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ICUで働きたい!ICU看護師として働くメリット・デメリット、転職のポイントやスキルアップのための資格についてご紹介します!

業務はハード?勤務体系は?ICUが細分化?
ICUで働きたい!
集中治療室こと”ICU(Intensive Care Unit)”。一般病棟に入院していたものの急変して重篤な状況にある患者さん、手術後の重症患者さん、救急搬送されて処置を受けた後の患者さんなどをケアする部門ですね。難しそうで激務のイメージがあるICUですが、実際はどうなのでしょうか?今回はICU看護師についてまとめていきます。

ICU看護師の業務内容

ICUで働く看護師の主な業務内容は次の通りです。

モニタリングと患者さんへのケア全般

ICUに入院している患者さんは、心電図などのモニター類を使用している患者さんが非常に多いです。意識がない患者さんもいます。常に患者さんとモニターを観察しておかなければいけません。

また、モニター類・点滴などのチューブ類・人工呼吸器などを装着している患者さんは自由に動けませんので、身体の保清や褥瘡や尖足の予防、身の周りのケア全般を行います。

医療機器の管理

心電図モニター、人工呼吸器、輸液ポンプ、人工透析器などの管理をします。アラームが鳴ったときの対処、異常がないかの点検も忘れてはいけません。医療機器のプロフェッショナルである臨床工学技士が常駐している場合は、協同して管理します。

患者さんのご家族のケア

患者さんが重篤な状態にあるとき、ご家族は不安でいっぱいです。さらにICUの面会は、時間や面会者の制限がかかることもあります。ご家族とコミュニケーションをとり、不安を緩和できるようにかかわります。

他の医療職者との連携

ICUに関わる医療職は医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師などです。

ICUで働くメリットは?

重篤な患者さんの対応、高度な医療や看護を担うICUで働くと、どんなメリットがあるのでしょうか?

診療科の枠を越えて、多くの疾患について学ぶことができる

ICUにはすべての診療科の重症患者さんが入ってきます。幅広い知識や看護技術が必要とされるため、自然と自分の知識は深くなり、看護スキルも上がっていきます。

緊急時に適切な処置ができるようになる

そもそも重症の患者さんばかりですから、急変も多発します。ICUで緊急時の対応に慣れていくと、他の部署に異動になったときや転職する場合も重宝ほどの力量は身につくでしょう。

やりがい・達成感

患者さんが生命の危機を脱して回復し、一般病棟に移ったり退院するとき、ICU看護師は大きなやりがいと達成感を感じるそうです。

ICUで働くデメリットは?

ストレスが大きい

適切なアセスメントと迅速かつ正確な処置を、アラームが鳴り続ける職場でこなしていかなければいけません。かなりの集中力が必要です。

さらに患者さんが亡くなったり、ご家族の悲しみに直面したりすることもあり、精神的なストレスは多大です。

夜勤が多い

ICUは夜間の看護師配置が一般病棟より多めになっているため、一か月あたりの夜勤回数が一般病棟より多くなる傾向があるようです。さらに長時間にわたって集中力をキープするのは大変なので、一回の勤務時間を短くするために三交替制を採用しているところが多いです。

二交替制は夜勤日の勤務時間は長くなりますが、その分まとまった休みが取れます。三交代制は一回の勤務時間が長くならない反面、長い休みも取りにくいですよね。夜勤が多くて不規則な生活が続き、看護師が体調を崩してしまう危険性があります。

ICUで働きたい!就職先選びのチェックポイント

ICUに就職・転職したいと思ったら、忘れずにチェックしていただきたいポイントがあります。

人員配置や勤務体制

重症患者を取り扱うICUでは、一般病棟よりも看護師の配置が厚くなっています。しかし実情は病院によって違うので、事前に確認しておきましょう。あまりにも人手不足で忙しいICUでは、新規採用者の教育に時間を割けないような状況になりかねません。

手当

多忙で残業が多そうなイメージのあるICUですが、残業ばかり…というわけでもないそうです(※職場によります)。しかし夜勤回数は多めですから、夜勤手当について確認しておきましょう。ICU勤務者に特別手当を出している病院もあります。

臨床工学技士は常駐しているかどうか?

医療機器の管理や操作に慣れていない場合は、夜間も含めて臨床工学技士が常駐しているかどうかを確認しておきましょう。いずれは自分で覚えなくてはいけないこともありますが、慣れない始めのうちは、専門家がいた方が安心できるのではないでしょうか。

ICU看護師のスキルアップは?

「ICU看護師を極める」というのも、看護師としてのひとつの道ですよね。スキルアップにつながる資格をいくつか紹介します。ICU以外でも役立つものもあります。

BLSコース

日本BLS協会が開催します。一時救命処置(心肺蘇生法・体外式除細動器AEDの使用法・窒息時の対応など)を学びます。

ICLSコース

日本救急医学会が開催します。心停止時の最初の10分間に適切な対処ができるように、蘇生法を学びます。

集中ケア認定看護師

日本看護協会の認定資格です。集中治療が必要な患者さんの看護を所定の教育機関で6か月以上学び、資格を取得します。

急性・重症患者看護専門看護師

こちらも日本看護協会のもので、専門資格です。専門看護師になるには、大学院に2年間通って単位を修得しなくてはいけません。やや敷居が高いですが、まさにエキスパートの資格だと言えますね。

呼吸療法認定師

医療機器センターが定めた資格です。2日間の講習会に参加し、呼吸療法の実施や医療機器の管理などについて学び、認定試験に合格すると取得できます。

特定看護師

こちらはこれまでご紹介した認定資格や専門資格とはちょっと違います。”特定看護師”とは、「特定行為研修」を受講し、21分野・38の医療行為を看護師の判断で実施できるようになるというものです。医師の指示を待たずに独断で動けるということは、一刻を争うような状況になりやすいICUでの勤務に役立ちそうです。

細分化するICU


近年、ICUが専門分野ごとに細分化してきています。英語名の略称で、ややこしくなりがちなのでまとめてみました。最後にこちらを紹介して、この記事を締めくくりたいと思います。

CCU(Cardiac Care Unit) 冠疾患治療室

虚血性心疾患をはじめとする心臓疾患を取り扱う。

SCU(Stroke Care Unit) 脳卒中治療室

脳卒中をはじめとする脳血管疾患を取り扱う。

NCU(Neurosurgical Care Unit) 脳神経外科治療室

脳梗塞やくも膜下出血などの脳神経外科系を取り扱う。

SICU(Surgical Intensive Care Unit) 外科系集中治療室

大きな外科手術直後の患者を取り扱う。

KICU(Kidney Intensive Care Unit) 腎疾患集中治療室

急性腎不全や腎障害などを取り扱う。

RCU(Respiratory Care Unit) 呼吸器疾患治療室

重症の肺感染症や憎悪した慢性呼吸器疾患を取り扱う。

PICU(Pediatric Intensive Care Unit) 小児集中治療室

急性肺炎や脳症、手術後など重症状態にある小児患者を取り扱う。

NICU(Neonatal Intensive Care Unit) 新生児集中治療室

早産示、低体重出生児や重篤な先天性疾患をもつ新生児を取り扱う。

ちなみに、HCU(High Care Unit)高度治療室は、一般病棟と集中治療室(ICU)の中間に位置します。

著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。