですが、多くの大学は少子化の影響で定員割れしているところも多く、選り好みをしなければ大学には現役で入ることができる時代です。そのため、高校はもちろんですが、大学や短大、専門学校等への進学率は上昇しています。

しかし、学費を負担する親世代に目を向けてみると、不景気の影響で所得は減少傾向、雇用は不安定ということもあり、学費を卒業まで負担することができなくなる家庭もあります。奨学金制度を利用したとしても、卒業後の返済に苦しむケースが後を絶ちません。

様々な事情が絡み合うことによって、学業に集中することが困難になった学生の多くは、中退して就職をするという道を選択します。しかし、「中退」という経歴がネックとなってしまい、思うように就職活動が進まないことも少なくないのが現実です。

既卒者に比べると経歴上不利かもしれませんが、就職を成功させている人は大勢います。ではどうすれば中退後の就職活動を実りあるものにできるでしょうか。

履歴書の学歴は正確に/中退はマイナス印象にならない?

中退と履歴書

学校を中退した場合は、履歴書の学歴欄の「卒業」と書くべきところを「中退」としなければなりません。もし中退と書かなかったとしても、時系列で経歴を追っていけば空白期間があることはすぐにわかりますし、中退という経歴があることを正直に申告せず後にそのことが判明した場合、学歴詐称で解雇される可能性もあります。

履歴書に中退と書くことには抵抗を感じるかもしれませんが、中退者を受け入れない企業でなければ、書類選考を通過することは可能です。もちろん卒業しているほうが望ましいのは確かですが、しっかりとした理由があれば中退そのものが問題にはならないこともあります。

履歴書に理由の詳細を書いておく必要はありませんが、経済的理由で中退した場合などは「家庭の事情により」という文言を付け加えておくと、ただ「中退」と書かれているよりも印象はやわらぐでしょう。

ちなみに、「単位が取得できなかった」や「環境に馴染めなかった」という中退理由は、マイナスイメージが強いので、書類選考の段階で断られてしまう可能性が高くなります。

履歴書は「正直に」「正確に」が大原則。中退のことはあまり触れられたくない事実カモしれないけど、中退と書いて書類選考に通過できたら、理由によっては採用の可能性が十分にあるということ。
理由をしっかり説明できるように準備すれば、自信を持って面接に臨めるカモ。

シーン別に見た中退後の転職活動とは

高校中退と大学中退では社会の評価が異なります。また、休学中に就職活動をする場合、中退する人とは違う理由を持っていることもあります。

もちろんどのケースも就職可能ですが、やはり新卒や既卒とは違った工夫が必要になるので、高校中退の場合と大学中退の場合、そして休学中の場合で、どのような就職活動をするのか考える必要があります。

高校を中退した場合の就職活動は全般に厳しい

高校中退者の最終学歴は中卒です。学歴不問の職種もあるので正社員としての道がないわけではありませんが、正社員を募集している企業が求めている条件は最低でも高卒というものが多く、高校中退の場合は選択肢があまりない中での就職活動になってしまいます。

高校中退は大学中退とはまた理由が少し異なるかもしれませんが、事情がどのようなものであれ中退後すぐ就職するのは難しいかもしれません。

高校は卒業できなくても、「高等学校卒業程度認定試験」に合格すれば、高卒と同等の資格を取得することができるよ。高校中退の場合、アルバイトならすぐに見つかるはずだから、働きながら高卒資格を取得して、それから就職活動をするという流れにすれば選択肢が増えるカモ。

大学を中退した人の就職活動は中退理由がカギ

大学中退者の最終学歴は高卒ですが、少なくとも中退した大学に入学できるだけの学力は証明されています。そのため、最終学歴として大卒が必須条件となっていなければ一定の評価を得られる可能性はあります。

ただし、中退理由や中退後から就職活動をするまでの期間をどう過ごしていたのかについては、面接で必ず聞かれると思っておいたほうがいいでしょう。

その際に面接官が納得するような説明ができれば中退が障害になることはありませんが、厳しいツッコミが入ることは想定に入れておく必要があるでしょう。

中退したということは「続けるべきことを途中でやめてしまった」ということになるから、正当な理由がないとなかなか受け入れてはもらえないもの。

大学の場合は自分の意思で進学していることが多いからなおさらカモしれないね。新卒の就職活動なら大学側のサポートもあるけど中退者にはないので、その代わりとなるエージェントにサポートを依頼すると中退理由や面接対応のアドバイスをもらえるから心強いカモ。

休学中の就職活動は中退か復学かで扱いが違う

大学休学中に就職活動を行うことは可能ですが、卒業見込みがあるわけではなく中退して就職するということであれば、履歴書にそのことを明記する必要がありますし、面接でも伝えなければなりません。

そのような意味では、大学中退と同様に正当な理由があるかどうかが評価の分かれ目になります。

復学して卒業する予定の人が休学中に就職活動をすることは問題ないよ。在学中の人とは書類が異なる場合もあるけど、大学側のサポートも受けられるので新卒としての就職活動ができるから大丈夫。

中退予定の場合は大学中退後の就職活動と同様に、エージェントの力を借りたほうが慣れない就職活動もスムーズカモ。

中退が就職に与える影響

学歴が中退で終わっていたとしても、働くチャンスが全く途絶えてしまうわけではありません。それでも、卒業している人と中退している人であればやはり卒業している人のほうが有利で、中退という経歴が就職に与える影響は小さくないのが現実です。

経済的な理由などやむを得ない事情があっての中退だったとしても、書類選考が通らず面接すら受けられないケースはあり、能力があっても正規雇用の職になかなか就けないという状況に陥る可能性は誰でもありうることです。

そのような状況を打開するためには、企業との太いパイプを持つエージェントに仲介してもらうという方法がおすすめです。エージェントのコンサルタントは、就職に関するアドバイスだけでなく、応募する企業に推薦状も書いてくれるので、個人で就職活動をするよりも書類選考に通過しやすいというメリットがあります。