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ニセ医学はついに規制強化かサプリメントなどの問題点を問う


美容サプリに見る、医学と無関係の効果訴求

ニセ医者、ニセ弁護士、ニセ教諭、ニセ警官…古今東西プロフェッショナルな職業には必ずフェイクが付き物なのは世界中同じ。

中でもニセ警官とニセ医者はなくなることがありません。ニセ警官はスピード違反の取り締まりに出没し、ニセ医者は宿直勤務で現れるのが通例。

どちらも国民の安全安心に少なからず影響を与えています。

さて、ニセ医学の代名詞といえばよくサプリメントが一番にあがってきます。

もちろん大手製薬会社や信頼できる製薬研究所によって開発されているものも少なくありませんが、目的が美容というサプリメントは非常に種類が多く、通販で販売されているものが主流です。

テレビCM(主にBS放送)で宣伝されているものもありますが、多くはネット通販であることから玉石混淆のようです。

ニセ医学と称されるサプリメントとはどういうものがあるのでしょうか?

経口摂取のコラーゲンでもメリットはない?

健康専門飲料には欠かせない「コラーゲン」「コンドロイチン」「グルコサミン」中でも、コラーゲンは骨や角膜などに含まれているのは有名な話です。

これをドリンク剤に入れ経口摂取した場合、多くの人は体内で骨の元になるのに違いないと考えるようです。

実際には吸収消化されてしまうために意味はあまりないというのが通説カモ。

ビタミンCを多く取った方が美容には良い、というのが現在までの医学の常識なのカモ。

これに対してコンドロイチンやグルコサミンは大手製薬会社や食品会社がこぞって製品化。関節の痛み予防などでこちらは期待大でニセ医学ではない分野と言えるのカモ。

美容目的の場合は注意が必要

美容サプリでは有名な成分のひとつ、プラセンタ。胎盤を意味するこの成分は、タンパク質、ペプチド、ビタミン、糖質、酵素、ムコ多糖類などを含むことが条件と言われています。

じつは、プラセンタは馬由来、羊由来、豚由来、ヒト由来など様々なものがあり、中には植物プラセンタや海洋プラセンタなど非常に多くの種類があります。

美容液に使用される場合、効き目と副作用がどうしても気になりますが、絶対的な効能とはならないのが化学的な現状。

副作用としてはアレルギー体質や体力喪失の方に注意が必要とされます。

アンチエイジングに欠かせないと言われるプラセンタですが「由来は何か?」がなかなか証明できないところが、一番の難点なのです。

物性エストロゲンで話題のサプリにも注目

2017年8月15日に更新された、厚生労働省の発表情報。それによると外郭団体の国民生活センターが「プエラリア・ミリフィカ」の美容目的使用に注意!

※独立行政法人 国民生活センター

上記のサイトによれば、マメ科の葛の一種であるプエラリア・ミリフィカは、女性のバストアップサプリの原料として知られ、服用した若い女性の月経不順や健康被害が大きくなっているケースがあります。

強い女性ホルモンを持つため「健康保持増進効果など」をうたって販売されている商品は「医薬品医療機器等法」「健康増進法」または「景品表示法」に抵触するおそれがある、として公表。被害があることも認識されているカモ。

こちらは完全に美容目的のサプリメントで、日本人女性の体質にはかなり刺激の強い物質であることは確かカモ。こうした美容健康食品は宣伝を100%鵜呑みに出来ないのも事実なのカモ。

問題は健康食品摂取で、ピンポイント効果があるという印象操作だ

ニセ医学の一番の問題点とすれば、こうした健康食品やサプリメント摂取による効果。はっきり言えばどんなサプリメントでも絶対に効き目があるとは言いません。

しかし、数多くの効果体験者の声を掲載していることがポイントです。その内容も信憑性は不明なものが多く、医学的にも推奨されるケースとはいえないでしょう。

特にピンポイント効果が美容サプリメントの宣伝に多く使われます。口から接種したサプリメントが直接バストアップに効くと言われている根拠は「女性ホルモンを多く含んでいるから」というもの。

ただ、通常の健康ドリンクでも胃や腸で消化吸収され、全てが全身に効率よく運ばれていく訳でないことは誰でもわかるはずです。

それを、いかにもピンポイント効果があるというのはありえないカモ

ニセ医学とされる大きな所以は、消化・吸収・代謝といった臓器の働きを全てすっ飛ばして、直接局所に効果が出るという点なのカモ!

ニセ医学はなくならない

人生100年時代が到来、医療もどんどんと自分の組織を使った再生医療が進んで行くでしょう。

そうなれば、他人よりももっと元気で美しくなりたい、という欲求を叶える美容関係の食品やサプリメントもますます開発競争が激しくなります。

それとともにもし健康被害が重篤となれば、国も監視対象を厳しくするにちがいありません。

今は厚労省のブリーフィングと国民生活センターのアナウンスが出ていますが、効果が曖昧なサプリメントが完全に販売停止になるかどうかはわかりません。

医療関係者のしっかりしたアナウンスで、サプリメントの真贋が明らかになる日が来て欲しいものです。