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IT業界で転職を希望する時、可能であれば東京を視野に入れた方がいい!

東京のIT企業で働く

どんな業界でも、日本では多くの大企業の本社が集まり、狭い地域に比例しない人口数で盛り上がり、何においても最先端が集まる、そんな日本の入り口『東京』。

特にIT業界はトレンドの流れが非常に早く、そうした情報をいかに早くキャッチし、現場に反映するか、時代についていけるかが、IT業界で長く、強く生き抜くための術となっております。

そして、そうしたIT業界のトレンド情報が活発に飛び交い、感受性豊かに、そしてIT業界人として目覚ましい成長を遂げさせてくれる街が、『東京』なのです。

IT業界で自分の価値を上昇させ、さらなる高みを目指したいという方の多くは、転職を機に東京にその拠点を移そうとします。東京には多くのIT企業が集まり、有名サービスをローンチしている企業のほとんどが、本社を東京に置いています。

それではなぜ、IT企業は東京に集中するのでしょうか。また、なぜIT業界で転職をしようと思うと、東京に出向いた方がいいのでしょうか。今回のこの記事では、そうした理由やメリット・デメリットに加え、他の地域との業界内風潮の差について、ご紹介をさせていただきます。

なぜIT企業は東京に集まるのか?

平成26年度の総務省統計の資料を拝見していると、やはりIT企業が全国の中でも最も拠点を構えている地域は、東京になりました。ではなぜ、東京にそこまで多くのIT企業が集まるのでしょうか。

まず1つ目の理由としては、やはり対外的な情報をキャッチしやすいのは、やはり東京だということです。冒頭でもお伝えをさせていただきましたが、IT業界というのは、非常にトレンドの早い業界です。

私たちが今当たり前のように使っているスマートフォンも、もともとはフューチャーフォンと呼ばれるボタン式の小型携帯電話でしたし、その前は非常に大きな電話機器やポケットベルなどが当たり前の時代もありました。それぞれの中でも目紛しく仕様変更やシステムの内容向上が行われており、今のスマートフォンまで短期間で成長を遂げました。

もちろん、これらのトレンドが変わったことを、私たちは『消費者』という目線や立場で感じているものではありますが、業界内ではもっと素早くそのトレンドが回っており、新しいトレンドが市場に反映されてすぐに、違うトレンドが業界内に取り巻かれていることも、IT業界では珍しいことではありません。

そしてそうした情報は、やはり海外から見て日本の中でも最も時代が反映されている東京に集まることが多く、また東京で働くIT業界人もそうした特徴を把握した上で、いち早くトレンドをつかもうと働きかけるので、トレンドに対する感受性が高くなっているのです。

そのため、同じ日本であっても、東京の次に大きな都市と言われている大阪でさえも、東京のIT市場から半年はトレンド感が遅れていると言われております。昔から感性の高い人は東京に集まるという暗黙の了解のようなものがあり、それがトレンド意識の強いIT業界でも、業界内の習わしとして浸透されているのではないでしょうか。

2つ目は、トレンドに対する感受性の高さに伴う市場規模の大きさです。

何も、IT企業に所属する人だけがトレンド意識の強い方というわけではなく、例えばそれがファッションであったとしても、その他業界の技術であったとしても、各業界のトレンドが早く掴めるのは東京です。

そして、それは業界で働く人だけではなく、東京にいる消費者の立場であっても言えることで、東京にいる人はトレンドに敏感で感受性が高く、そして東京という街の面積に比例しないほど人も多くおり、IT業界でも大切になってくる『サービスのテスト』を行うにも、最も適した市場なのです。

東京の消費者は、トレンドを利用すること・海外の風習を受け入れることが当たり前で、さらに加えて流行りに遅れたくないという意識が他の地域の消費者に比べても強く、様々な最先端のサービスを受け入れる受け皿が、他の地域に比べて出来上がっています。

例えば海外では多くの起業家が、外部のコーチ・コンサルタントという存在を雇い入れ、経営方向を見直したり、業績を向上させていくことが当たり前の風潮です。日本ではその風潮がまだまだ受け入れられていないものの、東京に住む経営者たちはこぞって、海外の習わしと同じように、経営を向上させるために外部顧問を雇用しているのです。

東京には、他の地域にはない受け皿の広さがあり、市場規模の大きさは、他の地域の比にならないほど大きいと言われているのです。

3つ目は、東京の渋谷区が元々、ITベンチャー企業が集まる地域として有名だったということも影響されているでしょう。

IT業界というのは元々、グーグルやフェイスブックが本社拠点を構えるシリコンバレーがトレンド最先端の地と言われており、日本のIT企業も、シリコンバレーから大きく影響を受けています。そしてそんなシリコンバレーの名前を捩り、渋谷をBitter(=ビター・渋い)+Valley(=バレー・谷)という意味合いに分け、『ビットバレー』と呼び日本のITベンチャー企業が集まる集積と定義するようになりました。

堀江貴文氏が運営していたライブドアも、前身企業の時代は渋谷に拠点を持っており、またIT業界でも非常に有名なサイバーエージェントグループも、渋谷に本拠点を置いており、『ビットバレー』に肖って、多くのITベンチャー企業が渋谷区に拠点を置くようになりました。

しかし、実は前述した総務省による統計発表によると、渋谷区のIT企業数は東京都内でも第5位となっており、最も多い港区と比べても約1,000社ほどの差が出ていることが判明しました。それでも今も尚、多くのITベンチャー企業から、東京という市場、そして『ビットバレー』が愛されているということには、変わりはありません。

東京とその他地域の、IT業界の常識やルールの違い。

同じ日本なのに、東京と他の地域で、IT業界の中でも常識やルールの違いって存在するの?と思われるかもしれませんが、実はそうした常識やルールの違いは存在するのです。東京と他の地域の中で、そうした常識やルールの違いは、2つ存在します。

常駐型の働き方は、東京以外では暗黙のルールあり。

1つは、エンジニアやプログラマーの働き方に関わるものです。IT業界では、エンジニアやプログラマーは大きく分け、『受託』と『常駐』という働き方があります。

『受託』というのは、自社のオフィスの中を中心に、クライアントが希望するソフトウェア・システム開発におけるプロジェクトチームを発足して開発を進めていくというものになっており、一般的によくある働き方がこの『受託』に当てはまります。

一方『常駐』というのは、自社オフィスではなく、自社の協力企業のオフィスに出勤し、協力企業が自社クライアントから依頼をいただいたソフトウェア・システムの開発に伴って発足したプロジェクトチームに参画して、開発作業を進めていくという働き方になっております。

そして実は、この『常駐』について、東京と他の地域では、大きな暗黙のルールの違いがあるのです。それは、他の地域は基本的に、『常駐案件は、エンジニアやプログラマーは、最初に常駐先と面談を受けた案件に参画しなければならない』というルールがあるのです。

自社の協力企業に出向いて開発プロジェクトチームに参画する常駐案件というのは、参画前に協力企業のプロジェクトチームマネージャー・リーダーや、小さい企業であれば代表者との面談が行われることが一般的です。

東京の場合はエンジニアやプログラマーが各地方から集まるため、その数も他の地域よりも豊富に存在するのですが、他の地域は特にトレンド言語やシステム上でよく利用されている、需要の高い言語を使えるエンジニアやプログラマーの数がそこまで多くないがために、確保することに必死なのです。

そして、一見その様子を見ると協力な売り手市場に見えるかもしれませんが、実は面談に来たエンジニアやプログラマーを逃さないために、面談を受けたのであれば、協力企業側が断る・もしくはよっぽど条件が合わないという理由でもない限り、他の協力企業の面談を受けることは許されず、後から面談を受けた協力企業の案件の方が合っているからそちらに参画したい…ということが受け入れられない風潮があるのです。

しかし、東京のほうであれば、エンジニアやプログラマーも多く、またその分協力企業からの三角希望案件もたくさんあるため、エンジニアやプログラマーは様々な協力企業の面談を受け、自分が最も希望する案件を選んで参画することが許されており、東京のみが唯一売り手市場になっているのです。

東京と他の地域では、トレンド言語に対する認知にタイムラグがある。

前述した通り、東京は日本の入り口であり、街中では世界最先端のトレンドが至る所で飛び交う感受性の高い街になっております。IT業界ではトレンドが目紛しく変わり、そうしたトレンドをいち早くキャッチし、素早く現場やクライアントへの提案に反映させることが、IT業界で長く、そして強く地位を確立させる唯一の手段だと言われております。

東京のIT企業は、その街の特性と業界の特徴を掻い摘んでいるため、そうしたトレンドに非常に敏感であり、インターネットで調べることだけに留まらず、実際に米シリコンバレーを訪れて最新のトレンドを体感するなど、積極的に情報収集を行うことで、次々に市場を作り、その規模を大きくしております。

そのため、東京では常に最新の技術や言語の情報が溢れており、それらをどんどん吸収して、大きく成長している企業もたくさんあるのです。

一方、他の地域はどうかというと、実は未だに古い言語を使用した案件が多数あったり、常に最先端を意識することが求められている業界であるのにも関わらず、『自分が今使える言語が求められているプロジェクトでないと…』と、完全な守りの姿勢に入ってしまっているエンジニアやプログラマーも多数存在しているのです。

そのため、他の地域ではトレンドの言語の情報が東京から降りてきて、実際に現場に反映するまでに、東京と比べて約半年ものタイムラグが発生し、さらにエンジニアやプログラマーも対応できる案件がどんどん減ってきており、それでも新しい言語や主流の言語の勉強をせず、『今の自分』のままで働ける・参画できるプロジェクトをいつまでも待っている、という状態がずっと続いているのです。

同じ日本で、同じIT業界なのに、東京と他の地域でこんなにも差があるのはびっくりカモ!IT業界は東京が1番盛り上がっていることはわかったけど、もっと他にメリットやデメリットがあれば、知りたいなぁ。

IT業界における、東京で転職するメリット。

さて、ここまでで、なぜIT業界は東京のほうが盛り上がっているのか、そしてIT業界で働く上で、東京と他の地域の違いについて、ご紹介をさせていただきました。その内容とも重複する部分もあるかもしれませんが、ここではIT業界で転職をする上で、東京を選ぶことのメリットをご紹介させていただきます。

市場が大きいので、仕事の幅が広く、成長スピードが早い。

まず1つ目は、市場規模が他の地域に比べても非常に大きいので、仕事の幅が広く、圧倒的に成長できる環境があるということです。特にIT業界で言うと、エンジニアやプログラマーばかりがトレンドを意識することが必要で、お仕事の幅も広いと言われがちですが、WEBマーケティングやWEBディレクションのお仕事も非常に多くなっております。

また、これはデメリットの裏返しでメリットに感じる部分ではありますが、昨今そうしたWEBマーケティングなどを専門にするベンチャー企業の発足も頻繁に行われており、エンジニアやプログラマーだけでなく、マーケティングやディレクション業務を請け負うWEBコンサルタントの人材不足も、IT業界では目立っております。

そのため、IT業界の全くの未経験であったとしても、エンジニアやプログラマーのような専門知識や技術が必要のないWEBコンサルタントのお仕事にチャレンジすることができます。そして、人材不足が功を奏し、IT業界のベンチャー企業では、一人当たりに非常に多くの役割や業務を課せられることになります。

そうなると、もちろん業務に従事する側は非常に忙しくなり、大変かもしれませんが、その分市場の大きな東京で、他の地域で働くよりも圧倒的に経験を積むことができるので、成長スピードは非常に早くなります。

最先端の技術を経験できる案件があり、技術者として刺激をたくさん受けられる。

記事内で何度もご紹介をさせていただいておりますが、エンジニアやプログラマーにとっては、やはり最先端の技術や言語を学べるという部分に関しては、大きなメリットではないかと思われます。最新技術を必要とする案件のほとんどは東京にあるので、東京でエンジニアやプログラマーとして働く中で、そうした技術や言語に触れられる機会や経験というものを摑み取れる可能性は、大いにあります。

もちろん、そのチャンスや経験を掴み取れるかどうかは自分が希望するか、そしてそれを積極的にアピールできるかによって左右されますので、もしもチャレンジしたいと思った場合、手を上げればその機会を掴むことができるかもしれません。

そうした最新の技術が好きだ、もっと技術者としての価値を高めたい、どんどん新しいトレンドを取り込んでいきたいと思える、成長意欲の高いエンジニアやプログラマーは、東京で働くことに非常に向いているのではないでしょうか。

また、東京にいるエンジニアやプログラマーは特に、他の地域の同業種に比べても感受性を高くしておかなければ自分たちが参画できる仕事がなくなるという危機感を常に持ち合わせているので、技術向上や情報収集に対するアグレッシブな姿勢をほとんどの方が持っています。

それ故に、知識や技術の面で見ても非常に優秀なエンジニア・プログラマーが多いため、他の地域から東京に出てきた際には、最初は圧倒されてしまうかもしれません。しかし、そこで圧倒されて落ち込むだけでなく、その場にふさわしくなるために、努力を積み重ねて勉強を積極的にしていくことで、エンジニアやプログラマーとしての格を上げることが可能です。

最先端の技術やトレンド言語に日々触れている同業種の方とのコミュニケーションも積極的に行うだけでも完成が養われていきますので、技術者としてもっとレベルアップしたいと考えられているエンジニア・プログラマーの方には、最高の環境であることは間違いありません。

案件ごとの単価が高い。

東京の大きなメリットを語る上で、案件ごとの単価の高さは外せません。その理由としては、やはり東京本社のIT企業が圧倒的に多いということ、そしてその本社が発足するプロジェクトというのは基本的に大規模なものになっているので高度な技術も同時に必要になり、それに伴って案件ごとの単価も必然的に大きくなります。

特に、トレンドの言語を使用する大規模案件であれば、『すでにトレンドの新しい言語を使用できるのであれば、高単価でお仕事を発注する』という企業も非常に多く、東京では20代でも年収500〜600万円ほどを稼ぐことができているエンジニアやプログラマーも、珍しくはありません。

この金額というのは、地方の同業種の40代ほどの社員の年収と同額ほどになっているので、とにかく若くからチャンスを掴み、多額の給料をもらいたいという野心のある方は、ぜひ東京で活躍することをおすすめします。

もちろん、この点に関しては、地方と東京の生活水準や物価の違いなども考えられるので、東京で稼ぐ500万円と地方で稼ぐ500万円が同じ価値で、そして同じだけ手元に残るのかという部分を見ると、やはり差は出るとは思います。

しかし、東京で多くの給料を稼げるということは、それだけでも価値のあるエンジニアやプログラマーとして扱われることになり、そうした技術者にはどんどん新しいチャンスが舞い込んでくるので、非常に刺激的なエンジニア・プログラマーライフを送ることはできます。

IT業界における、東京で転職するデメリット。

さて、メリットについてはお仕事に直結する内容が非常に多かったのですが、デメリットについては、お仕事の面以外にもいくつかあるので、そちらを含めてご紹介させていただきます。

競合他社が非常に多い。

東京はその市場規模の大きさから、多くのIT企業の本社が集まり、さらにITベンチャー企業も昨今多く設立されております。業界として盛り上がっていることは大いに良いことではあるのですが、その分競合他社がどんどん増えている、という視点を、忘れてはいけません。

特に発足したばかりのITベンチャー企業などであれば、実力やセンスのある代表者が現場の営業マンとして活躍している場面もよく見かけます。

そうした代表者は、ある程度の経験やスキルをサラリーマン時代に身につけ、その提案力や人並みを超えるセンスを駆使して起業をした猛者がほとんどになりますので、IT業界で全くの初心者という立場から比べると、その営業力も提案力も、とてもではありませんが、勝てるわけがありません。

そして、IT業界は特に仕入れや元手が必要な業界ではなく、特にWEBマーケティングのコンサルタントやディレクターなどであれば、パソコン1台に必要なアプリケーションやシステムが揃っていれば誰でも開業することが可能になっておりますので、業界内ではそうした猛者の存在が非常に多く、目立っております。

もちろん、こうした職業の場合、主にクライアントとなるのは経営者が多くなってくるのですが、経営者は自分の企業の売り上げや将来性がかかっているからといって、そうした猛者と呼ばれる人にばかり依頼を発注するというわけではありません。

経営者は変わった感覚を持った方が多く、また若くフレッシュな頑張っている新人コンサルタントに対しては、応援してあげたいと思ってくださる方も多く存在するので、未経験でIT業界にチャレンジするのであれば、それなりのフレッシュさを武器に営業をすることで、猛者でも開拓することができなかった新しい可能性やチャンスを掴むことができるかもしれません。

単価が高いが故に、二次請け・三次請けの中抜きの金額も大きい。

前述させていただいた『常駐』の働き方については、協力企業と一対一での取引であればそこまで支障はないものの、もし大元の協力企業から自社に届いた依頼までの間に、いくつもの協力企業が参画しているのであれば、その分多額の金額を中抜きされている可能性があります。

どういうことかというと、もしあなたがD社という企業に所属するエンジニア・もしくはプログラマーだとして、C社という協力企業より、A社という大元の企業が発足したプロジェクトへの参画を月30万円で依頼されたとします。

しかし実は、その案件は最初に発足元のA社という企業B社という協力企業に依頼をしていたのですが、B社が技術者を斡旋することができず、同じ案件をC社に依頼しましたが、C社にも該当する技術者がおらず、C社があなたの所属するD社に依頼をかけ、あなたが選ばれたという流れだとします。

その場合、もしA社が最初、B社に対して100万円で依頼をかけていたとしても、B社がC社に依頼をかけるときは、そのうちの40万円を引いた60万円で依頼をすることが一般的です。そしてその40万円はB社の『プロジェクト紹介費』として売り上げ計上され、C社も同じように『プロジェクト紹介費』として30万円を中抜きし、残りの30万円であなたの所属するD社に依頼をかけた、ということになります。

あなたの所属するD社はこの場合、あなたというエンジニア・プログラマーの人件費を払いつつ、自社の利益を確保しなければならないのですが、中抜きで依頼を受けているB社、C社については、プロジェクトの紹介しかしておらず、それでも30万円、40万円の利益を上げている、ということです。これが、エンジニア・プログラマーを協力企業に斡旋する事業の利益構造となっております。

そのため、二次請け、三次請けの企業による利益の中抜きが行われるものになるのですが、その金額の平均額が、やはり地方に比べても非常に大きくなっております。例えば大阪の場合であれば、中抜きする金額の平均額が約3〜5万円/月に対し、東京の方では10万円/月が平均となっているので、日本の第2の都市と呼ばれている大阪と比べても2倍以上の差が出ているものとなっております。

もちろんこれは平均額になりますので、もっと少なく引いている企業もあれば、大手やある程度の地位を築いている企業であれば、もっと多くの金額を中抜きしている、ということが事実になります。

もちろん東京で発注される開発プロジェクト案件の単価は、元々が地方に比べても高く設定されているので、中抜きをされても大きな金額が残ることもほとんどではありますが、その分人件費などの固定費の平均額も東京は高くなっているので、それが幸か不幸かは、他の諸経費次第となります。

大手案件でのトラブルが発生した場合、徹夜が続く。

東京で発足される大規模なプロジェクトのほとんどの発足元が、東京に本社を構える大手ITベンダーになります。

そして、こうした大手ITベンダーの発注は単価が非常に高いというメリットもあるのですが、プロジェクトに参画する中でもちろん『大手ITベンダー』のエンジニア・プログラマーとして開発を進めていくことになるので、その中でシステム内のトラブルなどが起きてしまった場合、『大手ITベンダー』という看板に傷をつけないよう、早急な復旧作業が求められます。

つまり、徹夜で復旧作業に取り掛からなければならなくなり、そのプロジェクトの規模が大きければ大きいほど、その復旧作業の期間はどんどん長くなってしまうというデメリットも持ち合わせているのです。

もちろん、東京以外でも、大阪本社や福岡本社など、地方本社の案件であった場合でもこうした対応は求められますが、東京の場合は他の地域に比べても『大手ITベンダー本社からのプロジェクト』というものの量が多く、そうしたトラブル対応に追われる確率が、地方に比べても高くなっているのです。

自分の担当している開発部分でのトラブルであればもちろんのことではありますが、もしその担当システム近隣のシステムの開発担当をしているとなると、テストや原因追求のために、いわば巻き添えになってしまうこともあり得ます。

そのため、いくら自分が気をつけていたとしても、他のシステムでバグやエラーが発見されてしまった場合には徹夜で対応を求められるという側面も含め、地方に比べても東京の方が、トラブル対応に追われる確率が高くなるのです。

大手ITベンダーが発足したプロジェクトというのは、単価が高いというメリットもありますが、その裏側では『それ相応の働き方が求められる』という、当たり前ではありますが、ネガティブに受け取ればデメリットも備わっているのです。

東京でもし、エンジニアやプログラマーなど、技術者として働きたいと希望するのであれば、こうしたトラブル面の対応についての事実もしっかり受け入れた上で、希望をすることが大切です。

とにかく、地方に比べて物価が高く、人も多い。

デメリットの最後は、お仕事には直接的に関わりはありませんが、『東京で働く』という大枠を考えた上でのデメリットのご紹介になります。

東京は、とにかく何をするにしても物価が高いということは、地方の方にも浸透されている常識のひとつになります。家賃の相場感に関しても、東京の主流な区内であれば非常に高く、大阪などに比べても各間取りの相場賃料が2〜4万円以上は高くなっております。

そのため、東京で働いているけど住んでいるのは埼玉や千葉、横浜といった方も多く、そうした利用も増えてきていることから、その地域も賃料の平均額が年々上がっているのです。また、家賃だけではなく、食材や若い方達の間で流行っているスイーツなどの食べ物、カフェの利用料なども含め、やはり地方と比べると相場感が非常に高いということが、生活面を考慮したデメリットとして浮上されます。

もちろん、東京で募集されているお仕事のほとんどは、IT業界に限らず、地方に比べても給料の相場感も高くなっていることは事実です。しかし、それでも快適な住居に住み、ある程度不自由なくプライベートも満足させるためには、ただ少し相場感の高い給料くらいでは、まだ少し足りないかもしれません。

合わせて、東京という地域の面積に対し、全く比例しないほどの人の多さも、市場規模の大きさという面でお伝えすればメリットに感じられますが、出勤時・退勤時の通勤ラッシュや退勤ラッシュの電車内の人の多さには、憂鬱になります。また、休日になれば街中には多くの人で溢れるので、地方ほど快適に移動することも難しく、ストレスが溜まりやすくなってしまう、というデメリットも併せ持っています。

単価が高かったり、チャレンジできる環境がたくさんあるっていうのはとっても魅力的カモ!メリットがあれば、デメリットももちろんあるのは当たり前だけど、早く自分を成長させたい、もっと価値を高めたいと思える意識の高い人は、東京で転職をしたほうが、満足する結果を得られるかもしれません。

何も背負うものがなければ、ぜひ東京で転職を!

東京と地方とのIT業界内での違いやメリット・デメリットなどについて、詳しくご説明をさせていただきましたが、総じて言えることは『IT業界を希望しているあなたに、背負うものが何もなければ、迷わず東京で転職したほうがいい』ということです。

『背負うもの』というのは、両親が病気であったり、後はある程度大きくなった子供がいる場合、そしてマイホームなどを購入して年月がまだそこまで経っていない場合、ということです。今や東京から各地方へもそこまで時間をかけずに向かうことができますが、もし病気の両親が危篤という連絡を聞いた場合に、会いに行ったら間に合わなかった…という状態になり、後悔せざるを得なくなってしまいます。

また、ある程度大きくなった子供がいる場合は、子供の教育環境として東京を選んでもいいのか、またすでにできた友達と離れることにストレスなどを感じないかを子供と一緒に確認しながら、進めていくことが大切です。

もし、今あなたが若く、両親も元気でまだ子供もいない、家も賃貸で生活をしているということであれば、迷わず東京で転職をすることをおすすめします。東京の方がやはり、地方に比べても刺激が多く、また圧倒的な市場規模の大きさとチャレンジできる環境が揃っているので、他の地方で活動をするよりも、もっと早く自分を成長させることができます。

それでも、もし今あなたが地方に住んでいて、東京のIT企業の実態などがわからないで不安である、ということであれば、一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。IT業界も、東京と地方とであらゆる相場感が全く違うということは、転職エージェントであれば把握しているはずなので、具体的に規模の違いや単価の違いなどについて、詳しくお聞きできるはずです。

IT業界を希望するのであれば、東京は最適な環境が全て揃っています。ぜひ、東京であなたが活躍する日が来ることを、応援しております。