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臨床医と研究医、違いは?キャリア形成はどうなっている?


臨床医と研修医、その違いをしっかり把握して選ぼう

医大生を6年、国家試験合格から2年の研修医…そしてさらに大学院で博士号取得…キャリアを積むには早いうちから目標を決めるのが大事。

でも、実際にはいつでも転機があったり、自分の性格と照らし合わせて「執刀がいい」「臨床が向いている」と考えながら6年間過ごす方もいらっしゃるのではないでしょうか?

都市部の病院で研修するのがいいのか、それとも地方の総合診療科がいいのか…様々な選択肢が医師にはあるはず。その中には研究医の道もあります。

そればかりではありません。ここでは研究医の様々な道もご紹介していきます。 

え!研究医は大学に残る…ということカモ?

臨床医と研究医、どこで働いているの?

厚生労働省の調べでは平成26年(2014年)12月31日現在、日本には311,205人の医師が在籍しています。

そのうち病院やクリニック、大学病院などの医療施設勤務が296,845名。

介護老人保健施設3,230名ですから、95.4%が医療機関での勤務ということになります。介護関係施設が1.0%…となると、残りの3.6%はどこにいるのでしょうか?

医療機関でもなく老人福祉施設でもない…それが研究畑の医師ということになるのカモ。

統計では8,576名が次の場所に在籍しています。

  • 561名…医育機関の非臨床系大学院生として
  • 2,972名…医育機関の非臨床系医師として
  • 1,466名…医育機関以外の教育機関又は研究機関の勤務者
  • 3,577名…行政機関・産業医・保健衛生業務の従事者として。その他と無職の方が合わせて2,554名となっています。

具体的に研究医にはどんな道があるの?

研究医…というと医科大学で教授・准教授・講師・助教といった研究者をイメージします。

英語での論文に汗を流し、ひたすら業績を積み重ねる基礎研究ですが、有名なのはiPS細胞研究でノーベル賞受賞の山中伸弥京大教授です。

山中教授はもともと整形外科の臨床医でしたが、挫折を味わい再び大学院に入りなおして研究医として成功します。

そのほかには、「製薬会社内医師」「国家公務員医師(厚生労働省技官)」「法医学者(警察関連)」「防衛医官(防衛省)」など、様々な分野で研究医のフィールドが広がっています。

また、最近では研究医の中には収まらない経営者としての一面を見せる医師も。

特にネット関連で医療サイトを構築するマルチな医師もおり、研究医だからこその”型にハマらない”生き方も増えているカモ。 

臨床医から研究医になるにはハードルがある?

臨床医95.4%、研究医4.5%(0.1%はそれ以外)…誰もが臨床医を目指す理由とは?という問いには、臨床医になりたいから医師になったのでは?と言った方が正解かもしれません。

メジャー科かマイナー科か、外科か内科か、あるいは勤務医か開業医か…

様々な選択肢の中に「臨床医か研究医か」はあったでしょうか?多くの医師が研修医として働く中、学内に留まるのは抵抗が…という方はいらっしゃいませんか?

かといって、一旦臨床医として外の社会に出ても「自分は臨床には向いていない…」という医師は意外にも多いのです。

誰もがコミュニケーションが達者なわけでもなし、外交的なわけでもなし。だからといって、臨床医として4年5年経って研究医になるのはハードルが高い?

そんなことはないカモ!横浜市立大学大学院医学研究科のように臨床医をウェルカム!という大学は増えています。臨床医兼研究医という道も実はメジャーになりつつあるのです。

ただ、ここで忠告カモ!臨床医から研究医への転身はあくまでも「二足の草鞋」。

10年先20年先の医学研究者として考えるなら、学生6年のうち4年目あたりで研究の道を選ばなければ!

なかなか踏ん切りがつかないなら、思い切って大学院の”基礎研究”に進みましょう。人生やり直しはいつでも出来るカモ!

研究医から臨床医への転職は容易

一方で、多くの研究医が臨床医へと転身を図る道があります。そこには積極的理由と消極的理由があるカモ。

積極的理由とは「キャリア形成」。大学での研究もキャリアとして大きいけれど、やはり臨床医として現場で働くことへの希望も叶えたい。

研究医のすばらしさは何千万人という人の医療に役立つことですが、臨床医は目の前の患者を治す”実感”を味わえる…そういった理由での転職があります。

もちろん、30代の転身と50代の転身、60代の転身には迎えられるフィールドは全く違います。が、臨床医としての仕事は数限りなく存在するのカモ。

もう一つが消極的理由。大きな問題はやはり「人事」「収入」。6年、8年、10年…と大学内で過ごす中、やはり気になるのは安定した収入の確保。

例えば国立大学の医学部教授(40歳)の年収は1,100万円程度(本給1,000万円+原稿料100万円)が普通。ですが…

医師全体では1,160万円程度(厚生労働省賃金構造基本統計調査より)。

中には2,000万円、3,000万円といった開業医にもお目にかかります。

やはり、安定した年収を取るなら臨床医の方が良い…という考え方は大きいカモ。


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どんなタイプの人が臨床医?研究医?究極の選択とは

臨床医と研究医…それぞれ人生の選択があります。ただ、人それぞれの性格やタイプにあった選択肢が幸せの源泉!

では、研究医に向いているタイプは…

論理思考”の持ち主であること。自分の研究をうまく伝える能力(論文でよし!)のある方が大事です。

もう一つがポジションに分け隔てなくチームで仕事が出来る方です。もちろん、教授は監督ですから、それ以外はみんなが選手という考え方ですね。

そして臨床医にはなれない人。例えば緊急執刀は「目の前にある危機を救う」

これは向いていないなあ…という方もいるでしょう。研究医の方がじっくりと仕事が出来るという方は研究医を目指しましょう。

臨床医に向いている方…もちろん臨床にも様々な選択肢がありますが、大事なことは「今持っているスキルで患者を救う」という使命感。

ただ、社会人入学で医学生、研修医、臨床医と過ごしている方なら場合によっては将来にわたってキャリアが短くなり、外科医ならば選手生命が短縮…というケースも考えられます。

みんなが臨床医だから自分も…というのではなく、「どんな臨床を目指すか」というビジョンをしっかりと持っている人が臨床医に向いているといえるのカモ。

まとめ

臨床医と研究医の割合は、圧倒的に臨床医の方が多いのが現実です。現在の研修医制度改革で、ますます研究畑に留まる方が少なくなりました。

ですが、研究医として名を挙げている医師は多く、そのフィールドも多彩です。研修医として働くか、研究医として働くか…収入面の噂に惑わされず、ご自分の”選択肢”を信じて進んで頂きたいカモ!