1. ホーム
  2. 医師の転職についての基礎
  3. ≫希望転職先をしっかり見極めるなら、トライアル勤務がいい?

希望転職先をしっかり見極めるなら、トライアル勤務がいい?


トライアル勤務のメリットとデメリットを考えよう

「転職したいけど、なかなか気に入った病院が見つからない…」
「紹介してもらった病院は、希望条件が折り合わない…」

といったように、希望通りの転職先が見つからないなんてことは、よくある話です。

中には切羽詰まって転職活動中という方もいらっしゃるでしょう。そんな方にトライアル勤務をご紹介しましょう。

医学部は増えているのに、なぜ医師不足?

平成28年(2016年)開校の「東北医科薬科大学(前身は東北薬科大学)」、平成29年(2017年)に医学部を設置した「国際医療福祉大学」と37年ぶりに医学部新設となったのはなぜでしょうか?

答えは医師不足です。現在日本には30万人を超える医師がおり、毎年8,000人ほどの増加が見込まれています。

総数では増加しているのに、医療機関では医師が足りないというのはどうゆうことカモ?

平成6年(1994年)を100として、20年後の平成26年(2014年)はどのくらいの医師がいるのかを調査した数字があります。それによると、医師総数は134、つまり1.34倍に増えています。

参照ページ

ところが、診療科目によっては逆に医師数が減っているところがあります。例えば、外科医は81、小児科は89に減少しています。

増加しているのは整形外科の117、眼科の124、糖尿病内科の150、精神科に至っては158と1.58倍に増加しています。

また、女性医師が増加していることも外科医などの減少に拍車をかけています。特に、女性医師は転科を行うケースもあり、結果として男性勤務医の多忙ぶりがよく報道されているところカモ。

僻地や島嶼部での臨床はなぜ人気がない?

自治医科大学(栃木県)、産業医科大学(福岡県)、長崎大学医学部(長崎県)と言えば、過疎地域医療や島嶼部医療を行う医師の育成が進んでいる大学。

各大学ともレジデント後10年程度の過疎化地域医療の医師となっているケースが顕著です。

ところが、僻地とは何も九州の離島や東北、北海道だけではありません。京都府や大阪府にも過疎地域はあり、中には”伝統的に医師が行きたがらない地域”が存在していることも事実です。

特に関西や東北など全国でも特定地域に医師をいじめる伝統があります。

僻地医療と島嶼部、離島などのもともと”医療過疎”とは別に、医師や看護師を特別扱いし、よそ者扱いする風潮などが存在していることから、せっかく志を高く持っていても都市部へ帰ってしまう医師が後を絶たないのカモ…。

医師不足の外科と、医師充足率の高い内科では転職事情も異なる

ところで、転職を考えた場合、外科と内科ではどんな違いがでてくるのでしょうか?

30万人の医師のうち8万人が内科医…ざっと4人に1人が内科医ということになりますが、これは転職事情にも大きく関連があります。

まず、医局事情がその一つです。昨今は医局所属率が下がっているのが外科、そうでもないのが内科という話があります。

外科の場合、全国的に技術レベルの高い病院は関東や関西とは限りません。九州や北海道なのにも高度な専門病院があり、全国から医師が集まっています。

例えば札幌市にある”中村記念病院(脳神経外科)は、関東や九州からの研修医が来ることで知られています。症例も多く、医師にとっては執刀経験を積み重ねられる絶好の医療機関です。

これに対して、内科医の場合は医局による派遣が一般的でしょう。転職を考える場合はまずは医局と相談するか独立するか…という転機も待っているカモ。

医局推薦の入職と、自らの転職の大きな違いは?

医局に所属する大きな魅力は「細かな手続きや入職の際のゴタゴタの回避」と言えます。

どんな病院でも学閥というものが存在しますし、ワンマン理事長が経営する大病院の場合は院内政治に巻き込まれることが必至カモ。

その場合、医局を通して入職すると、こうした学閥力学や院内政治からある程度距離を置くことが出来ます。

特に、政治好きではない方や特定の場所にこだわりのない方ならば、医局異動を続けるのが良いかもしれません。

ただ、40代・50代と年を経ていくとヘッドハンティングの声がかかるケースも出てきますし、自分の体力や医療への考え方が変化することもあるはず。

燃え尽きてしまう医師も少なくないのが50代の方カモ…。そうなった場合は、自分の医師としての今後を考えて医局から離れることも一つの決断です。

自らの転職となると手続きや入職する先を独力で決めなければなりません。

自分で新たな職場を”常勤”で決めるなら、トライアル勤務は大事

ここでぜひ試していただきたいのが”トライアル転職”。トライアル…つまり”試用期間”ですが、世間一般の雇用形態とは違います。

医師の場合はあくまでも転職希望先の病院を見学し、数日間業務に”随行”してもらうもの。

医師の多くは「もしトライアル勤務期間内に病院との間に人間関係が構築されてしまうと、最終的に断りにくいのでは?」と考えます。

しかし、トライアル勤務の場合、これを企画した紹介者=転職エージェントがしっかりと中に入ることで医師の希望通りの結論に導きます。

トライアルでの結果が良ければ転職、結果的に気に入らない病院ならば転職しない!

トライアル勤務の大きな特徴です。これは医師にしても病院側にしても安心してマッチングできる機会と言えるカモ。

トライアル勤務のメリットとデメリット

現在のところトライアル転職は転職エージェントの裁量で行われており、徐々に増えています。

病院側は時間と費用を掛けてマッチングの良い医師を雇用したいと考えますが、費用対効果の問題も。また”常勤”の場合は大いに検討されますが”非常勤”の場合はそこまで対応しないところが多いのも事実。

ですから、医師側の転職に賭ける想いと情熱が大事になるのは間違いありません。

もし非常勤で勤務、院内力学には無縁で行きたい…と考えるならばトライアルは利用しない方がいいです。下手に関わると入職して仕事以外でも大いに活躍した場合、その後の”開業”予定を立てることが難しいケースも出てきます。

問題点としては、年間8,000人もの新人医師が誕生する時代と人口減少が重なる今日、医師不足がいつまで続くかは不透明だということ。

自身が医師としていつ頃、どんな場所でどんな医師像を目指しているのか。

それを考えながら転職を生かしていくため、人脈を作るのにトライアル勤務期間はいいきっかけと言えるカモ!

まとめ

医師の転職事情は複雑です。内科医と外科医では需給バランスが違い、医局人事と自己転職の違いが明白です。

転職するにしても、マッチングのクオリティを考えるならトライアル勤務が大事。ご自分の医師人生を考えて、素晴らしいトライアル転職を進むカモ!