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乳幼児に特化した実践的な英語スキルを!役立つ資格「保育英検」


保育現場で起こることを想定!英語の「幼児言葉」にも対応できる

これまで中学校から勉強していた英語は、現在では小学校でも必修科目として行われています。社会の国際化が進むなかで、幼少期から英語に触れ、英語を日本語と同じように話せるように育ってほしいと願う保護者が増えてきました。

このような保護者の願いに対して、保育現場ではその期待に十分に応えられないケースが少なくありません。原因は、保育士の英語力不足です。保育士が子どもたちと日常的に英語でコミュニケーションできれば、自然と子どもたちは英語を身につけることができるはずです。

ただ、大人同士の英会話と異なり、子どもたちは英語でも「幼児言葉」を話します。子どもたちの英語を聞き取って理解し、わかりやすい英語を話して活動したいものです。保育現場でつかえる英語力を認定する認定資格のひとつに、「保育英検」があります。

今回は、英語力が求められる現場で、すぐにつかえる実践的な保育英語を学べる「保育英検」をご紹介します。

保育英検ってどういう資格なの?

保育英検は乳幼児を保育するなかで、必要となる英語力を身につけることを目的とした資格です。英検やTOEICなどと異なるのは、子どもたちと英語でコミュニケーションすることを目的とした実践的かつ保育現場でつかえる英語力を学べることです。

私たちが母国語である日本語を習得していく過程で、「赤ちゃん言葉」や「幼児言葉」をつかう時期があります。これは英語でも同じです。つまり保育英検では英語の赤ちゃん言葉や幼児言葉を身につけられるため、子どもたちとスムーズなコミュニケーションができます。

また保育現場では子どもたちと一緒に歌ったり、絵本や紙芝居を読み聞かせたり、折り紙や粘土で工作をしたりします。保育英検では、このような場面を想定した英語力も学ぶことができるため、実践的ですぐつかえるのが大きな特徴です。

ただし保育英検は国家資格ではありません。一般社団法人保育英語検定協会が認定している民間資格です。2010年からはじまった比較的新しい資格で、英語での保育への関心が高まるとともに注目を集めています。

TOEICは保育現場では実践的ではない

  
ちなみに英語の資格としてよく耳にするTOEICは、英語を母国語としない人に対して、英語でのコミュニケーション能力を検定するテストです。生活のなかでの身近な内容から、ビジネスなどで役立つような内容まで、幅広い英語力が求められます。

社会人としての英語力を示す指標として、TOEICは広くつかわれていることから、就職や転職の際に履歴書に記載すると評価の対象となることがあります。知名度が高いため、英語力を重視する園に就職したい場合には、一定以上のスコアをもっておくと良いでしょう。

ただTOEICは保育現場で実践的につかえる英語力を学べるわけではありません。英語の基礎力や応用力としてのTOEIC、保育現場での実践力としての保育英検というようにイメージしておくと、複合的な視点で英語の勉強を進めることができます。

保育英検が保育現場で役立つ場面は?

保育英検の取得を通して、子どもたちにわかりやすい英語でコミュニケーションをとることができます。とくに英語に力を入れている保育園では、大きな戦力として期待されることでしょう。

英語の赤ちゃん言葉や幼児言葉をしっかりと聞き取り、意図を正しく理解し、愛情をもって語り掛けることができるようになります。日本語では当たり前にできることも、英語では難しく感じます。しかし、保育でつかう英語を学ぶことで、日本語と同じように幼児に英語で接することができます。

英語に力を入れている園などでは、ネイティブスピーカーの外部講師を入れているところもあります。日常的に子どもたちが英語でコミュニケーションできるように、外部講師らと連携しながら英語をつかった活動を立案します。

英語をつかった保育の中心的な役割を担うこともできるため、ネイティブスピーカーと保護者や同僚の保育士などとの「橋渡し役」としての動きも期待されます。

保育英検は保育現場以外でも役立つの?

保育英検は保育現場に役立つ英語を学べますから、保育現場以外にも活躍の場があります。保育園以外で子どもたちが身近に英語と接する場所のひとつに、「幼児英語教室」があります。ここでも子どもたちと英語でコミュニケーションできる力が求められます。
 
「幼児英語教室」では、子どもたちと英語で会話するだけでなく、英語の歌を一緒に歌ったり、英語をつかって遊んだりすることもあります。保育士としての保育経験、さらに保育英検で学んだ英語力を活用できるため、即戦力となることでしょう。

地域によっては、英語力のある人材を「子育て支援員」として活用しているところがあります。日本語しか話せない保育スタッフと、英語は話せても日本語をうまく話せない子どもや保護者との橋渡し役として重宝されています。

英語を使った保育スキルが国際化の時代に求められているカモ!

保育英検を取得するためには?

保育英検の資格を取得するためには、保育英検を認定している保育英語検定協会に申し込みます。試験は一次試験と二次試験があり、年3回(2月と3月、7月と8月、11月と12月)実施されます。

もっとも難しいのが1級、続いて準1級、2級、3級、4級、5級があります。5級(入門レベル)と4級(初級レベル)の一次試験はマークシート形式の筆記試験のみです。3級(基礎レベル)と2級(補助レベル)では、これに筆記での試験とリスニングテストが加わります。

準1級(実務レベル)や1級(専門レベル)では、さらに英作文が加わり、二次試験として10分間の面接が実施されます。準1級以上になると、英語での円滑なコミュニケーション力や活動のための文章作成能力などが求められます。

試験対策のコツはある?

  
試験対策のコツとしては、保育英語検定協会から購入できるテキストやワークブックを中心に勉強を進めます。3級以上を受験する場合は、あらかじめ英語の基礎文法や語彙力を確認しておくとよさそうです。

また意外に難しいのがリスニングです。大学や短大などで英語を専門的に学び、大人が話す英語であれば聞き取れるという人も、子どもが話す英語を聞き取るのは難しいといいます。日本語でもいえますが、とくに英語で幼児言葉のリスニングは「慣れ」が必要です。

実際の保育現場を想定した問題が出題されるため、子ども向けの絵本や物語などは、ストーリーをある程度頭に入れておくのも重要です。「次の展開」がわかっていれば、答えを推測することができるため、正答を導くきっかけをつくることができます。

保育英検の試験受験の問い合わせ先は?

気になる方、取得を検討している方に向けて、保育英検の認定試験を受験するための問い合わせ先を紹介します。

保育英検の認定試験を受験するためには、一般社団法人保育英語検定協会のホームページから申し込みます。ホームページ上の所定のフォーマットに、受験級や受験地などの必要事項を入力します。

※参照「一般社団法人保育英語検定協会」ホームページ

またテキストなどの教材はこのホームページから購入できるほか、書店や通販などでも購入することができます。ただし、「最新版」を購入する必要があるため、購入前にホームページに掲載されている「最新版のISBN番号」をもとに確認しましょう。

保育英検を取得して、国際化社会を生き抜く英語力を育てよう

保育英検では、保育現場で子どもたちと英語でコミュニケーションするための英語力を学ぶことができます。国際化社会を迎えるにあたり、乳幼児期からはじめる英語教育への関心が日ごとに高まっています。

身近に英語を話せる保育士がいるだけで、言葉の吸収が早い子どもたちは、大人が驚くほどのスピードで英語に慣れ親しんでいきます。日本語と英語を母国語のように話せるバイリンガルとして活躍する人材が、あなたが話す保育英語から生まれるかもしれません。

学生時代に英語が苦手だった人、英語から離れて久しい人など、これから英語を学習することに対して難しさを感じるかもしれません。しかし毎日少しずつ英語に触れていくことで、そのハードルを乗り越えられます。実際に合格率も基礎レベルで76%と高めといえます。

今後、さらに英語をつかった保育の広がりが予想されます。保育現場で活用できる英語力を身につけられる保育英検は、保育士のキャリアアップとして魅力的な資格です。子どもたちと英語で楽しく遊べるように、まずは英語に触れてみるところから始めてみませんか?