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フリーランスには人脈が大切!人脈を形成するために気をつけたいこと

フリーランスの人脈形成

会社員をやめてフリーランスになるエンジニアが増加中です。会社員という身分を離れて自分の腕ひとつで仕事をこなし報酬を得る働き方は、魅力的なものです。

ですが年功序列や終身雇用制度が崩壊しつつあると言っても、まだまだ会社員の方が収入が安定していますし、福利厚生も受けられます。その会社員をやめてフリーランスの世界という荒波に飛び込むにあたっては、野心や自分のスキルへの自負などがあったと思います。腕次第で高収入も夢ではないと思っていたのではないでしょうか。

ですが実際にフリーランスを始めて多くの人が直面するのが、仕事の依頼が無いという現実です。向こうから依頼が来ないのはもちろん、営業にいった先でも相手にされず、仕事が全然無いという事態に陥ることも良くあります。

フリーランスとして独立するにあたって、会社員時代の顧客が仕事を回してくれるとあてにしていた人も多いでしょう。ですが現実にはそう簡単にはいきません。会社というバック抜きでの人脈を作ることがフリーランスには重要なのです。

会社員時代の人脈をあてにしない

フリーランスとして独立したエンジニアは、最初は会社員時代の取引先担当者にアプローチをすることが多いでしょう。自分の今までの仕事ぶりを知っていればきっと仕事を回してくれるはずとあてにしているケースです。

ですが現実にはよほどのことが無い限りは簡単には仕事はもらえないでしょう。会社員時代には親しくしており、自分のスキルも評価してもらえていたはず、と思っていてもです。フリーランスとして会いに行ったところ、以前のように親しげな様子は無く、微妙な応対をされることも良くある話です。

独立するからには自分のスキルなどに自信があると思いますが、会社員時代の自分の評価は会社の信用込みでのものと思った方が良いでしょう。たとえ自分には魅力の無い会社だったとしても、それでも会社というものの社会的な信頼は大きいです

○○社の社員というゲタを脱いだ自分はどこにでもいるエンジニアに過ぎません。独立後も評価されて取引先と付き合いが続くほどのスキルの持ち主はほんの一握りです。まずはその事実を受け入れることが、フリーランスとしてやっていく第一歩になります。

フリーランスとして仕事を得るためには、会社という後ろ盾抜きでの人脈を形成する必要があります

人脈をつくるためには勉強会などがおすすめ

フリーランサーが人脈を作るのにおすすめなのが、勉強会などです。ここでポイントなのが、参加者同士でコミュニケーションを取ることができるということです。

規模の大きなイベントだと参加者同士の距離が遠く、なかなか知らない同士で打ち解けることができません。フリーランスで人脈を作ろうと大きめのITイベントに行ったけど、名刺を配ったりしたものの手応えがなかったというのはありがちです。

規模の小さめの勉強会やハッカソンのようなイベントは、参加者同士のコミュニケーションが密になります。直接の取引相手にはならなくとも、他者との交流から良い刺激が得られます。

エンジニア同士で話が合い、相手の顧客を紹介してもらえるというケースもあります。ライバルに仕事を回してくれるのかと疑問に思われるかもしれませんが、顧客が多くの人材を募集しているなどでは割と良くあることです。

まずはこのように小さな勉強会やイベントで少しずつ人脈を広げ、地盤が固まってきたと思ったら大きめのイベントにも参加してみましょう。

ネットなどでの情報発信も大切

人脈を広げるためには、むやみに名刺を配ったり一方的に売り込もうとしても効果は薄いです。自分の方向性に合わせた売り込みをしていけば、依頼につながる可能性は高くなります。

また、まったく知らない同士ではなく相手側は自分を知っているという状況を作れれば、売り込みにあたって有利です。ここで活用したいのが、ブログなどで情報発信をしたり、エンジニアの掲示板などのグループで有用な発言をしたりして、ネットを用いて存在感を強めておくことです

いい加減な情報を書いていては信用を失いますが、的確な発言などで信頼を得られればそれなりに名前が知られることとなります。そこで直接会って印象を強められれば、仕事にもつながります。初めて顔を合わせる相手でも「○○ブログの人ですね」などと言われるようになればしめたものです。

友達ではなくビジネス相手を作る

勉強会で親しくなる、名前を覚えてもらえるなどは、自分を売り込む第一歩です。その先に進んで仕事につなげるためには、その後のコミュニケーションが大きく影響します。

ブログや掲示板などで名前を知られていて相手が興味を持ってくれたけど、そこから仕事につながらないというのは良くあることです。エンジニア同士で技術話に花が咲いたものの、友達として仲良くなるばかりで一向に仕事がまわってこないなどです。

なまじ同じ専門分野の人同士だと、あるある話に終始したりして、仲良くはなりやすいのですがビジネスの関係に発展しづらいということもあります。友達同士でお金などの生臭い話は嫌という感覚の人も多く、会ったときに楽しく過ごすだけで終わってしまうのです。こういう関係では仮にビジネスを進めたとしても、失敗することも多いのです。

ビジネスの話ができる人間関係を作るには、友達としてなれ合うのではなく、適度な緊張感が要求されます。フリーランスは孤独なものですから、同業者の友達を作るのは悪いことではありません。ですがビジネスにつなげるための人脈づくりでは過度のなれ合いは禁物です

一方的なアピールでは人脈にはつながらない

また自分を売り込もうとするあまり、自慢話のようになってしまっている人がいます。これはむしろ売り込みには逆効果です。

自己アピールは重要ですし、特にフリーランスは積極的に前に出なければ仕事をもらえません。ですが売り込みが一方的すぎたり視野がせまいように思われてしまうと、ただの自慢話にしか聞こえず、かえって過小評価されて依頼が遠のいてしまいます

相手の話を聞き状況を理解することが大切

自己アピールで大切なのは押すだけでなく適度に引くことです。コミュニケーションにおいてはこれは相手の話を聞くということになります。相手の話を聞き相手を理解することで、信頼関係を築くことができます。

相手の話を聞くポイントとしては、コーチングのノウハウが役に立ちます。コーチングの基本は、まずは相手の話をじっくりと聞き、適切な質問で理解を深め、そして相手をポジティブに評価することです。

話を聞くことが大切といっても、ただ聞いているだけでは相手は不安になってしまいます。ポイントを押さえた的確な質問や肯定的な評価を伝えることで、相手は理解してもらえているという感覚を得ることができます。

こうして相手への理解を深めることで、心を開いてもらうことができ、結果的に自分への信頼が増すのです。

また的確な質問や評価ができる能力は、状況を理解する能力がすぐれているアピールにもなります。この場合の評価とは駄目出しではありません。ポジティブに評価することで相手の成長にもつながり、双方に良い効果があるのです。

どんな仕事でも人とのつながり無しにはできない

強固な人脈を築くには、周りの人たちと互いに良い刺激を与え合い、一緒にいると自分も成長できる、何かいいことがあると思わせる人間になることです。お互いの知識や視野を広げあい高みを目指せる存在であるなら、それは良い人脈と言えます。

多くの人とこうした人脈を築ければ、業界での信頼感も増して会社というバック無しでも良い仕事が舞い込んでくるでしょう。

最先端のIT業界であってもどんな仕事も人とのつながり無しにはできません。優秀なエンジニアというのは専門知識があり向上心があるだけでなく、一緒に仕事をしたいと思わせる信頼感があるものです。

フリーランスというのは個人事業主として経営者の視点も重要です。経営者としては人間同士のつながりを大切にし、自分の看板を大切にしましょう。