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新人看護師の部署異動や転職は可能?

新人看護師におすすめの診療科から、第二新卒の転職事情まで

新人看護師として病院・施設に就職したものの、希望の診療科に配属されなかったり、異動を希望したいなと考えている方はいませんか?病院・施設の様子が思ったいたものと違って、転職したいと考えている方もいらっしゃることでしょう。しかし、看護師経験がまだ浅い新人看護師です。部署異動の希望は通るのか?転職先はあるのか?と悩むところです。

今回は新人看護師の部署異動や転職について、新人看護師におすすめの職場も含めて考えていきたいと思います。

新卒の看護師におすすめの職場とは?

看護師国家資格取得後、実務経験が全くない新卒の看護師さん。新卒向きだとおすすめされたり、勤務先の采配で配属されやすい部署はあります。

まず、大きな括りで言うと「大学病院もしくは総合病院の病棟」、さらに診療科レベルで言うと「内科」や「外科」がおすすめとして頻繁に挙がります。大学病院や総合病院は、スタッフ数が多く、教育制度がしっかり準備されているところが多いです。実習をこなしてきたとはいえ、新卒の看護師さんはいきなり現場では動けません。プロになってみて初めてわかること、できることもありますからね。

内科病棟や外科病棟は、基本的な疾患の治療や看護を広く学ぶことができるため、おすすめされやすい診療科です。ちなみに内科と外科では、同じ疾患を取り扱うことも多く、相互の関わりが深いですね。

数年後に他の診療科に配属されることになっても、多くの患者さんは内科系疾患または外科系疾患を抱えていたり、既往歴があったりします。どこへ行っても、内科や外科で学んでことは活かせるのです。転職を考える際も、基本ができていれば安心ですし、強みにもなります。

新卒の部署異動希望は通る?

続いて部署異動についてです。特別な理由がない限り、「新卒の段階ではまだ早い」と現在の部署に引き留められる可能性が高いです。人間関係の重大なトラブルや体調に異常をきたしている場合などは、臨時の部署異動が認められるかもしれません。

しかしながら、病院・施設の教育方針や上司の考え方にもよりますが、確固たる理由があれば異動の希望は叶うかもしれません。例えば、「認定看護師資格を取得するために、専門の部署経験を積みたい」といった理由であれば、認定看護師がいるのは病院にとってもメリットになりますから叶うかもしれません。ダメで元々、とりあえず希望は伝えてみましょう。

第二新卒の転職は?

看護学校を卒業し、国家試験を通過して看護師になったものの、3年以内に退職し、かつ再就職・転職を希望している看護師は「第二新卒」と呼ばれます。

新卒の場合は完全にまっさらな状態なので、よほど人気の病院・施設でない限り就職試験を通過できるでしょう。しかし第二新卒の場合は、少し再就職・転職に不利になりやすいようです。明確に退職理由を説明でき、転職の強い希望を示さないと、「また辞めるんじゃないか」「問題児なのでは?」との先入観を覆せず、苦戦する傾向があるのです。

でも、看護師不足のこのご時世です。働く場所が見つらないなんてことは、まずありません。第二新卒の強みは、若さと成長性です。第二新卒を歓迎しているところもあります。

第二新卒者が再就職・転職先を考えるときは、教育制度が確立しているところ、ブランクがある看護師のフォローがあるところ、中途採用者へのサポートがしっかりしているところを選ぶと良いでしょう。

<実録>新卒でマイナー科に配属された私

私というのは、実は筆者のことなのですが…。私は新卒で、整形外科病棟に配属されました。希望はしていません。

私はそのまま4年間、整形外科病棟で働き、都合により退職したのですが、当時は内科疾患に弱いこと、人工呼吸器などの医療機器の扱いに慣れていないこと、血管確保が苦手なことがかなりのコンプレックスでした。私の勤務先では、新卒で整形外科に配属された後は、内科・外科に異動するのが定番コースでした。基礎力をフォローするための、病院側の計らいでしょう。私も退職しなければ、内科や外科に異動したに違いありません。

今思うことは、マイナー科での経験だけでは、再就職や転職の自信がつきにくいのかなということです。整形外科出身でも、他の診療科への再就職も転職も当然可能です。でも、コンプレックスがなかなか消えてくれません。

もしマイナー科で働く若手看護師さんがいて、今後も看護師を長く続けたいのであれば、良きところで内科か外科の経験を積むことをおすすめしたいです。専門看護師としてマイナー科を極めるなら、それも良さそうです。

基礎を作れる診療科でも、専門性の強いマイナーな診療科でも、看護の基本そのものは変わりありません。どちらの経験も、看護師人生において重要になるでしょう。新人さんや若手看護師さんは、可能な限り色々と経験してみてください!

[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]