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福祉業界以外でも生かす事ができる福祉住環境コーディネーター

1~3級まで3段階に分かれている資格だから、自分が目指す所に合わせて取ることができます

福祉住環境コーディネーター

東京商工会議所が1999年5月にスタートさせた検定資格の、福祉住環境コーディネーター。この資格の名前を聞いてイメージがぱっと思い浮かぶでしょうか?

高齢者や障がい者が住みやすい環境を整える専門の資格カモ。でも、この資格って福祉の資格?建築の資格?コーディネーターっていう名前だと、ざっくりしていてわかりにくいカモ

以前は自宅に手すりを付けるのも値段が高く手が出しにくかったのですが、介護保険の導入で保険を利用しての改修が行えるようになり住宅環境を整える人が増えてきました。こういった場面で活躍するのが、この資格です。体の状況に合わせより住みやすい環境になるようにアドバイスします。この資格は1~3級と分かれていますので、分けて説明しましょう。

福祉住環境コーディネーター 3級

この3級の試験は、資格の中でも一番易しいものです。福祉と住宅に関する基礎知識が主ですから、テキストをしっかり押さえておけば合格は難しくないでしょう。通過率も60%と高い水準です。

勉強内容

  1. 少子高齢社会と共生社会への道
  2. 福祉住環境整備の重要性・必要性
  3. 在宅生活の維持とケアサービス
  4. 高齢者の健康と自立
  5. 障害者が生活の不自由を克服する道
  6. バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
  7. 生活を支えるさまざまな用具
  8. 住まいの整備のための基本技術
  9. 生活行為別に見る安全・安心・快適な住まい
  10. ライフスタイルの多様化と住まい
  11. 安心出来る住生活
  12. 安心して暮らせるまちづくり

この12項目からのマークシート方式の出題となります。中には一般常識な問題もありますので、テキストを使用しながら過去問を解いていく勉強方法が定番です。
誰でも受験可能です。あまりいないとは思いますが、介護にも建築関係にも携わっていない人も受験できます。そういう人は基礎から叩き込まなければいけないので、少し時間がかかるかもしれません。

勉強方法

通学・通信教育・独学の3種類が主な勉強方法です。こちらの資格には必須講習はありませんし、基礎知識ばかりなので独学する人が多いですね。勉強方法に不安がある人はスクールや通信教育をうまく使っていきましょう。(スクール・通信共に2級とセットにされている所が多いようですので、ご注意下さい。)

メリット・デメリット

メリットとしては、他の資格+αすることで仕事の幅が広がります。ホームヘルパー、ケアマネージャー、工務店などの建築関係者が持つことでメインの仕事にプラスして利用者やお客さんにアドバイス出来たり、提案することが出来ます。
デメリットとしては、この資格だけでは働けないことです。メリットでもお話しましたが、この資格は+αすることで役に立ちますので、この資格を取って専門で働こう!という風にはいきません。また、この資格があることでの資格手当がつく、という事もまだあまりないようです。

内容も基礎的な事が多いみたいだし、この3級から段階的に資格を取っていくのが良いカモね

福祉住環境コーディネーター 2級

2級の試験は3級の知識がある前提での試験です。さらに専門的に掘り下げていきますので、一歩入った所まで出題されます。福祉の法制度や医療、福祉用具、建築と広く知識が求められ、それらを適応する能力が必要になります。予算や状況を考慮し、各専門職と連携をしながら問題解決と提案ができるような知識・技法が求められます。

勉強内容

高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
福祉住環境コーディネーターの役割と機能
障害のとらえ方
リハビリテーションと自立支援
高齢者・障害者の心身の特性
在宅介護での自立支援のあり方
高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
障害別にみた福祉住環境整備
福祉住環境整備とケアマネジメント
福祉住環境整備の進め方
福祉住環境整備関連職への理解と連携
相談援助の実践的な進め方
福祉住環境整備の共通基本技術
生活行為別福祉住環境整備の手法
福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識、
福祉用具の意味と適用
生活行為別にみた福祉用具の活用

以上の17項目からの出題となります。建築に関しての寸法など細かい数字の暗記項目も増えてきます。しかし、2級までは試験の内容もマークシート方式ですので繰り返し問題を解いて、一つ一つの項目に対して幅広く勉強していきましょう。

勉強方法

3級と同様、通学・通信・独学の3種類です。この2級から専門的な内容になっていきますので、難易度があがります。独学の場合は時間を取って細かく内容を理解できるまで、じっくりと勉強しましょう。2級からは通学・通信出来る場所が増えますので、こちらを考えている人は色んな所を比較して自分に合う所を探して下さいね。

メリット

住宅改修を行う場合、決まった工務店ではなく、どこの工務店でも行ってもらうことができます。ですがその工務店に介護の必要性が理解できる人がいない場合、「一般的な改修工事」となってしまいます。そこで2級の知識があれば「この人にあった工事の必要性」を説明し、専門的に判断して提案・アドバイスすることが出来ます。この住宅改修に立ち会う機会が多いケアマネージャーや建築士であれば、より細かく学べる2級の資格を持っていても損はありません。

腰の曲がった・背の低い高齢者に標準の高さの手すりをつけても事故の元になっちゃう場合もあるから、こういう必要性がきちんと説明できる資格は、2級ならではカモ

福祉住環境コーディネーター 1級

1級からは合格率が5%前後と難易度が一気に上がります。2級までは福祉や介護保険に関する問題が比較的多いのですが、1級からは平面図が読める、寸法・用語は憶えていなければ解けない問題が多くなります。記述試験も入ってきて、実際にリフォーム提案などをするので、建築の知識がある人に有利な内容になってきます。
また、2級・3級の試験は受験条件がありませんが、1級からは2級・3級の資格取得者が受験条件となっています。

勉強内容

  1. これからの社会に求められる福祉住環境整備
  2. 福祉住環境コーディネーター1級の目標と役割
  3. 地域福祉の推進と福祉コミュニティ
  4. 地域で支える高齢者ケア
  5. 地域で支える障害者ケア
  6. ユニバーサルデザインの概念および沿革
  7. ユニバーサルデザイン環境の整備手法
  8. 高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れ
  9. 高齢者住宅・施設の種類と機能
  10. 障害者向け住宅および施設の種類と機能
  11. 福祉住環境のコーディネートの実際
  12. 以上の11項目からの出題となります。マークシートの他に実務能力、実践力、応用力などを問う総合問題(記述式)があります。テキスト内の知識だけでなく、応用問題も出題されます。過去問だけでなく通信教育の民間独自の問題など、多くの問題に触れて様々な角度から自分の知識を深めていく必要があります。

    勉強方法

    3級2級と同じく、通学・通信・独学ですが、かなりの難易度なので通学で学ぶ人が多いようです。通信でも記述試験に対応していて、尚且つ添削をしっかり行ってくれる所が良いでしょう。建築について詳しく知識があるようでしたら、独学でも可能でしょう。

メリット

この1級の資格は、個人住宅の建築・改装、福祉施設の建築設計、駅や病院、ショッピングセンターなど公共の建物のバリアフリー化計画に参加出来ます。様々な建物の建築・設計が可能になりますので、建築関係の仕事についている人は仕事の幅が大変広がります。
また、福祉関係の仕事をしている人については(ごく一部の人になると思われますが)施設の改装や増築の際に知識が生かされる場合もあります。
1級を持っていると、極稀にある求人にも応募することも出来ますので、介護業界から建築・設計(リフォーム会社・住宅メーカーなど)への転職というのも可能となりますね。

2級・3級の資格より一気にハードルが上がる資格カモ。でも、福祉業界の人間が取る資格っていうよりは、建築関係の人がとった方が有効活用出来る資格カモね

今後の活用方法を検討した上で資格取得を目指しましょう
福祉業界ですと、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員など高齢者や障がい者の自宅に訪問が多い職種で活用ができ、建築業界でも建築士と併せた活用方法となります。現状はまだ単体での活用方法がないのですが、今後高齢者が増えていくことで介護施設がどんどん設立されたり、都市以外のバリアフリー化が進んだりと仕事が出来る場所が増えていくと思われます。
自分が就業している場所でどんな活用方法があるのか、どんなメリットがあるのかしっかりと吟味した上で資格に挑戦してみると良いでしょう。