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契約期間が3ヶ月更新なのはなぜ?


更新は絶対?更新しないと次を紹介してもらえないの?

派遣社員は自分のライフスタイルや環境に合わせて就業できるというメリットがある一方、契約期間が決まっているため、契約更新されるかどうか常に不安が付きまとうというデメリットがあります。

実際、派遣の契約で最も多い契約期間は「3ヶ月」と短いものです。長期に渡って安定した収入を得たい方は不満に感じられますよね。

また、自分から更新を断ったら次を紹介してもらえないのでは?と更新を拒否した場合の派遣会社の反応も気になります。

今回はこの派遣の3ヶ月更新について、詳しくみていきましょう。

契約期間について

派遣社員として採用が決まると、一定の雇用期間で雇用契約を結びます。雇用期間は派遣先の企業によって異なりますが、最も多いケースは、最初に1か月勤務で契約を結びます。

その後3カ月ごとに更新を繰り返すというものです。最初の1カ月はお試し期間といった感じでしょうか。

正社員採用の場合に2、3ヶ月の試用期間があるように、派遣社員の場合もこの最初の1か月間は派遣先から試されている期間と考えていいかもしれませんね。

もちろん派遣社員から見れば、そのひと月はその仕事を続けられるかどうか見極める期間になります。

そもそも派遣期間は原則1ヶ月(31日)以上と決められています。これは労働者派遣法で、契約期間が30日以内の日雇派遣(短期の派遣)を禁止しているからです。

派遣会社はこのルールに沿って派遣社員と雇用契約を結ぶことになります。

詳しくは日雇派遣の禁止を参考にしてください。

なお、採用時の条件で長期契約となっていても、この3ヶ月更新が繰り返されることが通常です。

就業中に貢献度や勤務態度、派遣先の状況などに応じて契約期間が見直され、派遣先と派遣社員の合意があれば、6カ月更新、1年更新へと契約期間が長く変更される場合もあります。

3ヶ月更新が多い理由

契約期間「3ヶ月」というのに法的な規定や制限はありません。では、なぜ「3ヶ月更新」が多いのでしょう。特に「長期」で採用の場合、3ヶ月ごとに契約の更新手続きをしなければならないというは面倒ですよね。

まとめて「半年契約」「1年契約」として欲しいと考える方も多いでしょう。

これは派遣先と派遣会社の「都合」による・・・と言っていいかもしれませんね。言葉は悪いですが「いつでも派遣期間を終了させることができるように」設定されているのです。

派遣先が派遣社員を採用する理由は「人件費を削減したい、仕事の繁忙に合わせて必要人員を調整したい」というものが大半を占めます。

正当な理由がない限り解雇しにくい「正社員」の代わりに、「派遣社員」で人員調整を行うといった感じでしょうか。 

ですが、派遣社員ならいつでも契約を打ち切れる・・・というわけではありません。

厚生労働省から出された「有期労働契約に関する告示」では、派遣社員のように雇用期間を定めた、いわゆる「有期契約労働者」に対して安定的な雇用関係を確保するよう事業主に呼びかけています。

詳しくは厚生労働省 有期労働契約に関する告示で説明しています。

この告示では、1年を超える雇用契約、または雇用契約を3回以上更新している派遣社員の契約打ち切りは、ほぼ解雇と同様に扱われることになっています。

つまり、長く働く派遣社員を雇止めするには社会通念上相当な理由が必要となり、雇止めの予告も30日以上前にしなければならないとなっているのです。

派遣先にとっては、面倒な雇止め手続きを避け、かつ、そのときの仕事量・業務量に応じて適正に契約更新を判断できる

3ヶ月更新が一番都合よいということになります。これが3ヶ月更新が多く選ばれる理由カモ。

更新を断ったらどうなるの?

派遣で3ヶ月更新が多い理由が分かったところで、今度は派遣社員が契約を更新しないと考えた時の対応についてみていきたいと思います。

更新を断ったら、次の紹介に影響が出るのではないかと気になりますよね。

労働者派遣法では派遣契約の自動更新を禁止しています。

なので、派遣会社は、契約期間ごとに更新するかしないかについて、「派遣先企業」と「派遣社員」双方に意思確認する必要があります。

忘れがちですが、「派遣先」と「派遣社員」の間には雇用関係はありません!契約内容に関しての取り決めは、必ず「派遣会社」が間に入って行われます。

派遣社員の方から契約終了を打診する場合も、打診先はもちろん派遣会社です。派遣会社の規定により異なりますが、多くの派遣会社で契約満了の30日以上前に申し出ることとされています。

後任の確保や引継ぎなどに時間がかかる場合を考慮して、この「30日以上前」の期限を必ず守りましょう。

本来、契約満了のタイミングで仕事を辞めるのであればスムーズに話が進むはず。派遣会社に「次は更新しません」と伝えればそれで終わりそうです。

ですが現実は少し異なり、契約を更新しない理由を詳しく聞かれたり、引き止められたりするケースもあります。

うまく断るには、更新しない理由をハッキリ伝えるしかありません。突然聞かれて慌てないよう、更新しない理由は事前に準備しておくことをオススメします。

更新しない理由が「業務内容や賃金などの条件が満足できない」「職場環境に不満」などであれば、派遣会社が派遣先と交渉して改善してくれることもあります。

どうしても更新したくない…本当の理由は伝え難い場合は、「新たな職種にチャレンジしたい」「家庭の事情で続けられない」などポジティブな理由を用意して相手に納得してもらいましょう。

派遣社員には契約更新するかしないかを自分自身で決めることができるという権利があります。ただし、派遣会社に「規定通り30日以上前」に「正当な理由をもって」伝えることが絶対条件です。

この二つを守って更新を断り、退職日までスムーズに勤め上げることができたら、次の紹介に悪い影響が出ることはないでしょう。

「派遣社員本人」「派遣先」「派遣会社」3者すべてが気持ちよく契約満了の日を迎えられるのがベストですよね。

まとめ

派遣社員の「3ヶ月更新」についてお分かり頂けたでしょうか?就業中、更新されるか不安が続くというデメリットはあるものの、「自分から辞められるタイミングが3ヶ月ごとに来る」と思えば、少し気楽にお仕事を続けられるのではないでしょうか。

冒頭で述べたように自分のライフスタイルに合わせて就業できるのが派遣社員の魅力です。契約更新をするかしないかも自分で決めることができます。ですが「派遣先」との契約が繰り返される保証がない、不安定な雇用形態であることも現実です。

その両方を意識して、常に一歩先の行動を見据える必要があります。そういった今後のキャリアプランや悩み事などを派遣会社と共有することができるのが、理想の派遣ライフといえそうです。