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「合格した地域限定」で保育士として働ける!地域限定保育士とは


保育士との違いは「働ける場所」だけ?国家試験の受験科目免除も

地域限定保育士

保育士の不足は、社会が解決すべき課題のひとつですが、新たな保育士を増やすための試験は年間を通して1~2回しかありません。保育士を目指す方が多くても、試験の回数が少ないということは、それだけチャンスが限られているということでもあります。

保育士を目指す方にチャンスを与え、保育士不足を解消するアプローチのひとつとして、「地域限定保育士」があります。始まって間もない制度であり、実施されている地域も限られていることから、耳慣れない方も少なくないと思います。

今回は、新たな保育士への入り口として注目され始めた、地域限定保育士をご紹介します。

地域限定保育士って、どういう保育士?

地域限定保育士とは、保育士の人材不足解消に対応するために、2015年度から創設されたものです。
国家戦略特区に指定された地域で、地域限定保育士の制度が活用されています。

2015年度は、大阪府、神奈川県、沖縄県、千葉県成田市で実施、2016年度は大阪府と宮城県仙台市で実施されています。
2017年度は神奈川県で年2回の保育士試験に追加する形で実施、大阪府で全国一斉の後期試験を地域限定の試験として実施しました。

必要な資格

一般的な保育士のように、国家資格である保育士免許がなくても、地域限定保育士になることができます。

地域限定保育士になるためには、その制度を実施している地域で行われる試験に合格する必要があります。
地域限定保育士の試験は、8科目の筆記試験と実技試験によって行われます。

働ける地域

地域限定保育士の試験に合格した地域でのみ、保育士として働くことができます。
他の地域に住んでいる方も地域限定保育士になることはできますが、働く場所はあくまでも受験した地域に限定されます。

働く地域が限定されることが、国家資格である一般的な保育士との大きな違いといえます。

仕事の内容

保育士免許を持つ一般的な保育士と比べて、仕事の内容に大きな違いはありません。
常勤であればクラス担任などを任されることもあり、パートタイマーであればクラス担任の補助などを行います。

給与や待遇

保育士免許を持つ一般的な保育士と比べて、給与や待遇にも大きな違いはありません。
公立の保育園であれば公務員の規定、私立であればその園の規定に沿った給与や待遇となります。

一般的な保育士との違いは、「働ける場所」だけカモ!

地域限定保育士から保育士を目指す方法

地域限定保育士を目指す方の多くは、国家資格である保育士免許の取得を目指しています。保育士免許の取得をするために、地域限定保育士の制度を活用する方法があります。

地域限定保育士の受験資格は?

地域限定保育士の受験資格は、保育士の国家資格と同じです。

大学・短期大学・2年制以上の専門学校を卒業していれば、保育士養成学校を卒業していなくても受験することができます。最終学歴が中卒の方は5年以上かつ7,200時間以上、高卒の方は2年以上かつ2,880時間以上の実務経験があれば受験可能となります。

また、地域限定保育士の試験は、その地域に住んでいない方でも受験することができます。

実務経験を積む

地域限定保育士の特徴として、合格後に最低3年間は合格した地域のみで働くことになります。地域限定保育士として3年を経過すると、保育士免許を取得できるため、一般的な保育士と同じように全国どこでも働くことができます。

国家試験の受験科目免除を活用する

地域限定保育士試験の難易度は、国家資格である保育士試験と変わりません。そのため、地域限定保育士試験で合格した科目は、3年間に限り、次の保育士試験で免除されます。

また、保育士試験で合格している科目があれば、地域限定保育士の試験が免除されます。
地域限定保育士試験で可能な限り多くの科目で合格しておき、保育士の国家試験で残りの科目に全力を注ぐという活用法もあります。

ただし、地域限定保育士試験に合格した方は、受験科目免除の対象外となります。

※参照【参考】「地域限定保育士試験について」一般社団法人全国保育士養成協議会ホームページ

保育士の国家試験にも活用できる地域限定保育士の制度が、保育士を目指す人の大きなチャンスになるカモ!

地域限定保育士が、保育士への新たな入口になる!

保育士の人材不足を解消するために導入された地域限定保育士は、保育士を目指す人にとって新たなチャンスになる制度です。
実施する地域は少ないですが、地域外からも受験することができるため、保育士を目指す人から少しずつ注目を集めるようになりました。

とくに、地域限定保育士試験で合格した科目は、国家試験で受験科目が免除となるため、国家試験対策として活用することも可能です。
一方で、その試験制度が質の低い保育士を増やす「保育士試験の抜け穴」とする意見もあり、制度面については今後変わることも予想されます。

地域限定保育士試験に合格すると、3年間はその地域で保育士として働くことができますが、園によっては地域外への転勤がある園もあります。
就職や転職を考えている場合は、面接などであらかじめ地域限定保育士であることを伝えておくと、未然にトラブルを防ぐことができます。

地域限定保育士として希望する条件の園を探すときに、その地域に強いネットワークをもつ保育士転職エージェントを活用する方法がオススメです。
3年間は地域が限定されますが、笑顔溢れる子どもたちと一緒に、保育士として活躍してみませんか?