当サイトには広告・プロモーションが含まれています。

【ハードウェア業界の展望】国内メーカーは苦戦中?海外メーカーが人気?将来予測を徹底解説

ハードウェア業界の展望

そもそもハードウェアとは、コンピュータの電子回路や周辺機器のことを指しています。近年では、パソコン・携帯電話などのハードウェアがインターネットやITといった情報通信技術を活用するための術となっており、IT業界の一員としても分類されています。

今回はそんなハードウェア業界について、国内および海外の現状やこれからの展望についてなど、詳しくご説明していきましょう。

ハードウェアとは何か?

コンピュータは、ハードウェアとソフトウェアの2つから成り立ちます。

ハードウェア 機械や装置など、物理実態のこと
ソフトウェア ハードウェアの中で動いているプログラム

 
以上をふまえて簡単に説明をすると、目に見える形のあるハードウェアで、目に見える形のない情報がソフトウェアです。略してそれぞれハード、ソフトとも呼ばれます。

日本国内のハードウェア業界はメーカーと呼ばれることが一般的です。部品を作成するメーカーを指すこともありますが、パソコン・タブレット・スマートフォンといった端末本体を開発・販売しているメーカーを指すことが多いです。

国内ハードウェア業界は苦戦から持ち直す?

日本は技術力の国であり、メイド・イン・ジャパンは高品質の証などとも言われています。しかし国内ハードウェア業界は、世界において苦戦が続いていました。

スマホなど最新のIT端末においては、米国Appleや韓国Samsung、台湾ASUSや中国Huaweiといった海外メーカーの製品が人気を集めています。日本の携帯電話は、進化に取り残されたガラパゴスケータイと揶揄されるように消費者のニーズは変化してきており、国内メーカーは押され気味です。スマホ以外の電気機器においても、海外製の安い品も品質改善されて人気が出てきたため、国内メーカーのブランド力だけでは油断できない状況です。

数値で見ると2016年の国内IT市場規模は、前年比0.2%増の14兆7973億円でした。これはITサービス市場やソフトウェア市場が伸びているため、2016年の国内ハードウェア市場規模は前年比3.1%減の6兆3538億円となっています。

ただし2017年以降の市場予測ではPCなどのハードウェア更新需要が見込まれ、ハードウェア市場が回復してプラス成長に転ずると言われています。さらに2020年の東京オリンピックを控えてIT市場は拡大が見込まれているようです。

世界的大企業も多い海外ハードウェア業界

海外ハードウェア業界で存在感の大きい企業は、やはり米国のAppleです。古くからコンピュータ業界においてマッキントッシュ(マック)は一定の人気を勝ち得てきました。また近年はiPodやiPhoneといった革新的なハードウェアを発表し絶大な人気を誇っています。現在でも世界のスマホ利用率2割をiPhoneが締めており、日本国内に限れば約68%がiPhoneシリーズです。なお時価総額で見ても、世界第1位です。

さらにインターネットサービス企業最大手のGoogleも、近年はハードウェアの開発・販売にも力を入れています。Google純正スマホPixelや、テレビに繋いで動画再生やスマホ画面の転送ができるChromecast、AIスピーカーGoogle Homeなど、さまざまな新ハードウェア製品が発表されています。

このように家庭でのIT端末はPCやスマホばかりではなく、さまざまな形のものが出てきています。またAIスピーカーのような音声入力による家電などのコントロールも注目されているところです。

中国、台湾、韓国といったアジアのメーカーも、以前は安い代わりに品質が低いため洗練されていないというイメージでした。しかし近年では品質が向上してはじめ、そのコストパフォーマンスの高さから人気を集めています。

またアメリカ最大のメーカーといえばゼネラル・エレクトリック (GE)です。家電や重工業中心であり、IT企業としてのイメージは薄いですが、近年は産業用のIoT(Internet of Things、モノのインターネット)プラットフォームに大きく力を入れています。

これからのハードウェア業界はIoTに注目

IT業界というと、まずはアプリケーションなどのソフトウェア開発やウェブ上での各種サービスが活発な印象があります。しかしソフトウェアを乗せるためのハードウェアは必要不可欠な存在です。

インターネットが普及した現在では情報端末の中心がPCからスマホに移行したように、常に新しい形のハードウェアが出てくる可能性があります。

注目のハードウェア「IoT」とは?

 
今注目されているのはIoTです。直訳して「モノのインターネット」と呼ばれるIoTですが、これはさまざまなモノがインターネットにつながれ、情報をやりとりしてコントロールする仕組みのことです。

たとえば工場でセンサーなどのデータをネットにいで自動制御するシステム、家庭の冷蔵庫やエアコンなどインターネットを通じてコントロールするスマート家電、カメラやセンサー、ドアの開閉情報でペットや家族の状態を知らせるシステムなど、あらゆるところで利用されます。

苦戦が続いて来た日本国内のハードウェア業界も成長率は回復すると予測され、また海外メーカーも活発な動きを見せています。IoTなど新しい形の製品も開発され続け、ハードウェア業界はこれからも成長が期待できるでしょう。