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保育士の引き継ぎは退職時期によって影響の大きさが違う!引き継ぎが困難なのはどんな時?


引き継ぎが満足にできない時はどうすればいいのか?退職する保育士にできる引き継ぎの工夫とは?

引き継ぎ

保育士が退職をする時、後任者に必要な情報を伝えるのが「引き継ぎ」です。引き継ぎがうまくできるかどうかは、退職時期によって違ってきます。

年間を通して忙しい保育士は、いつでも「充分な引き継ぎ」ができるとは限りません。どうすれば、時間に余裕のない中で、大事な情報を確実に伝えることができるのでしょうか。

今回は、保育士の退職時期が「引き継ぎ」にどんな影響をもたらすのかを考え、短時間でできる合理的で分かりやすい「引き継ぎの方法」をご紹介します。

目次

保育士の退職時期は「引き継ぎをしやすい時期」と「引き継ぎが難しい時期」がある

保育士が退職する時期を大まかに分けてみると、「年度末」と「年度途中」の2つのパターンに分けられます。順調に引き継ぎができるのはどちらなのか、理由も含めて考えてみましょう。

「年度末」は保育園全体が新年度の準備モード!最も引き継ぎしやすい時期カモ

「年度末」に辞める保育士は早めに退職の申し出をするので、退職日までは余裕があり引き継ぎの時間を充分に確保することができます。気持ちにもゆとりがあるので、引き継ぎ事項を何度も確認して「伝え忘れ」を防ぐことができるメリットがあります。

年度末は職員の異動があるだけでなく、子どもの進級による「クラス替え」もあります。保育士たちは退職予定の有無にかかわらず、年度末には後任者と引き継ぎを行います。職員全体の意識が新年度に向かっているので、「辞める保育士との引き継ぎ」にも積極的な姿勢で取り組みます。

「年度途中」の退職は想定外!充分な引き継ぎをするのが難しいことも

「年度途中」に保育士が退職することは、上司や同僚にとって突然の出来事です。年度末の場合は「誰かが辞めるかもしれない」と心の準備をしていますが、年度途中ではあまり考えません。

辞める保育士と後任者は、日常業務に支障のないよう慌ただしく「引き継ぎ」を行います。退職時期によっては後任者が忙しくなるので、充分な引き継ぎをする時間もなく、表面的に申し送りをするだけで終わってしまいます。

引き継ぎが難しいのは具体的にどんなケースがあるのか、次のコーナーで紹介しますね!年度途中の退職はいろいろ問題が多くて、引き継ぎどころじゃないカモ!

保育士の年度途中での退職「引き継ぎが困難なケース」とは?

退職する保育士が引き継ぎをしたくても、なかなかうまくいかないことがあります。特に下記のような問題は保育園でもよくあるケースで、上司や同僚を悩ませています。

引き継ぎの時間を確保するのが困難!行事が多い時期の退職

運動会や発表会など大きな行事が続く時期は、どの保育士も準備に追われ残業をすることも多いですね。わずかな時間も惜しんで準備作業をしているので、休憩も満足にとれないことも多く、後任者は時間的にも精神的にも「引き継ぎ」をする余裕がありません。

辞める保育士の退職日に、大急ぎで申し送りをする「引き継ぎ」とは言えないような業務連絡だけで済ませてしまうことも多いのです。

引き継ぎをする余裕がない!体調不良によるが急な退職

保育士が年度途中に体調不良で「急な退職」をする場合は、充分な引き継ぎができないことも多いですね。辞める保育士自身に気力や体力が残っていないので、引き継ぎができるだけの余裕がないのです。保育士は最後に挨拶をするだけで、実質的な引き継ぎは何一つできないまま退職してしまうケースもよくあります。

そもそも引き継ぎができない!後任者が決まらないケース

退職する保育士の後任者が決まらないと、引き継ぎを行うのが不可能になります。園が新しい保育士を募集しても、「条件に合わない」「応募者がいない」などの理由で適任者が見つからないことも!特に「年度途中」は人材が不足しており、後任者が決まるまで時間がかかる傾向があります。

保育士の退職日までに後任者が決まらないこともあります。どんな人が自分のクラスを引き継ぐのか、全くわからないままで園を去るのは保育士にとって心残りですね。満足な引き継ぎができないと、辞めた後もずっと子どもたちのことが気になるカモ!

「引き継ぎが難しいケース」でも保育士にできることはあるか?

退職する保育士と後任者が、実際に子どもたちを見ながらじっくりと情報を伝えることが「望ましい引き継ぎ」ですが、退職時期が年度途中の場合はうまくいかないことも多いようです。
それでも、保育士にできることはゼロではありません。下記のように「自分ができる最善の引き継ぎ」をしていけば、気持ちは伝わるのではないでしょうか。

保育室はきれいに片づけて「物の置き場所」をわかりやすくしておく

保育室には物をごちゃごちゃ置かないよう、スッキリと片づけて後任者に譲り渡すようにしましょう。道具や教材などの置き場所を伝えていくのも「引き継ぎ」です。辞める保育士が一人担任の場合、何がどこにあるかは自分でなければわかりません。「物の置き場所」を何かに書いておくと、後で後任者や同僚が探さなくてもいいので助かりますよ。

後任者が見やすいように「書類の整理」をしておく

部屋をきれいに掃除しても、デスクが整理されていないことがあります。特に書類については「処分するもの」「後任者に残すもの」「私物」に分けて整理しましょう。ファイルに入れてわかりやすい場所に置いておけば、後任者も手にとりやすく、すぐに見ることができて便利です。書類の整理は「情報の整理」にもつながり、後任者への大事な「引き継ぎ」になりますよ!

子どもの情報をまとめた「引き継ぎ表」を作る

退職時の引き継ぎでは、保育士が専用のノートを準備することもありますね。ただ、文章を書くのが苦手な人は、どのように表現したらいいか悩むことも多いので、余計に時間がかかり負担が大きいのです。特に「年度途中で辞める保育士」は退職日までに時間がなく、引き継ぎノートにじっくり取り組む余裕はありません。

引き継ぎノートは無理でも、パソコンを利用して作った「引き継ぎ表」なら多くの時間をかけなくても済みますよ!入力する言葉も短いので、文章力が気になる保育士でも気軽にできるのが嬉しいですね!沢山ある子どもの情報をひとつの「引き継ぎ表」にまとめてしまうので、後任者も見やすいのです。

退職する保育士にオススメ!情報が一目でわかる「引き継ぎ表」を作ってみよう!

保育士が後任者に伝えたい「引き継ぎ内容」をひとつの表にまとめてみましょう!見る人はページをめくらなくても一度に全部の情報を知ることが可能!エクセルにまとめた「引き継ぎ表」は修正がしやすく、後任者にデータを残すこともできます。

こちらでは、「引き継ぎ表」を作る手順や注意点をお伝えするとともに、子どもの情報を整理する「カテゴリー例」をご紹介します!

後任者にわかりやすい「引き継ぎ表」にするには何を入力すればいいのか?

退職する保育士は、主に下記のような内容を「引き継ぎ表」に入れていきましょう。

まずは「子どもの名前」から入力!「ふりがな」も忘れずに!

引き継ぎ表の左側には「園児名」を上から順に入れていきます。子どもの名前は読みづらいものが多いので、ふりがなは忘れずに必ず書きましょう。

後任者に伝えたい情報を「カテゴリー別」に分ける

沢山ある情報をカテゴリー別に分類すると、内容を入力しやすくなります。各カテゴリーは引き継ぎ表の上段に、左から順に入れていきます。カテゴリーが多すぎると引き継ぎ表が見づらくなるので、7~10個ぐらいを目安にカテゴリーを分けると、後任者にも見やすいですね。

子どもの情報はなるべく簡潔に書くようにする

園児名とカテゴリーを入力したら、情報をひとつずつ入力していきます。
保育士は子どもの情報を「特に気になること」「引き続き配慮が必要なこと」に絞って書くようにしましょう。情報を選別せずに全て書くと表全体が文字でいっぱいになり、「必ず見てほしい情報」に後任者が気づかないこともあります。

ポイントは「見る人に分かりやすく簡潔にまとめること」です!せっかくがんばって「引き継ぎ表」を作っても、相手にとって見づらいものであれば意味がないカモ!

たとえばこんな「カテゴリー」にすると子どもの情報が伝わりやすくなる!

保育士が退職する時は日々が慌ただしく、引き継ぎ表を作ろうと思っても「カテゴリー」がすぐに浮かんでこないこともありますね。そんな時は下記の「カテゴリー例」と「記入例」を参考にして、取り組んでみてはいかがでしょうか。

引き継ぎのカテゴリー例「家庭での愛称」

家庭でどう呼ばれているか「愛称」を書いておくと、後任者が子どもと親しくなるための情報として役に立ちます。(例 のんちゃん、うーたん)

引き継ぎのカテゴリー例「家族状況」

家族はどんな人たちか、性格などを入力する必要はありません。特筆すべき事実だけを伝えましょう。

記入例

  • 母は来年1月に出産予定
  • 両親は1年前に離婚
  • 母、年度始めに○○の件で苦情あり(別紙参照)

引き継ぎのカテゴリー例「生活習慣」

食事・排泄・着脱・睡眠などの基本的生活習慣において、特徴や配慮が必要な点を入力します。

記入例

  • 食べる量はいつも半分程度。体力には問題なし。
  • オマルを嫌がります。
  • お昼寝では寝つくまで1時間くらいかかります。

引き継ぎのカテゴリー例「健康」

持病の有無、アレルギーや体質、健康状態などを記入します。特に、投薬が必要な子どもについては大事な情報なので、忘れないように配慮しましょう。

記入例

  • ぜんそく 季節の変わり目に発作が多い 投薬あり(食後)
  • ナッツ類のアレルギー(チョコに入っているのもNG)
  • 汗かき 着替え多めに必要

引き継ぎのカテゴリー例「ことば・コミュニケーション」

言葉の発達で気になることや、他者との関わりについて入力します。

記入例

  • 発音する時「サ行」が「タ行」になります。
  • 満3歳の段階で発語がありません(保護者が気になり受診予定です)
  • ひとりで遊ぶことが多いです。

引き継ぎのカテゴリー例「好きなもの・好きな遊び」

子どもが好きなものを知っていると「話のきっかけ」を作ることができるので、後任者にとって「お役立ち情報」になりますね。

記入例

  • 相撲が大好きで沢山の力士を知っています。
  • 虫が大好きでいつも図鑑を持ち歩いています。

引き継ぎのカテゴリー例「苦手なこと、嫌いなもの」

子どもが苦手なこと、避けたいもの、恐いもの、嫌いなものなどを書き込みます。後任者が事前に情報を確認していれば、うっかり子どもに嫌な思いをさせずに済みますね。

記入例

  • 大きな音が苦手です。特に雷が鳴ると大泣きします。
  • アニメの恐いキャラクターが苦手です。名前が出ただけでも耳をふさいでいます。

引き継ぎのカテゴリー例「連絡事項」

子どもや保護者に関する大事な連絡事項です。カテゴリーの最後に入力しておくと、後任者が忘れずに確認することができますね!

記入例

  • 来月、家族旅行のため休む予定があります
  • 夏期のみお迎えが19時になります

引き継ぎ表のカテゴリーは、保育士が使いたいものだけを選んでもいいですよ!但し「業務連絡」は必ず入れるようにして、後任者や同僚にしっかり伝わるようにしたいカモ!

「引き継ぎ表」を作成する時に保育士が気をつけたいこと

保育士が子どもの情報を入れる時には、下記のことに配慮して入力しましょう。

子どもに関する情報は「客観的な視点」で書く

保育士の価値観によって子どもを評価し、それを情報として後任者に伝えるのは「引き継ぎ」とは言えません。特に子どもの発達について書く時は、客観的な事実だけを伝えるようにしましょう。「○○だと思います」「まだ○○しかできません」など、保育士の私見や感情が入った情報は「正しい情報」とは言えないのです。

情報が長くなりそうな時は詳細を別紙に書くようにする

入力する情報は簡潔にまとめるのが望ましく、細かい説明が必要な時は別紙に書いたり、台帳や記録を見るように案内してもいいですね。「詳細は別紙参照」「詳しくは台帳をご覧ください」のように書くと、見る人にとって分かりやすいです。

最後まで保育士ができる限りの引き継ぎをしていこう

保育士の退職時期によって「引き継ぎ」には大きな影響を及ぼします。特に「年度途中の退職」は、辞める保育士も後任者も気持ちに余裕がなく、引き継ぎの時間を確保することも難しいですね。
退職する保育士は、たとえ引き継ぎができないような状況でも、自分にできることは何か最後まで考えることが大切です。引き継ぎは、保育士だけのためにあるのではなく、子どもたちのためにあるのです。

引き継ぎは辞める保育士の責任です!限られた時間の中で努力をするのは、最後の大事な任務なのカモ!