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安易な応募はSTOP!応募時にチェックしておきたい、求人票の注意点

IT業界は事業を始める上で、業態によっては元手0からスタートができるということもあり、ベンチャー企業の立ち上げが非常に活発な業界になっております。それ故に企業数が多く、転職市場では多くのIT企業の求人を目にするようになりました。

ITベンチャーを舞台にしたドラマに影響され、さらにその業界の勢いや、私たちの生活に密になってきているインターネットの可能性を見出して、IT業界を希望する求職者の数も非常に多く見られます。

しかしもちろん、それだけ企業数があれば全ての企業が優良企業とは言えないことも事実で、杜撰な管理体制や労働基準法を違反しているような企業も数多く存在します。

面接の時には非常に印象が良かったのに、実際に入社して働いてみるとひどい会社だった…というような声も多く、転職経験者であれば、こうした経験をほとんどの方がされているのではないでしょうか。

企業の良し悪しは、ある程度求人票を見て判断できないか?という声も多数寄せられておりますので、今回はいい求人や悪い求人の例、避けた方がいい求人の例なども踏まえながら、応募前にチェックしておきたい求人のポイントについて、ご紹介させていただきます。

そもそもなぜ、粗悪な求人を見抜けないのか?

IT業界の求人数は2016年上半期に増加のピークを迎え、それ以降も求人数は減ることもなく、緩やかではありますが増加傾向は続いている状況です。

そうした求人数が多い中で、なぜ求職者たちは優良求人に辿り着けず、粗悪な求人に応募してしまうのでしょうか。

その1番の原因は、実は求職者の圧倒的なリサーチ不足になっております。リサーチ不足という側面は2つあり、「業界情報のリサーチ不足」と「企業情報のリサーチ不足」になります。

「業界情報のリサーチ不足」については、IT業界ならではの風潮や勤務形態といった業界の特徴を全く把握しておらず、IT業界の華やかなイメージなど自分の中に持っている良いイメージだけを頼りに、「とにかくIT業界で働きたい」と早とちりな気持ちを抑えきれず、ろくに業界研究をしないまま応募をしてしまう求職者が多くいるのです。

その結果企業の面接に伺った際に、悪質なブラック企業は業界の綺麗な部分のみを伝えるので、それをそのまま疑いもせずに信じてしまい、ミスマッチを引き起こしてしまうのです。

「企業情報のリサーチ不足」についても、同様のことが言えます。

特に転職市場にある程度長い期間留まっている求職者は、「早く転職先を見つけたい」「自分を採用してくれるならどこでもいい」といったような不安や焦りを持っている方が多く、そんな自分に心の平安をもたらしてくれる「内定」という言葉に、非常に揺らぎやすい心理状況となっております。

その結果、避けておいた方が良い求人に記載されている言葉が魅力的に映り、企業情報をろくにリサーチをしないまま応募してしまうのです。
このどちらもが抜けている結果、優良求人を見抜くことができず、大切な経歴に傷をつけてしまうことになります。

特に多くの求職者は、求人票の中でも「勤務地」「仕事内容」「条件」ばかりを気にして求人検索をしている方が多く、それと同様に大切な「働く環境」「やりがい」「仕事の厳しさ」などへのリサーチを怠っているケースがほとんどです。

もちろん、企業が求人票をうまく書けるようになったという背景もありますが、今ではインターネットを通じて、業界情報や企業情報を簡単に調べることができる時代です。

転職活動を実施する時は、そうした不安や焦りに身を任せず、しっかりと業界や企業情報のリサーチを行い、落ち着いた状態で臨むことをおすすめしております。

しかしそれでも、実際に求人票のどんな部分を見ればいいのかわからない、調べ方がわからないという方も少なくはないと思います。次項からは、実際に優良求人のポイントや、粗悪な求人のポイントなどをご紹介させていただきます。

確かに、企業が人材不足を解消したくて魅力的に書くのは当たり前で、それが悪質だという声も多く見られるけど、求職者自身も入念なリサーチが必要カモ。実際の求人票では、どういったポイントをチェックすればいいのだろう?

IT業界における、優良求人の見分け方

IT業界における、有料求人の見分け方について、いくつかのポイントにまとめさせていただきましたんで、それぞれ順追ってご説明させていただきます。

業務内容の詳細がしっかり記載されている。

粗悪な求人には、例えば営業職であれば「当社営業業務全般」や「その他付随業務あり」といったように、業務内容がざっくりとしか記載されていないことも非常に多いのですが、優良求人には、業務内容の詳細や1日のタイムスケジュールがしっかりと記載されています。

同じく営業職の例で言うと、新規開拓が中心になるのか、それとも既存クライアントへの深耕営業が中心になるのか、またアポイント獲得はリストを自作して電話でアプローチして取っていくのか、それとも問い合わせ企業のみにアプローチをするインバウンド式なのかなど、求人を見た段階で求職者がしっかりと理解できるような業務内容の詳細が記載されております。

また、未経験募集の業務の場合、専門用語などを多用せず、IT業界未経験者にもわかりやすいような文言で説明文が記載されているなど、ユーザー目線で求人票が作成されているものは、優良求人と見ていいでしょう。

仕事の厳しい面もしっかり記載されている。

粗悪な求人は、自社の魅力的な部分にのみフォーカスして求職者に伝えようとしますが、優良求人にはしっかりと仕事の厳しい部分が記載されていることが多く見られます。

現在多くのIT企業では人材不足に悩まされており、とにかく人材確保を最優先するが故にそういった魅力的な部分のみを記載する求人も多くなってしまっていることが、IT業界の人材の出入りが多くなっている原因の1つにも挙げられます。

その結果、ミスマッチをして退職者が続出すれば、せっかく高い金額を支払って求人を出したのにも関わらず、結局採用に失敗してしまい、再度求人を掲載する…という悪循環を招いてしまうのです。

優良求人は、そうしたミスマッチを防ぐため、事前に仕事をする上での厳しさや苦しさをリアルに表現し、記載して下さっていることがほとんどです。

そうした厳しさや苦しさがある環境でも頑張れる覚悟があるかを見極め、入社後に起きるミスマッチをこの段階で少しでも減らそうとしていることが企業側の狙いです。

求職者にとっても、自分にこのお仕事が務まるのかどうかを判断できる材料を事前に手に入れることができるため、業務の本当の厳しさを記載することは、両者にとって大きなメリットになるのです。

平均年齢が30代半ば〜後半。

求人票には一般的に、企業に所属する社員の平均年齢が記載されていることがほとんどなのですが、この平均年齢が30代半ば〜後半以降の会社であるというポイントは、求人票で優良企業を見極めるポイントの1つといっても過言ではありません。

前述の通り、IT業界では企業が増加傾向を見せており、業界の圧倒的な人材不足が課題としてあげられております。

実際に求人を掲載しても、求職者が各企業に分散されて人が集まりにくいという現状ももちろんですが、社員との何かしらのミスマッチが原因で、退職者が続出している企業も多く存在しております。

そのため、平均年齢が30代半ば〜後半の企業というのは、若い社員も多く在籍している中で、30代後半や40代以降の社員も安心して身をおける環境が整っているという見方をすることもできます。

生涯1社に固執することなく、転職が当たり前になっている今の働き方の現状であっても、求職者の誰しもがいずれは自分の骨を埋められる企業に出会いたいと思うものです。

そうした際には、やはり年齢を重ねても安心して働ける環境が用意されていることは、必須条件になるはずです。人の出入りが激しいIT業界だからこそ、そうした環境が用意されているかどうか、求人票を閲覧する時はぜひチェックしたいポイントです。

長く働いてもらえるための環境や体制をしっかり記載してくれている。

これは特に、女性の場合は嬉しい情報なのですが、男性も見逃せない情報です。

前述の通り、生涯1社に勤める時代ではなくなったと言ったものの、やはりまだまだ求職者の中では1社で長く働きたいニーズは多く見られ、また採用活動自体も多額の費用がかかり、入社した人材をしっかり長期的にサポートしながら育成したいという欲求が企業の中でも多く見られるので、優良求人にはそうした環境や体制、サポート内容がしっかり記載されていることが多いのです。

特に女性が嬉しい情報とお伝えしたのは、やはり産前産後の対応についてが1番気になると思ったからです。

特に女性の求職者は、産前産後の対応はどういった流れになるのかを非常に気にしている方が多く、優良企業はそういった求職者の不安を事前に察知し、産前産後も安心して自社で働いていただけるような環境を用意しており、それらを明確に求人票に記載している場合があります。

例えば、自宅でできる範囲でお仕事をお任せするなど、そういった情報は求人を魅力的に映しますし、求職者にとっても事実、非常にありがたい情報なのです。

IT業界における、粗悪な求人の見分け方

続いて、転職市場に溢れるIT業界の粗悪な求人の見分け方について、いくつかポイントをまとめさせていただきましたので、ご紹介をさせていただきます。

こちらに記載されている特徴が求人票に掲載されている場合は、応募するのを踏み止まり、企業情報をリサーチすることをおすすめします。

平均年齢が極端に低い。

これは、前述の「平均年齢が30代半ば〜後半の企業」というポイントの反対になります。企業の社員全体の平均年齢が若すぎるといっても基準があると思いますが、大まかに言えば「20代が中心の企業」のことを指すものだと認識いただければと思います。

特に若年層の求職者にとっては、「年の近い社員が多い」ということは魅力的に映るかもしれません。

また20代で、スキルアップや将来の独立など何かしらの目標を持った意識の高い求職者は、とにかく社会経験や自己成長だと自分に言い聞かせて、割り切ってどんな企業にもある程度の期間所属するのですが、やはり業務的にも非常に厳しく、30代以降の安定を求める求職者には選び難い環境が用意されていることが実態のほとんどです。

特にそうした企業は、熱い願望やビジョンを語り、成果を上げようとチーム一丸となって頑張っている組織体系が多く、聞こえは非常に素晴らしいかもしれませんが、それ故に目標へのコミットなども厳しく評価され、コミットできていない社員に関しては夜遅くまで残業を強いられる空気感が漂っていることもほとんどです。

「とにかくそれでも早く実務を覚えて経験を積みたい」「そういった体育会系の社風が好きだ」という方に関しては、こういった企業もおすすめすることはできますが、何かしらの目標を持った意識の高い方でない、プライベートも大切にしたいと思われている方には当然おすすめできないので、必ず求人票をご覧になる際には、企業の平均年齢をチェックしておきましょう。

常に求職者を募集している。

ある程度の期間、転職活動をしていると、必ず常に検索結果に表示される企業があります。そうした常に人材を募集している企業は、応募する際に非常に注意が必要です。

なぜなら、そうした企業はある程度人材を集められたとしても、その人材がすぐに退職してしまうような内部の問題を抱えている場合が非常に多く、また企業としても悪い評判や噂が立っているために求職者が警戒している企業というパターンが多く見られるからです。

そのため、スポットで求人票を求人サイトに掲載したところで求職者が集まることも難しく、常に求人票を掲載し続けなければ、求職者が集まることはないのです。

応募すればよっぽどのことがない限りは採用されやすいという点は、選考漏れを連続して経験している焦った求職者にとっては魅力的に見えるかもしれませんが、実際に入社してみると望んでいた環境と違うというミスマッチを感じる可能性が大いに考えられます。

もしも常時人材募集をしている企業に応募しようと考えているのであれば、必ず事前の企業情報リサーチはしておくことをおすすめしております。

そこでもし、働く上でどうしても譲歩できない要素があると判断した場合は、応募することを見送る方が良いでしょう。

大量募集をしている。

こちらも、前述の「常時募集」と同じことが言えます。

大量募集をしている企業は、過去の経験則から離職率が高いことを認識した上で、退職者が多く出たとしても業務が回るように大量募集をしているか、もしくは採用に計画性がないかのどちらかが背景となっていることがほとんどで、多くの場合は前者である可能性が非常に高いです。

とにかく求職者の質よりも量を重視しているので、入社後のフォローなどもずさんな会社が多く、社員を大切に思っていない企業が多く見られますので、大量募集をしている企業への応募は見合わせた方が無難かと思われます。

それでも、大量募集しているけど気になるという企業が見つかった場合は、常時募集している企業の場合と同様、しっかり企業情報のリサーチをしてから判断したほうが無難です。

大量募集だから自分も採用されるだろうと安易な気持ちで応募をし、採用された結果入社してしまうと、大きなミスマッチを感じ、ご自身の経歴を傷つけることになってしまう可能性もございますので、十分ご注意ください。

技術職でも、全くの未経験者を募集をしている。

今やプログラマーやWEBデザイナーのような、ITの専門スキルを必要とする職種の求人も非常に数が多く見られるのですが、やはりそういった専門職の採用は特に難しく、IT業界でも1番大きな人材不足として喘がれております。

専門スキルや知識が必要な専門職の場合、やはり転職時にはある程度の実務経験や知識などが求められることが一般的ではありますが、そうした即戦力の人材を確保できない企業は、全くの未経験も含め、自社で育成するので応募可能ですとうたっているケースが多く見られます。

一見それは、全くの未経験でもチャレンジする環境を用意されていると解釈すれば非常に素晴らしいことなのですが、実際は入社後夜遅くまで勉強を強いられ、ろくに知識もないまま現場に入ることを命じられ、結局は自分で調べながら対応していくことになるというケースも少なくはありません。

特に少人数のベンチャー企業には、1人の人材を付きっ切りで教育するほどの余裕もありませんので、社員の人数がそこまで多くないのにも関わらず、こうした専門職で未経験歓迎の求人を掲載している企業へは、応募は控えた方が良いでしょう。

優良求人と粗悪な求人の見分け方については、ポイントがわかってきた気がするカモ!でも本当にこのポイントだけで、優良企業かブラック企業か見分けることはできるのかな?

それでも不安な場合の、企業情報リサーチ方法

IT業界における、優良求人の見分け方や粗悪な求人の特徴などについてご説明させていただきましたが、それらが当てはまっているからといって、必ずしも優良企業・ブラック企業というわけではございません。

社員の満足度の高い優良企業が、一気に会社の成長を促すために大量募集をしている可能性だってございますし、人が集まらないブラック企業が、求職者を呼び込むためにありもしない好条件を記載している可能性だってあるのです。

実際の求人票を見るだけでは、企業の本質までを全て見抜くことは難しいのです。

そのために必要なことが、企業情報のリサーチです。今ではインターネットで少し調べるだけでも、様々な情報を得ることができます。

その中でも、「転職会議」「Volkers」など、求職者向けに企業の人間関係や評価基準、仕事の厳しさなどを元社員という立場で口コミを投稿できるサイトなども立ち上げられており、こうしたサイトを駆使することでリアルな企業情報を得ることが可能になっております。

もちろん企業情報を得るためには、無料の会員登録と、利用者自身が所属してきた企業の口コミを掲載しなければならないのですが、1社の情報を各項目に沿って答えるだけでポイントが付与され、そのポイントを使用して気になる企業のリアルな情報を得ることができるのです。

ただし、こうしたサイトを利用する際にも、口コミを見極めることが重要です。こうしたサイトでは企業の総合評価が点数として表示されていることがほとんどなのですが、その表示されている点数が異常に高い企業がたまに存在します。

もちろん、社員の満足度が高く、口コミを掲載したユーザーがそうした評価を本心でつけている場合もあるのですが、企業側が対策として自ら複数アカウントを作成し、点数を上げている可能性もあるのです。

口コミを読んだ時に、異常に企業を褒めている口コミが多く見られる場合は、企業側の自作自演を疑う目を持つことも大切です。

そうした際は、こうした転職口コミサイト1つだけで情報を得るのではなく、複数の切り口を持って企業情報をリサーチすることをおすすめします。

案外使えるのは、Yahoo!知恵袋のようなサイトで「企業名+転職」などを掲載すると、欲しい情報を得られることもございますので、専門口コミサイトだけではなく、こうした口コミ掲示板なども駆使して企業情報を集めることをおすすめします。

求人票だけで全てはわからないが、求人票を見ればわかるものもある。

いかがでしたでしょうか。

優良企業かブラック企業かを、求人票を見るだけで100%判断することは難しいのですが、それでも求人票を見るだけで判断できる要素が多くあることも事実です。

ついつい求人票の仕事内容や条件面ばかりに注目してしまいがちになるかもしれませんが、気になる企業の求人票は、上記ポイントを参考にしながらしっかりと読み込んでおくことをおすすめします。

また、もしそれでも判断できない、実際にどういった企業かわからないから不安だということであれば、転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントは業界の企業情報をある程度把握しており、企業の採用活動をサポートする立場から内部事情までを把握している可能性が多く見られます。

あなたが気になる企業についての、インターネットで調べてもわからないような情報まで知っているかもしれませんし、気になる企業に内定をいただくために履歴書の書き方から面接の受け答えまでを教授いただけるので、あなたの転職活動もスムーズになり、きっと優良企業との良いご縁を見つけることができるでしょう。

しっかりと求人票を読み込み、企業情報のリサーチも怠らず実施することで、あなたの望む優良企業と出会えることでしょう。
まずは今、気になっている求人を上記ポイントに習ってもう1度見直してみましょう。