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介護施設での言語聴覚士(ST)の仕事内容について

言語聴覚士(ST)

最近聞く機会も多くなりつつある言語聴覚士(ST)です。

主に病院での勤務が多いようですが、最近では介護施設でも大切な役割を果たすことがあるようです。

それでは、介護施設での仕事や給料そして待遇といったものはどのような感じでしょうか。

言語聴覚士って、どんな職業なの?

特養、老健、通所リハビリなどによって、利用者の方が話したり、聞いたりする時のうまくできない部分や嚥下状態について調べたり、また話すことや聞くこと、嚥下状態の改善と維持の為の改善策やリハビリを実施したり、他の職員に指導したりするのが仕事になります。

施設によって方法などは違ってきますが、例えば、食事の時の嚥下状態を見て、改善のための口腔体操を実施したり、普段から手軽にできるものを介護士などに指導したりするといったことにより、施設全体の利用者の嚥下状態を改善するといった役割があります。

それでは具体的に説明していきましょう。

子供の言葉の遅れに対するサポート

子供の言葉の発達が遅れている場合、言語聴覚士は言葉の理解や感情の表現ができるようサポートしていきます。

サポート方法は、その子に合わせて行いますが、主に以下の3つのサポート方法をとるケースが多いでしょう。

  • 絵本を見せて一緒に読む
  • 文字の習得
  • 会話を楽しむようにする

子供の言葉の遅れに関しては、できるだけ言葉を引き出し声に出させることを目的としています。

子供が好きな歌を一緒に歌ったりさまざまな工夫をし、子供と一緒に楽しみながらサポートを行います。

大人の言語障害(発声障害)に対するサポート

大人の言語障害は脳梗塞の後遺症など、さまざまな理由が絡み合って起こることが多いです。

そして大人の言語障害は後発的に起こることが多く、病気によってある日突然上手に言葉を発することができないといったケースも多いため、各担当医と連携しながらサポートをする必要があります。

今まで不自由なく会話を楽しむことができていたのに、言語障害によって会話が難しくなってしまうのは、とても気が滅入ることです。

その結果、より言葉数が少なくなる、うつ傾向が出てくるなど廃用性症候群になってしまう方も少なくありません。

そのため、言語訓練はとても重要なポイントになります。

言語聴覚士は、言語訓練を行いながら患者と寄り添い、医師や看護師と細かく連携をとりながらサポートを行っていきます。

食べること、飲み込むことへのサポート

歳を重ねると、食べ物を飲み込む力(嚥下)が衰えてしまいます。

また、障害や病気などによって嚥下機能が低下しているなどといった方もいますよね。

そういった嚥下機能に問題があり、食べて飲み込むことがうまくできずにむせてしまうといった場合、肺炎などを起こす、栄養が上手に取れず体調の悪化につながる可能性が高いです。

そのため、言語聴覚士は食べ物を噛んで飲み込むまでの問題点を見つけ、嚥下機能を高めるための機能訓練をしています。

患者の家族に食材を細かく切って飲み込みやすくするなどといった、食事を作るうえでの指導も行うことがあります。

聴覚障害へのサポート

言語聴覚士は大人から子供まで、耳が聞こえづらい、聞き取れないなどといった聴覚に関した障害を持つ方に対し、どの程度聞こえるのかなど機能評価や訓練を行っています。

また補聴器のフィッティングや、人工内耳設置後のリハビリなども行うため、聴覚に関した全般を担うことになりますね。

子供の場合、先にお話しした言葉の発達(言語の習得)の面も同時にサポートすることがあります。

言語聴覚士は、比較的体のリハビリテーションの専門家としては新しい国家資格です。このため、特に高齢者施設ではスペシャリストとしてリハビリチームの中核として期待されています。現在はまだ少ない感じですが、これから活躍の場が増えていくでしょう

介護施設での言語聴覚士の給料と待遇について

理学療法士や作業療法士のような他の機能回復の専門士と同じ位の給料ですが、ひと施設当たりに配置される職員数は多くありません。

しかし、先に述べたように口腔機能の維持改善は高齢者にとって重要な課題ですので、今後活躍の場が増えるかもしれません。

月給20万円~35万円位、年収で賞与込み280万円位から350万円位です。介護施設などは非常勤勤務で1週間に2回位といった勤務も多くあります。

時給平均は、1,500円~2,000円くらいで専門職ですので日勤務で夜勤務はありません。

また、比較的残業も少ないようです。しかし、各施設に1人ということが多くありますので、急な休みなどについては周囲のスタッフに協力してもらい調整する必要性があるかもしれません。

現在のところ非常勤の勤務が多くありますので、子育て中や家庭とバランスを考えた勤務がしやすいかもしれません。

介護施設を利用する高齢者にとって、口腔機能の改善は重要なです!これから活躍の場が増えていくでしょう

言語聴覚士にはどうやってなるの?

言語聴覚士は3年や4年の養成学校に通って過程を修了して国家資格に合格した人になります。

口腔、聴覚等リハビリのスペシャリストとしての活躍が期待される資格です。介施設の場合は高齢者ということもあり、主な内容的なものは嚥下についてのものが中心になります。

他の機能回復の国家資格と比較すると人数が少ない、国家資格になってから比較的に新しい資格ですが、高齢化に伴い期待される資格の1つです。

他の資格より現在人数が少ないのでこれから伸びていく資格とも言えますね。

 
 

介護施設の言語聴覚士の仕事のまとめについて

利用者1人1人に合った適切なリハビリができるよう、利用者1人1人の口腔・嚥下・コミュニケーション機能の状態を確認し、利用者本人はもちろん、支援する介護士等の多職種に対しての指導や教育といった役割があります。

殆どの介護施設の場合、専門職の配置は1人といったことが多いです。そうなると、自分1人で判断しなければいけない状況もあるかもしれません。

しかし、利用者の機能回復の為には他のスタッフと協力や情報共有することが必要です。

利用者の個別リハビリ以外に集団で手軽に毎日できるものを考えて計画するといったこともありますので、ある程度病院などで経験があって、施設の特徴を生かした指導や訓練ができる言語聴覚士といったものが求められるかもしれません。

簡単にできる嚥下機能向上の運動などを介護士に指導することで、より具体的な機能改善を目指していくことができます。国家資格に合格した専門職とはいえ、介護施設では他のスタッフの連携が必要不可欠なのです。

現場レポート

言語聴覚士に期待することについて

実際の介護施設で介護士の立場から言語聴覚士に期待することはどういったことでしょうか。

高齢者の方が対象となりますので、特に嚥下、咀嚼の機能苦連については期待しているところが大きいと言えます。

理由としては2つあります。誤嚥防止・咀嚼不良による事故防止です。

  • 誤嚥については高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の防止
  • 咀嚼不良については、主に食事中の事故防止

などがあり、できるかぎり口を動かすことで他の身体機能にも影響があります。

胃ろうなどの経管栄養を使用せず、できるかぎり自分の力で食べ物を食べることで、手も動かし、味覚を感じ、おいしといった感情にもつながり、よりその人らしい表情やしぐさなどにもつながるからです。

いつまでも経口摂取ができるための機能を維持していくことが利用者の生活の質の維持向上につながります。

よって、日々の生活の中で口を動かして飲み込む機能を維持することが大切ですので、専門的にケアできる言語聴覚士は、大変頼りになるのです。

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