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暮らしをサポートするユニットケア

暮らしテーマにした利用者の気持ちに寄り添うユニットケアとは?

ユニットケア

ユニットケアとは、自宅での暮らしに近い状態を介護施設でも導入する介護方法のことをさしています。そもそも老人ホームでは、常に入居者を見守りながら必要に応じで介護サポートなどを行える環境を整えています。しかし要介護度の高い入居者が目立つ施設なのどでは、多くの人を効率的に介護するため「集団介護」という形にならざる得ないのが現状です。

そこで今後は入居者をより尊重しながら生活を保障していくためにも、個々の性格に合わせた「個別ケア」が求められています。この個別ケアを実現する際に必要なのが「ユニットケア」というものです。今回はそのユニットケアについて、どんな介護サポートや配慮が行われているのか、詳しくご紹介していきましょう。

ユニットケアの起床

ユニットケアの起床時間は各自で異なります。従来の介護施設では、定時になると全員を起こす形をとっていました。しかしユニットケアは個人を見ることを優先しているため、寝ている人を強制的に起こすことはしません。人には個々人の生活リズムがあり、それらも日々変化しています。

まず明け方の介護士配置は基本一人であるため、立て続けに一人の介護士が起床介護をすると体力的な問題で身体を壊してしまいます。また明け方は起床だけでなく、排泄介助、洗顔、更衣、朝食準備、ナースコール対応など、非常に忙しい時間帯です。さらに事故がもっとも起こりやすいタイミングであり、その中で一人介助を行おうとすると十分なケアを行うことができません。

しかし入居者の起床ペースに合わせることで一斉介助は回避され、介護士側も落ち着いた対応を行うことができます。また好きな時間に起きることは、利用者の意思を尊重できます。目が覚めることと起き上がること違い、高齢者は早くに目が覚めてもゆっくりと布団の中で過ごしたいと考える人が多いでしょう。こうした細かい点で利用者の意思を尊重するのが、ユニットケアの特長のひとつといえるでしょう。

遅くまで起きてこない人の対応について

 
まず入居者の状況を何も知らない状態であると、毎朝小まめに起床確認を行わなければならず、逆に時間をとられてしまいます。しかし入居者各々の生活パターンを把握しておくことで、大体の予想をすることができます。この情報を持っているかどうかで、入居者個人に見合った介護ができているかどうかのポイントとなるでしょう。

そのため入居後、約1~2か月には生活パターンを把握するため、データを取ります。しかし生活パターンは目安であり、体調不良で起きることができないケースや前日の就寝時間によっても起床時間が異なる場合があります。このように普段の起床時間とズレが生じることも考えられるので、前日の状況確認や夜間帯の動き、体調管理を把握することで臨機応変な対応ができるでしょう。

また「寝ているから、いつまでも起こさない」という判断は適切ではありません。朝一度、声かけをした後に看護師へ相談をするなど、施設内でルールを決めておきましょう。

ユニットケアの起床介助はいかに気持ちよく目覚めることができるかが大事カモ!認知症や介護必要な年齢になっても自分の目覚めるタイミングは変わらないから、正しい起床を促して気持ちのいい朝を迎えられるようにサポートしよう!

朝の着替えは起床後?

従来の施設では夜勤者が明け方に、更衣介助を行います。つまり、おむつ交換、更衣、整容、食道への誘導、その一連の流れを一気に行っているのです。これは介護士の業務目線を重視しており、「後々忙しくなり対応できないために素早く済ませる、次の介護士に迷惑をかけないため、残業をしないため」などの意図が考えられます。

そのため早く仕事を終わらせようとする姿勢が出てしまい、利用者の立場で物を考えたサポートとは言い難いでしょう。また施設によっては、起床時間の更衣が常識だと決めつけてしまっている場所もあるようです。

しかし上記でも述べたように、朝は介護士にとって非常に慌ただし時間帯となります。そこで無理に更衣介助を行ってしまうと利用者の方は落ち着いて着替えることが出来ず、また介護士もゆとりを持った介助は非常に難しくなります。

そこでユニットケアでは、個人のライフスタイルを尊重したサポートを行っているため、起床時の更衣介助についても、利用者自身の気持ちを尊重して行います。寝起きの状態で着替える場合と朝食後にゆっくりと好きな服を選び着替えるのでは、気持ちよさも大幅に違うでしょう。

本来、介護士の役目はケアを前倒しで行うことや固定された業務を遂行することではありません。入居者一人一人に合った生活スタイルを支えることが目的となっています。そのためユニットケアは更衣介助に関する配慮も欠かせないと言えるでしょう。

ユニット型施設では毎日バイタルサインを確認しない?

ユニット型施設は暮らしの場であるため日々のバイタルサインを確認しなくても問題ないという意見があります。しかし介護保険法で扶養入居者は「身体や精神上に障害があるため、入浴、排泄、食事など、日常生活の基本的な動作のすべてや一部について、常時介護が必要だと見込まれる状態」と規定されているため、施設でのバイタルサイン確認は基本となります。

もちろん上記で説明したように確認は必須ですが、毎日行う必要はありません。入居者の状態が落ち着いている場合であれば、週2回程度で十分でしょう。この週2回とは入浴日の平均回数と同様のため、それに合わせてバイタルサインの確認を行います。

体調の変動が著しい人には小まめな確認を行う

 
ただし上記は体調が落ち着いている場合に限ります。体調に変動がある人については、小まめに確認を行い、早期対応が必要です。また介護士は利用者の基本的なバイタルデータを把握しておくことが大切になります。そのため普段から血圧の高い人、平熱の高い人など、個人の特徴を事前に抑えておくことで焦らずに対応できるでしょう。

ユニットケアは一人一人を見て介護サポートを行うため、バイタルサイン情報が必要不可欠です。そのほかにも、表情、顔色、食事、水分量、皮膚の状態など、日々の様子を確認することで安全な生活のサポートを行うことができます。まず入居1ヵ月は健康状態の変動に限らず、日々のバイタルサインを確認して、基本データを取ることが大切でしょう。

ユニットケアの食事とは?

食事は生の喜びとして、最も重要なことになります。その「美味しいものを食べる」ことができてこそ、楽しい施設ライフが送れると言っても過言ではありません。まずユニットケアの食事管理は、厨房と利用者の暮らす身近な場所にキッチンと二つ用意します。

厨房は介護士が介護を行いながら調理を行うのは困難であるため、専門の調理スタッフが食事を作ります。また食中毒や感染症など衛生上の管理が徹底されています。

キッチンの目的

次にキッチンです。キッチンの役目としては、調理の最終工程を行う場所として利用されています。ユニット施設の食事配慮として、冷たい物・温かい物、それぞれの温度管理を食事の寸前までユニットで行うことにより、配膳時には出来立てのご飯を食べることができるのです。

従来の施設では厨房で調理の全工程を行い、食堂に配膳するだけの状態で届きます。しかし早い段階で食事が出来上がっているため、利用者が食べるころには温かいものが覚めてしまっている場合が多かったのです。こうした事態を防ぐためにユニット施設ではキッチンを設け、事前に厨房で下処理したものを最終的に出来立ての状態で提供する配慮を行っていきましょう。

さらにユニットケアでは、食器類などにもこだわりを持っています。通常の施設では食器類もプラスチック製で何の見栄えもない無機質なものばかりでした。それではお世辞にも食欲が湧いてくる美味しいご飯とは言えないでしょう。

そこでユニットケアは食器類について個人の持参物や瀬戸物食器などを利用しています。またお盆ではなくランチョンマットを敷いて、箸置きなど小物を使うことにより、視覚からも食事が楽しめる工夫が行われているのです。

食事のタイミングは自由

ユニットケアは起床時間がバラバラなので、朝食は起きた人から順に食べてきます。そのため全員揃って食事を食べなければいけないという決まりはありません。まず施設の朝食は午前7時~8時に食べるよう準備を行っていますが、人によっては9時ごろになるケースもあるようです。朝食は1日の始まりであり、自分のタイミングやペースで朝を迎えるためにも、こうした配慮を行うことも大切です。

そのほかにも入居者の中には、小食の方や菜食主義の人も少なくありません。また個々人でも朝・昼・夕の食事メニューに関するサイクルは異なることがあります。そこで無理に回りと合わせて、同じタイミング・メニューを提供すると食事リズムが崩れてしまい、体調不良を起こす原因となる可能性もあります。そのため食事量や好みについても一人一人に合わせた食事提供を心掛けていきましょう。

そこで重要となるのが、利用者の方々の食生活情報です。また施設にセレクトメニューなどがあると、自分で食事を選ぶことの楽しみが持てるため、こうした点も取り入れてみると良いでしょう。

ユニットケアには正しい判断も必要!

ユニットケアは自宅で送る生活をベースとしています。しかし利用者の多くは介護が必要であり、中には認知症や精神障害などを持った人もいるため、その生活の中には危険が潜んでいるケースがあります。

刃物類など危険とされる物の管理について

その際もしも、キッチンで調理をする際に使う包丁が自宅と同様に誰でも手の届く場所にあれば、介護士はキッチンから目を離すことはできません。かといってすべての事柄に対し、介護士が注意を向けることは非常に難しいと言えるでしょう。そこでまず何を自由とし何を制限するか、ユニット内での危険度なのか考えながら、刃物類の保存場所を徹底してみるといいでしょう。

食事の際に使用するエプロンの有無

食事の際にはエプロンの使用がおすすめです。エプロンは食べこぼしによる衣類の汚れを防ぐ効果があります。また食べこぼしの多い人は、裏を返せば食事の自力摂取ができる人です。自分で食べるという行為は何よりも大切な行為なため、こうした人にはより有効的と言えるでしょう。しかし自力摂取が困難で食事介助が必要な人には、介助者が常に傍にいるため食べこぼしを防ぐことができるので、エプロンは必要ありません。

またエプロンには施設の印象を強める傾向があるため、必要な人は使用すべきですが、その中でも何を気を付けるべきなのか優先順位を考えてみるといいでしょう。

食事を行うときの座席配慮

利用者みんなで食事をする際には、食べこぼしの多い人と一人でしっかりと食べられる人の座席配置に配慮を心掛けましょう。人との食事は些細なきっかけで食欲をなくしてしまう場合もあるため、気遣いが必要となります。双方の状況をよく観察して、個々人が楽しく食事を行えるように工夫しましょう。

食器類の選び方について

前述でもご紹介した通り、瀬戸物食器を使っているところも多くあります。しかし陶器は重たく割れやすいため、危険があることも事実です。一方、食器によって美味しさが増すことや重い物は安定感もあり使いやすいというメリットもあります。

もし使い勝手が良くない場合は、個々人に合わせて補助器具などを活用してみましょう。また行動障害などがあり食器を乱暴に扱ってしまう人に関しては使用を控えることも考えましょう。そこで利用者の使い慣れた食器を持参するのがいいでしょう。使い慣れているのは安心感を与え、その人に見合った食事量摂取にもなります。

まずは何を優先し、誰に対して何を使用するかの判断が大切になってくるカモ!

何か行うときには必ずメリット・デメリットがあるよ。そのどちらを優先するのかしっかり話合うといいカモ。

食事の際の 栄養管理と注意点とは?

ユニットケアで食事は自由と述べていますが、病気のためにカロリー制限が必要な人もいるでしょう。こうした場合、自由な好き放題の食生活を送ってしまうと症状が悪化してしまうこともあります。ユニットは自宅と異なり、栄養士や看護師を中心に偏りのない食事メニューで健康管理を行っています。

とはいえ、その食事管理も厳しくし過ぎてしまうと、ユニットケアの意識する「楽しい食事」から遠ざかってしまうこともあるでしょう。それを防ぐため、以下では例をあげて対策法を紹介していきましょう。

昔から甘い物が大好きな糖尿病関が入所しているとします。糖尿病は食べ過ぎや糖分量に十分な注意が必要であり、医師からも間食を控えるように言われています。そんなある日、友人が利用者に15時のおやつとしてケーキを持ってきました。ここでユニットケアの理念であれば、食べてもらいたいと考えます。その変わりに夕食量を調整する旨を伝えて納得してもらうのがベストでしょう。しかし上記の対応を取る際には、本人・家族の承諾を得る必要があります。

上記のような場合、この人にとって「間食はダメ」という宣告はストレスとなり、逆に病状を悪化させてしまう原因にもなり兼ねません。

食事量や食べ残しからの健康状態をチェックする

 
そして栄養管理はその人の体調変化や身体変化、精神面などに目を向けながら、楽しませることが重要です。さらに食事量とその残量も日々チェックしています。そこで食事理由として、量が多いだけなのかメインのおかずが苦手なのか(アレルギーを含む)を考え、まったく手をつけない場合は報告が必要になります。

また利用者が嚥下状態を起こしている時は、食事形態に変更が必要である場合や口腔内の異常など、体調不良の早期発見に繋がります。そのため食事残量はスルーせず、しっかりと目を向けましょう。

そのほかにも介護施設の食事形態には食事を常食・普通食、ミキサー職、ソフト食、ムース食、などに分かれています。おかずを小さく刻んだ「刻み食」もありますが、これは口腔内に食べカスが残りやすく、咽や誤嚥性肺炎を起こすリスクが高いので注意が必要です。

食事の際は個々人の特徴に合わせて配慮しよう

利用者の中には、他の人と食事をともにすることは困難に感じる人もいます。入居者の中にはさまざまな環境で各々生活を送っていたので、こうした人がいることも事実です。

一人が好きな場合やコミュニケーションが苦手な人

中には、ずっと一人暮らしをしてきた人、一人が落ち着く人、コミュニケーションが苦手な人など、個人によって性格傾向は異なります。そのため必ずしも「みんなで食事をすることが家庭的で良い」とは言えないでしょう。こうした人に対しては、食事の時間をずらす、席の配置を検討するなど、個々人に合った対応を行っていきましょう。

しかしコミュニケーションを苦手とする人が、ユニットで少しずつ人と触れ合う時間が増えることにより、徐々に打ち解けるケースもあります。そのため焦らず時間をかけて、ユニットに馴染める環境づくりを行うことが大切でしょう。

配膳中におかずだけ食べてしまう人

配膳中におかずだけ食べてしまう人がいます。これは周りからすると問題行動にも捉えられますが、「すべての品が揃った段階で食べる」というルールはありません。出来立てを冷めないうちに食べることは悪い行為ではなく、その時に食べながらも他の品目量をどうするか?などのやりとりを取ることで楽しい環境づくりにも繋がっていくでしょう。

最近ではテレビやインターネットで身体に良い食べる順番も話題となっています。こうした情報を取り入れながら、一品ずつ食べる際の順番を工夫してもみるものおすすめです。

経管栄養の人が食事中に行う対応について

経管栄養の人が食事中に他の利用者と同じ空間にいても問題はなく、大事なのは本人の意思を尊重することでしょう。しかし経管栄養の人は体力面の低下が著しいため、別室で過ごす時間が多くなります。そのため食事時間も離床すると良いでしょう。

そこで経管栄養の方への対応について、いくつか注意点があります。経管栄養の方は自分の意思を伝えることが困難なため、本人の表情や些細な仕草も見逃さないよう心がけましょう。さらに介護士判断で行動するのではなく、事前に家族の意向を確認しなければなりません。食事時間に連れ出す際には、席の配置にも配慮が必要になります。

目の前でみんなの食事風景を見ることを辛く感じる人もいるため、テレビや風景が一番良く見える場所に連れて行ってあげるといいでしょう。そして経管栄養の場合は、周りにそれが伝わらないよう気配りすることも大切です。そこでキッチンから別室で栄養グッズを運ぶ際にも工夫をしてみましょう。

個々人に合わせた食事への配慮は、最も大切な項目です。その人に合った対応をとり、周りへの影響についても考えながら行動してみましょう。

食事は仕事なのか?

ユニットケアでは、入居者と職員が一緒に食事をとることで互いのコミュニケーションが深まるメリットがあります。職員が食事を共にすることは、利用者の食事具風景を詳しく確認することができ、今後の改善にも繋がります。朝・夕などの忙しい時間帯は難しいこともありますが、昼食時など時間に余裕のある時はなるべく一緒に食事をとる体制をつけるといいでしょう。

しかし中には一緒に食事をすることを嫌厭する介護士もいます。その中には、「介助に時間を取られる、他のことに時間を費やした、食べた気がしない」などの声もあげられるそうです。以上のような意見が出た場合には、施設内でしっかりと話し合うことが必要でしょう。

上記の手段を取る際は食事も業務のひとつとして捉え、代わりに休憩時間の確保を徹底しましょう。そして介護士だけでなく、看護師、栄養士、ケアマネージャー、相談員、事務員など、他職種も含めてローテーションを組み、ユニットで食事をする方法もあるでしょう。

食事中に入居者同士の会話が少ない場合

 
同じ時間を共有しているだけで交流になっているので、問題視する必要はないでしょう。また現代の高齢者世代は、食事中は黙って食べることを教育されているので、静かに食べることが当たり前でした。その他にも、食事中のテレビや音楽についてユニットごとに話し合いながら対応を検討していきましょう。

食事に絶対こうでなくてはダメというルール作りは必要ないカモ!

常に入居者と一緒にいる介護士への配慮としてON、OFの切り替えができるシステムをつくるといいカモ!

食事の片づけも友好的に行おう

ユニットケアは暮らしをテーマにしているため、基本的には介護士が片付けを行いますが、可能であれば利用者に手伝ってもらうのもいいでしょう。しかし無理強いをするのでなく役割分担を決め、意向のある人にお手伝いをお願いしてみましょう。認知症の方でも付き添いの人がいれば洗い物をできるケースもあります。

また女性であれば特に自宅で毎日洗い物をしていたこともあるでしょうこのお手伝いはリハビリ回想法にもなりコミュニケーションも取れるので、是非取り入れてみましょう。また洗い物に限らず、テーブル拭きでも効果はあります。

片付けの際には下膳のタイミングも大事!

 
片付けをする際は下膳のタイミングにも配慮しましょう。自分で下膳できない人は介護士が行いますが、食べてすぐに下げてしまうのは感じがよくありません。食べ終わって少し食休みを終えたタイミングで「お下げしましょうか?」と一声かけてあげるといいでしょう。また認知症患者の中には、空いた食器で遊ぶ人もいます。こういった場合は一品ずつ空いた食器から上手に下膳していくとよいでしょう。

そして厨房へ帰す際には、下膳問題が起こりやすいです。厨房からすれば片付けが終わらないと帰れないため、下膳を急いでほしいという意向があります。しかし片づけを急いでしまうと利用者を焦らせてしまい、暮らしやすい環境に脅かしてしまう可能性があります。そこで、この双方を踏まえて対策を考えていくことが大切です。

  1. 厨房に下膳する時間を決め、それ以降はユニットで洗い、次回分と一緒に返却
  2. 厨房はその時間前に催促をしない
  3. ユニットに食器を揃え、ユニットの物を使用する
  4. 厨房にユニットケアの理解を得るというルールを定める

片付けは落薬にも注意が必要カモ。最終的に必ずテーブル、椅子、床の確認を介護士が行おう

食品管理は意外と見落としがち

利用者の居室では、自分で食品管理をしている人もいます。パン、お菓子、果物、飲み物など、こうしたものに関しては自由です。「自己管理ができる・できない」の判断は傷んでいる物の識別ができるかどうか、という点です。

しかしこの間まで管理できていた人が気づくと・・・という場合もあるため注意が必要でしょう。

また施設内には暮らしに特化して、訪問販売や自分で買い物できる環境にあり、認知症の人も簡単に食べ物を手に入れることができます。そこで買ったものをその日にすべて消費してしまうといった不安要素も考えられるでしょう。中には家族が管理する場合もありますが、任せきりにすることはできません。そのため介護士は利用者が居室で何を食べ保管しているのか、ある程度把握しておく必要があります。

食中毒など衛生管理にも注意しよう!

施設で時節ニュース沙汰になる食中毒問題は、食品管理ができていないことが多くあげられています。たとえ利用者が冷蔵庫食事を保管していても、その日付を定期的にチェックし、清掃や処分を行うことが事故を防ぐ方法となります。その際に、居室者や家族にも介護士が定期チェックすることを事前に説明しておきましょう。

施設で管理している食事については、毎日食事量なども細かく確認を行っています。しかし居室で差し入れを食べていることを知らなった場合、食事量の低下を見込んで余分な量を増やし、食べ過ぎの状態を起こしてしまう可能性もあります。食べ過ぎは体調不良や、糖尿病患者では症状悪化にもつながるため注意が必要です。こうした事態を防ぐためにも、訪問者が差し入れを持参した際には、どれくらい食べたのか報告してもらう体制づくりを心掛けましょう。

利用者の安全な暮らしには、家族や周りの協力が必要不可欠です。差し入れをして喜んでもらえると、ついうちたくさん持ってきてしまう気持ちもあるでしょう。しかしその時は良くても、その後体調を崩してしまったら元も子もありません。そのため関わるすべての人が利用者の状態を把握し、食品管理の重要性を周知してけることで、より楽しい暮らしを送ることができるでしょう。

たかが差し入れ、されど差し入れカモ!訪問の多い土日祝、食中毒発生の多い季節には特に注意が必要カモ!