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アベノミクスで女性の社会進出は増えたのか?女性の管理職が少ない国である日本の現状

アベノミクスと女性の社会進出についての政策を考えるカモ

アベノミクスと女性の社会進出についての政策。アベノミクスの成長戦略として掲げたうちの1つが「女性が輝く日本」です。雇用に関して、男女雇用機会均等法で法の下では平等となった女性の社会進出なのですが、実際のところ、結婚や出産などで職を離れる女性が多いのではないでしょうか。

世界的に見ても、会社取締役に女性が就いている確率が1.4%、欧米諸国の国々は10%以上のところが多いというデータを参考にすると、日本がかなり遅れているということがわかります。女性が働きながら育児も家事もできる社会を作ろうということが、アベノミクスの政策なのですが、なかなか進まないというのが現状です。

働きたいと思っている女性はかなり多い

「結婚したら専業主婦になるのが夢!」と言っている女性もいるが、実際に、日本人の女性が結婚後・出産後に働きたいかを調査したところ、約8割の女性が「仕事を続けたい」と考えているとういう結果が出ています。

また男性側も同じくらいの割合で「仕事を続けてほしい」と考えているようです。せっかく出た社会で、定年まで働き続けたいと考える女性が多く、その考えに日本の社会の考えが追いついていないのが現状です。

管理職に就きたいなどのキャリアアップを望む女性も多い

中でも目立っていたのが、男女ともに「女性の管理職が増えてもいい」という意見が多くありました。男性の管理職が多いのが現状の日本社会ですが、男性がそう思っているということは大きな問題となるでしょう。

人間の能力が色々な場所で発揮されているように、女性の能力ももっと仕事で発揮されるはず。その機会を増やすためにも、キャリアアップはいいことだということに繋がるからではないでしょうか。

【女性の雇用機会を増やすために】仕事で「女性が不利だと感じたことはありますか?」実態調査と改善ポイントをアンケート調査

女性の社会進出が増えたとは言え、まだまだ問題は山積み。女性の雇用機会を増やすためにできることを調査。

いいえ:お互いが尊重しあう大切さ(29歳・女性・事務)

平等な社会となり、性別にとらわれることなく働くにはそれぞれ1人1人が尊重し合うことが大切だと思います。

例えば、今の社会では女性だからと言ってセクハラやマタハラなどが取り上げられることが多いですが、男性でもセクハラやパワハラを受けている人はいます。

今は男女平等というキーワードに敏感になり過ぎて、女性が優遇され過ぎたり男性が優遇され過ぎたりと偏りがあると思います。

平等な社会となるためにあなたの考える必要なことはなんですか?

女性は働きながら家事や育児をしなくてはならないですが、女性だから男性社員から特別扱いされたり、女性だから力仕事を免除されたりと、男性から見たら不公平に感じることもあると思います。

それは、男性社員も同じであり、女性から見ると男性だから出世が出来たり責任ある業務を任せてもらえているなどと、うらやましく思うこともあります。こういった社会を変えるには、お互いが尊重し合い人それぞれの得意・不得意・向き・不向きがあることを理解しフォローすることが必要だと思います。

女性だから不利に感じることがあれば、それを男性が理解して助けることが大切です。そして女性側としても男性をフォローする気持ちを持つことが必要です。

人には出来ないことがあって当たり前という気持ちで働くと平等な社会へ近づくと思います。

はい:フルタイムで働けない!家庭を持つ女性(24歳・女性・事務)

女性が生涯キャリアを積んでいくには、社会の変化が必要です。20代ではしっかり働き、仕事と趣味に充実した日々を送っていた女性でも、結婚や出産を経て、退職することになる場合や復帰できてもパートタイマーとなる場合が多いです。

平等な社会となるためにあなたの考える必要なことはなんですか?

女性が社会に進出し、仕事は男女平等になってきていますが、家事はどうでしょうか。未だにほとんど女性が担当しているという家庭が多いです。

フルタイムで女性がしっかり働ける社会にするには、家庭での分担をまず見直すべきではないでしょうか。男性も女性も同じだけ働いているのに、家で料理や洗濯、子供の世話をするのもほぼ女性。これでは平等な社会には決してなれません。

「家事」は「仕事」という認識に変えていかなければいけません。家事をやってもらって当たり前と考えている男性には、その認識を見直してもらう必要があると考えられます。

また、海外や遠方への転勤も、男性の割合が圧倒的に多いです。女性が男性の勤め先に合わせるからです。

これにより仕事のチャンスを逃している場合もあります。別々の会社で夫婦がそれぞれ働いている場合、双方の会社での交渉や、相手方の勤務地や勤務形態についての理解が必要だと考えられます。

はい:仕事と育児を両立しなければならない女性はまだまだ男性よりも不利(36歳・男性・会社員)

男女雇用機会均等法が施行されてから新卒採用では女性が不利と感じることはほとんどなくなりました。

しかし、女性が結婚して出産した場合に、まだまだ日本は充分な育児休暇を取得できませんし、出産後も保育園に子どもを預けて働こうにも待機児童の問題もあります。

平等な社会となるためにあなたの考える必要なことはなんですか?

また、例えば子どもが急に熱を出したときなどに、保育園や幼稚園は父親ではなく母親に対して「すぐに駆けつける」ように求めます、そんなときに仕事を早退しなければいけませんが、職場の理解が充分でないとなかなか難しいのが現状です。

結局のところ日本はまだまだ女性が働きながら子育てできる環境が整っていません。

また出産育児のために一度、退職してしまうと、子育てが一段落したときに正社員として復帰することが難しく、低賃金のパートで働かなければいけないという問題もあります。

このような雇用機会においても男女格差をなくすためには、国が企業に対して充分な育児休暇の取得を義務付ける、待機児童問題を解決する、そしてなによりも出産・子育てのために退職したとしても、正社員に復帰できるようにならなければいけません。

女性は出産があるため、どうしても男性よりも仕事のブランクが出来やすく、職場に復帰するときにさまざまな困難が待っています。

このようなことをなくすためには、働き方改革と制度改革、そしてなによりも企業を含めた働きながら子育てする女性に対する社会全体の理解が必要だと思います。

はい:職場に保育所があればもっと平等に働ける(34歳・女性・事務)

自分の勤務先と同じ場所に保育所があれば平等に働くことができると思います。結婚しても共働きができます。そして転勤があったとしても単身赴任を選ぶこともできます。

しかし、女性の昇進や同じ職場で長年勤めることが難しい要因は出産と育児です。特に育児で子供が小さい時には熱を出したりして早退をせざるをえないこともあります。

平等な社会となるためにあなたの考える必要なことはなんですか?

遅くまで残業をしたくても子供の保育所の都合上、ある程度で仕事を切り上げなければいけません。そんなことから戦力外となってしまい、居場所がなくなったり、昇進から外れてしまったりします。

職場で子供を預けることができて、熱が出たり風邪をひいていても、保健室のようなものがあり、看病までしてくれるサービスがあれば安心して働くことができます。

女性側の会社ではなく男性側が働く会社に子供を預けることができたり、どちらでも良ければ一番平等です。

週替わりや月替わりで母親が働く会社の託児所に預けたり、父親が働く会社の託児所に預けたりできれば、女性も仕事を安心して今まで通りに集中することができます。

職場にある託児所があれば、出勤と同時に子供を預けることができます。そうすると朝も少しは楽です。

女性が仕事の機会で不利になってしまうのは子育てが最大のネックです。その次に妊娠です。妊娠中のトラブルがあればしばらく会社を休まなければいけません。

妊娠中の期間の早退や欠勤も寛容な姿勢で受け止めてもらえる風潮にならなければ、女性と男性の仕事の機会の平等は難しいです。

はい:メーカーで体験した男性社会「今日は技術職の選考ですが」(25歳・女性・大学院生)

私は大学生の頃の就職活動では、メーカーでの設計開発職を第一に希望していました。昔から機械いじりが大好きで、技術系の部活でロボット開発をしたり、卒業研究でも装置開発に取り組んでいたので、その経験を活かせる仕事に就きたいと考えていました。

ところが、とある農業機器メーカーでの選考に訪れた際、受付で「今日は技術職の選考ですが?」と尋ねられました。

「そうです、設計開発で応募して参りました」と答えると、渋い顔をして「うちは女性の総合職の採用実績は無いんだよね」とのことでした。

平等な社会となるためにあなたの考える必要なことはなんですか?

その後も、「女性総合職は家庭との両立が成り立たないから結局続かない」といったことを説明され、私は選考を受けることが出来ませんでした。

他のメーカーでも女性で技術職志望ですと、何故?という反応が多く、衝撃を受けました。この経験から、女性が不遇という印象よりは、家庭を作るのに男性も女性も関係ない社会を作ることが必要なのではないかと感じました。

女性が家事育児を引き受けることが当然という雰囲気があると、総合職との両立が難しい場合が出てきます。

また、育児休暇を理由に女性総合職を嫌う企業もありましたが、育児休暇や子どもの都合での休暇=女性が取得する物という前提条件には何の根拠もありません。

父親と母親、どちらか仕事の都合がつけられる側が休むのが当たり前なら、育児が理由で女性総合職を嫌う理由は無くなるはずです。

男女平等とは女性を劣っていると見做してハンデを与えることではなく、現状女性にだけ与えられている権利を男性にも平等に分け与えることだと考えています。

女性が働きやすくするために必要な、男性の育児休暇

現在子育てと両立して働く女性の多くは育児休暇を取得しています。しかし、女性が取得しているのに対し、男性が取得する例はあまり見られません。

制度は男女平等ですが、男性が仕事の大切な役割を担っていることが多いため、仕事を離れることができないというのが現状です。夫婦で協力して育児をしていくうえで大事な育児休暇は、親子関係の構築にも良い影響を与えます。

ここにも見られる、仕事での男女差をなくしていくことも課題になってきているカモ

待機児童の抹消も自然と繋がってくる

夫婦が共働きで、2人とも家を空けるとなると、やはり問題となってくるのが保育所や幼稚園です。預けるところがないと、どちらか片方は家にいなくてはならないため、共働きは不可能といえるでしょう。

問題になっている待機児童は、主に都市部で多く見られるかもしれません。子どもを預ける設備が整っていなければ、子どもを預けて働くことはおろか、働く場所を探すこともできません。また、2人以上子どもを作りたいと夫婦共に考えていても、現状がそれを叶えてくれるものではないため、少子化にも繋がってしまっています。

いくら制度が充実していても…最も必要なのは、周囲の理解と働きやすいムード

制度が整っていても、周りに活用している人がいなかったり、反対したりしている人がいたり、ということになると、利用することができないのが現状かもしれません。

女性が生き生きと働くことができるようになるために最も必要なことは、男性は待機児童の抹消、女性は働きやすい社会のムードと答えている方が多いという結果が出ています。

周囲が子育てと仕事を両立させようとしている姿を、わかっているからこそ、のびのびと仕事ができるということや、周りの女性たちが同じように働いていれば、モチベーションも上がるでしょう。

その声に行政はまず保育所の整備という形で応えなくてはならない、と思っている人が多いのではないでしょうか。

男性と女性が平等になったとはいえ、それはあくまで法律上の問題だけであり、日本はまだまだ男性社会であることが現状といえるかもしれません。

しかし、先進国は、女性がぐんぐん社会に進出しており、リーダーシップを取る管理職へとキャリアを進める方も多いため、日本も見習う必要があります。

他の先進国に近づくために、日本の女性も同じように輝いてほしい、そう願った政策でしっかり実現されることを願う人も多いでしょう。