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専門看護師と認定看護師の違いは?それぞれの近くの意味や将来性、キャリアプランに合わせて選ぼう

専門看護師と認定看護師は得意とする分野が異なる!求められるスキルの違いをハッキリとさせよう

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看護師のキャリアアップのひとつとして年々注目が高まっている「専門看護師」と「認定看護師」の2つの資格。

「看護」という分野におけるスペシャリストとして比較される両者ですが、これらの違いを明確に説明できる人はそう多くありません。もちろん専門看護師、認定看護師と分けられているので、担う役割や仕事内容は別物。

そこで今回は専門看護師と認定看護師の違いを比較し、キャリアアップ、将来に向けた資格取得を考えてみましょう。

専門看護師と認定看護師の違い


両者の違いを簡単に説明すると…

  • 専門看護師:看護ケアのスペシャリスト
  • 認定看護師:臨床現場のスペシャリスト
になります。もう少し具体的に紹介していきます。

専門看護師

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人や家族、集団に対する高い水準の看護ケアを提供するためのスペシャリスト。

認定看護師

特定の看護分野における熟練した技術と知識を有する、看護実践のできるスペシャリスト。

専門・認定看護師それぞれの資格保有人数は?

看護師のキャリアアップの定番である専門看護師と認定看護師。現状どれくらいの資格保有人数なのかも併せてチェックしてみましょう。

2016年の統計によると、専門看護師は全国で1466名、一方の認定看護師は全国で1万5935名となります。その差はおよそ10倍。つまり全国的に見ると認定看護師の方が多いことになり、専門看護師は極端に人数が絞られていることが分かります。

難易度の高さがダイレクトに現れる

なぜ10倍もの差が開いているのか、というと専門看護師は資格取得までのハードルが高いことが挙げられます。

まず前提としてどちらも日本の看護師免許を有していること、実務研修通算5年以上であることが挙げられます。

ここから分岐点となり、専門看護師の場合「看護系大学大学院修士課程を修了した上で論文の提出」が必要です。一方、認定看護師は「認定看護師教育機関の修了(6ヶ月615時間以上)」が必要。

どちらも決して簡単ではありませんが、やはり専門看護師の方が時間と手間、そして難易度が高いと言わざるを得ません。

看護師として働きながら看護系大学大学院修士課程を修了するのは非常に困難です。すでに働いている方なら分かると思いますが、毎日の勤務だけで心身ともに消耗しますよね。

なので、専門看護師の資格を有している人は資格取得を全面的にバックアップしてくれる病院に勤務していないと難しいのが現状です。もちろん中には資格取得のために一旦退職する人もいます。

専門看護師と認定看護師に求められる役割の違い

次に具体的な仕事内容、役割の違いをチェックしてみましょう。専門看護師の方が認定看護師よりも対応しなくてはならない役割が多いです。具体的には以下の通り。

専門看護師の役割


実践

個人や家族、集団に対する高水準な看護。

相談

看護者だけでなく、ケア提供者に対するコンサルテーションを行う。

教育

幅広い看護者に対する教育的役割。

倫理調整

個人、家族、集団の権利を守るための倫理的な問題解決。

調整

より優れた看護を提供するための保健医療福祉との連携、コーディネーション。

研究

専門知識・技術の向上、開発のための実践現場に基づいた研究活動。

認定看護師の役割


実践

個人や家族、集団に対する高水準な看護。

相談

看護者だけでなく、ケア提供者に対するコンサルテーションを行う。

指導

看護実践を通じて看護者への指導を行う。

役割の違いのまとめ

上記した通り、専門看護師に課せられる役割はとても幅広く、より高度な知識と技術、コミュニケーション能力が必要になってきます。大まかにまとめると次のようになります。

  • 専門看護師:施設内だけでなく、他専門家(保健福祉医療、場合によっては行政も)との連携が必要不可欠
  • 認定看護師:非常に高い水準の看護実践

認定看護師は従来の看護師の上位版、といったところでしょうか。これに加えてマネジメント業務と研究が加わってくるのが専門看護師、と考えると分かりやすいかもしれませんね。

それぞれの待遇の違い

専門看護師、認定看護師ともに看護のプロフェッショナルとして活躍できる資格なので、当然資格相応の賃金処遇を期待していると思います。

しかし、残念ながら日本看護協会の調査によるとこれらの資格を有していても特別に賃金面で優遇されているとは言いがたい状況だと報告されています。

具体的には…
  • 専門看護師:平均1万832円の手当
  • 認定看護師:平均9773円の手当

中には全く手当がつかない病院や施設もあり、期待していた結果を得られていないという現状です。

現場で働いている方なら痛感していると思いますが、看護における専門的な知識と技術は今まで以上に求められるのは間違いありません。それだけに、今後の動向はおそらくポジティブな方向に進んでいくものだと予想されます。とはいえ、現状がこのようになっているので、しっかりと見極める必要性はあるでしょう。

終わりに

ということで今回は専門看護師と認定看護師の違いについて紹介してきました。全国に数多くの看護師がいる中、キャリアアップやスキルアップを目指していくのなら、これらの資格を取得するだけで一歩抜きん出た存在になれます。

専門看護師は非常にハードルが高いですが、その分ニーズが高く、同時に看護の専門職として活躍できるだけでなく、マネジメント能力も備わっていることが証明されるわけで、より一層の活躍が期待できます。

もちろん特定の分野に特化したエキスパートである認定看護師も比較的短期間で取得できるのでこちらも非常に優秀な資格と言えます。

専門看護師、認定看護師というくくりからさらに細分化されているため、自分がどのような働き方を目指したいのか、どの分野に特化したいのかをよく考えた上で選択することが重要です。