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3つの機能をもつ小規模多機能型居宅介護

施設でも自宅でも利用者が安心して住み続けられる環境を提供します

小規模多機能型居宅介護施設

この事業所の名前を聞いて、施設なのか在宅なのか分かる人はまだ少ないです。ケアマネージャーの中にもこの事業所をよく知らない人がいたりします。

名前からすると、小さな規模で色々な機能がある施設なのカモって思うけど、居宅って名前がつくから、基本は在宅ってことカモ。他の事業所は名前を聞くと何となく想像できる名前が多いけど、この事業所は知らないと全く予想がつかないカモ

恥ずかしながらカモ助も、ケアマネージャーの勉強をするまで名前を聞いたことがあるだけの事業所でした。最近増えてきた事業所なので、しっかりとここで事業所のサービスや介護職の仕事内容を確認しておきましょう。

小規模多機能型居宅介護ってどんなサービスがあって、どんな仕事をするの?

この事業所についてまずは簡単に説明しましょう。
この事業所は施設への「通所」、短期の「宿泊」、自宅への「訪問」を組み合わせた事業所です。一つの事業所内で3つのサービスを行うので、「通い」で毎日のように顔を合わせている職員・施設で、「宿泊」も対応し、「訪問」もするということです。
この3つのサービスを別々の事業所で利用しようと思うと、介護度が高くないと介護保険内では収まらなくなり、実費になってしまいます。また、毎回職員も施設も変わってくるので、高齢者は混乱してしまいます。
この小規模多機能は毎回同じ施設で通い・泊まり・訪問し、高齢者が必要に応じて様々なサービスを利用しても混乱しないようにするメリットがあります。また、この3つのサービスは利用制限がなく、要介護度によって料金が一定です。枠が空いていればいつでも使えるようになっており、わかりやすく言えば、「定額使いたい放題」のサービスです。

仕事内容

上記の説明からわかるようにこの小規模多機能は3つのサービスを兼ね備えています。つまり、この事業所で働く場合は「通い」「宿泊」「訪問」の仕事をすべて行います。ですので、利用者のことは昼の状態も夜の状態も、自宅での状態も知っていなければいけません。

例えば、デイサービスのように「通い」だけの利用でしたらお昼の薬の有無を知っていれば問題はありません。ですが、小規模多機能だと「通い」で利用する時もあれば、「宿泊」で利用する時もありますので、夜や朝の薬があるかを知っていなければいけません。家族が希望すれば朝の服薬確認などにも「訪問」することもあります。一日を通じて利用者の生活を支えますので、利用者を知ることが何より大事です。
また、名前の通り「居宅」扱いですので、基本は自宅での状態に合わせた介護を行います。宿泊時には自宅の状態に合わせて、ベッドか布団、夜間はトイレかポータブルトイレなど自宅と環境を一緒にすることによって混乱やADLレベルの低下を防ぎます。

訪問については、こちらは施設により様々な方法で行っています。1日訪問のみに対処する職員を置く所もあれば、その日にいる職員全員が交代して行う所もあります。1日で通いのサービスと訪問のサービス二つを掛け持つので、気持ちの切り替えも必要です。

3つのサービスをバラバラで使うより、一括で提供できた方が家族も安心カモ。職員も時々利用するより、何らかのサービスで毎日関われるほうがより利用者のことを知れるカモ

夜勤のほかに、宿直もあります

宿泊を使う利用者もいるので、夜勤は必ずあります。この夜勤のほかに宿直という仕事もあります。小規模多機能の訪問は、夜間にも対応します。夜勤だけで宿泊の利用者と訪問は行えませんので、急な訪問の対応は宿直職員が対応します。また、滅多にはありませんが宿泊の利用者がいないときも、登録利用者の夜間対応として施設に宿直をおきます。
ですので、小規模多機能の業務形態は宿泊利用者の対応をする夜勤者、登録利用者の夜間訪問対応の宿直、日勤(こちらは早番、遅番と施設それぞれで形態が異なります)と少なくても3つに分かれます。

宿直が発生するサービスってあんまりないカモ。夜勤と違って宿直は次の日当たり前に仕事があるから体力に自信がある人がいいカモね

色々なサービスで経験を積みたい方にお勧め

通いと宿泊のセットでは、現在お泊りデイサービスのようなサービスも増えてきています。今後様々なサービスをセットにする事業所も増えてくるかもしれませんが、今の所一つの施設で多様なサービスを取り入れている事業所で働きたい場合は、この小規模多機能型居宅介護がよいでしょう。規模も小さいので、一日に対応する利用者の数も多くなくゆっくりと関わることができます。

ただし、この事業所は使い方次第で入所施設にもなってしまう場合があります。宿泊も通いも使い放題なので、施設入所待機高齢者が自宅に戻らずにそのまま泊まり続けることもできてしまうのです。これは経営者の方針となってしまうので、あくまで自宅から通う利用者、自宅に長く住み続ける利用者を支えたいと思っているのであれば、利用者の利用状況をしっかりと確認しておく必要があります。

使い放題は裏を返せばずっと施設にいても構わないということになってしまうカモ。でも、せっかくこの事業所で働くなら、3つのサービスがしっかり生きている所で働きたいカモ

高齢者の生活と生き方を応援できる環境が揃っています

まだまだ認知度の低い事業所のため施設自体も多くはありません。ですが、自宅で長く過ごしたい高齢者・自宅で介護を続けたい家族であれば、通いサービス・宿泊サービス・訪問サービスは欠かせないものです。現在の介護保険制度ではこのサービスを全て保険で賄うのは難しいですが、小規模多機能型居宅介護ではそれが可能です。この事業所が今後増えて、認知度が上がってこれば利用者は増えていきます。
自宅と施設両方を知れれば出来る介護は広がっていきます。自分の介護理念とあった小規模多機能を探すことで、より利用者に寄り添った介護が提供でき、利用者が望む生活を送るお手伝いが出来ます。